【本編完結】とあるTS女死神のオサレとは程遠い日記 作:ルピーの指輪
そっか、カープの久しぶりの優勝ってBLEACHの最終回よりも後だったんだ。
あと、陽葵の見た目については最初は淡い金髪のロングヘアで気だるそうな表情の可愛い女の子って感じのイメージだったんですけど、最近の彼女の行動のせいで“可愛い”の部分が抜け落ちそうになってます。敵から見ると“ブロリー”とか“オリバ”に見えてるかもしれないし……。
●月♠日 晴れ
一護くんに内なる虚のことを兄貴に相談するように促してみた。でも兄貴にこれ以上迷惑かけたくないって拒否する彼。
あれを出さなくても戦って勝てたから大丈夫とか言う。
そりゃ、甘い。甘すぎるよ、一護くん。君は虚化をマスターしなきゃ、この先の戦いについていけなくなるんだから。
とりあえず、彼が倒した破面は最弱クラスだから虚化を恐れないように戦えなきゃダメだよって伝えて、兄貴がダメなら平子さんに相談したらって、つい口を滑らせちゃった。
そしたら、一護くんは「あいつ、陽葵さんの知り合いなのか!?」って肩を揺すってきたから、古い知り合いだと教えてしまう。これって……秘密にしなきゃいけないことだっけ……。
一護くんの悩みは解決できると思うから、一回相談をしてみてと頼むと、そこまで言うならって渋々納得してくれた。
これで、虚化の訓練を受けてくれるはず……。一護くん、頑張って強くなってくれ。
●月*日 くもり
一護くんの友達のチャドくんと阿散井くんの特訓に付き合うことになった。
兄貴の指導のもと阿散井くんはボクシングの動きと蛇尾丸での戦いを融合したトレーニング。チャドくんは私がやった目隠しトレーニングに加えて、インパクトの瞬間に爆発的に霊力を高めて攻撃する方法などを習得しようとしていた。
チャドくんといえば、霊圧が消えるで有名だけど……いつも相手が悪いんだよね。
せめて防御や回避は上手になって欲しい。この人、体がやたらと頑丈だったから避けるのが下手なのよ。一発当たったら即死みたいな状況で、それはよろしくない。
私がチャドくんの弱点を指摘すると、目隠ししてるチャドくんに私が霊丸をグミ撃ちするという特訓を兄貴は考案した。
ついでに阿散井くんにも隙あらばグミ撃ちをして神経を研ぎ澄ましてもらう。
もちろん、私の霊圧は限定霊印とリストバンドで2パーセントから4パーセントに抑えた状態で訓練をしてる。
これなら被弾しても死ぬことはない。死ぬ一歩手前まででやめることが出来るから……。
傷付いた体を鉄裁さんが回道で治して、消費した霊力を私の料理で回復させる。こうすることで、死ぬ直前から全回復した状態で再び瀕死まで追い込むという特訓の図式が出来上がる。
「未だかつて死の恐怖をこれほど感じたことはない。あなたに比べたら先日の破面が優しく感じる」
「限定霊印されてて、なんでこんなハチャメチャ出来るんすか? 後悔ならとっくの昔にしてますよ」
弱音を吐くチャドくんと阿散井くんだけど、そこにスパーリングパートナーとしてネムが加わり、さらに修行は厳しくなった。
つーか、ネムの動きが格段に良くなってるな。
――って、腕からサイコガンみたいなのが出てきた。あっ、よく見たらブレスレットからか……。
あれって……、霊丸だよね……。まさか兄貴がネムにあげたモノって……。
「陽葵ちゃんのリストバンドの応用っス。吸収した霊力を弾丸にして放つ武器を作ってみたんス。霊圧に余裕がある方じゃないと干からびちゃうんですが、陽葵ちゃんと同じ体質のネムサンにはうってつけだと思ったんスよ」
ネムの弱点の遠距離が改善した瞬間だった。でも、勝手なことするとマユリさんが怒りそう……。
そんなことを言うと「ボクの妹の遺伝子を好き勝手したんだから、これくらいはいいでしょ」って何食わぬ顔して言っていた。
そういや、なんで他の人には一人称が「アタシ」になってんだ? オネエになったんかと疑ってしまったぞ。
●月☆日 晴れ
チャドくんと阿散井くんの特訓はネムに任せて織姫ちゃんの家に行った。
何でも砕蜂が総隊長と通信をするそうだ。
ちょうど織姫ちゃんも帰ってきて、3人で総隊長と話すことに。
藍染の目的は霊王宮に行くために王鍵を創り出すことで、そのために空座町の魂だか何だかを生贄みたいにするらしい。
そういや、そんな話だったっけ。あいつ、霊王を倒したいとか思ってたんだったな。
崩玉が完全覚醒するのに、大体三ヶ月くらい……。つまり、決戦までそのくらいの準備期間があるってことだ。
私も薬に頼らずに全力で戦えるくらいにはならないと。
織姫ちゃんが一護くんが居なくなったこと心配していて、初めて私は平子さんのところに行ったことを誰にも伝えてなかったことを思い出す。
未来の旦那さんの大事なことを黙っててごめんって彼女に伝えたら、面白いくらい赤面しながらワタワタしてた。いやー、青春だなぁ。
私の青春っていつだっけ? アイマスクつけて、リストバンドつけだしたときだっけ……。うわっ……、かなり痛い子じゃん。
「「私も夜一様と……」」
砕蜂と私は同時に同じセリフを言って恥ずかしくなる。
あれ? 私たちって100年以上もの間――精神的に全く進歩してないんじゃ……。
●月∵日 くもり
ここんところ野郎どもの修行に付き合いっぱなしで、せっかくの現世を楽しめてないので砕蜂とネムを誘って出かけることにした。
職務怠慢? いやいや、たまには羽伸ばさないとやってらんねぇって。
当たり前のようにゲーセン行ったり、カラオケ行ったりしてると、砕蜂に馴染みすぎじゃないかと変な顔をされる。そして浮かれ過ぎとも言われてしまった。
つい、前世以来の娯楽に調子に乗ってはしゃぎ過ぎてしまったみたい。
でも、砕蜂だってUFOキャッチャーで熱くなってアホみたいに小銭ぶっ込んでたじゃん。結局、ネムに黒猫のぬいぐるみを取ってもらって、上機嫌そうにしてたのを私は見逃してないんだぞ。
思えば、こうやってのんびりする時間って大事なモンだったんだなぁ。
◇月□日 雨のち晴れ
鉄裁さんが結界を超強化してくれたので、兄貴の指導による霊圧コントロールの修行が本格化した。
実はあの薬はこの特訓用だったらしく、最初は一分しか全力の状態をコントロール出来なかったが、今はその持続時間がちょっとずつ伸びている。
そんで、もう一つの修行も並行して行っているのだけど、こっちの方がより実戦的に使えるようになるかもしれない。
とにかく、自分の力くらいそろそろ自由に使えるようにならなきゃ……。
あと、卍解の修行もしてるんじゃけど……。こっちの方は全く上手くいかん。
屈服させるには私自身がカープ女子にならなきゃならないのかもしれん。なんてこと言ったらまた兄貴に馬鹿にされるんだろうなー。
◇月●日 晴れ
まだ崩玉の完全覚醒まで二ヶ月近くあるはずなのに破面共が強襲してきた。
先に彼らと遭遇した砕蜂やネムたちがピンチっぽいので私と兄貴は急いで破面たちの下に駆けつけた。
おおーっ、一護くんが虚化して片腕のグリムジョーを圧倒してるじゃん。
ネムはタコみたいな触手がある十刃と戦っているのか……。遠距離からの霊丸がいい仕事して善戦してるように見えるけど……。一角くんと弓親くんはダウン……。
砕蜂が戦ってる、デカブツがヤミーか……。そして、あの子供みたいなのは恐らく総隊長対策で作られたワンダーワイスって奴だろう。
とりあえず、一番ピンチっぽいのは不意打ちで利き腕に大ダメージを負って得意の雀蜂が出せなくなってる砕蜂だな。
脳筋のヤミーとは相性が良さそうだし……。確か、こいつが0番で一番強いんだよね……。ということで、
「お前を待ってたぜ、浦原
ヤミーがそんなことを言いながら、腕を伸ばしてきたので、本気でやらないとまずいと思って薬を飲んで“安解”した。既に限定解除済みなので、これで全力が出せる。兄貴との特訓の甲斐があって薬を飲めば、“安解”しても10分くらいなら何とか自分の霊圧を完全に掌握することが出来るようになった。
こいつは確か怒れば怒るほど強くなる十刃だったな――力比べは望むところだ。
とりあえず、ヤミー相手にフルスイングでどれだけのダメージが与えられるか試してみよう。
――ヤミー……吹っ飛ばされて動かなくなっちゃった。
他の破面がすげーこっち見てくる……。
その後、連中はさっさと撤退していった。何しにきたんだろう。ヤミーの霊圧は微かに感じるから生きてはいるのか。ボーッと見てないでトドメを刺せば良かった。
◇月★日
織姫ちゃんが破面に連れ去られた。てか、自らそっちに行っちゃった。一護くんの怪我を治して。
ウルキオラか何かに唆されたんだっけ。あんにゃろう――ぶっ飛ばしてやりたいけど、それは一護くんに譲ろう。
で、私らは破面や藍染の本拠地に乗り込んで織姫ちゃんを連れ戻そうと意気込んだんだけど、総隊長がそれを許さない。
こっちへの迎えとして市丸と白哉くんを送って来やがった。
頭に血が上ってる私と砕蜂を宥める市丸。なんか、お前が大人の対応みたいな感じなのが腹立つ。
後でこっそり向かわせるだって? 本当だろうな……?
とりあえず、瀞霊廷に戻るとするか。思ったよりも早く決戦開始しそうだし。
しかし、昨日は安易に薬を飲んで“安解”したけど、こっからの戦いはそうは言ってられない。温存することも考えなきゃ……。
藍染の野郎をボコボコにするには全力を出すことが最低条件なんだから……。
◇月◎日
長い一日だった。とにかく疲れたけど、晩御飯も美味しかったし、風呂にも入って、ビールを飲んだことだし、そろそろ日記を書こうと思う。
それにしてもさっき食べた晩飯のすき焼きは美味かった。最初にすき焼きについて書こうかな……? 私は春菊が特に好きなんだけど――まぁ、それは最後でいいか。
とりあえず、ルキアちゃんと阿散井くんよりも遅れたけど、私も
メンバーはマユリさんとネムと、卯ノ花さんと勇音ちゃん、そんで私。
白哉くんにルキアちゃんのこと心配じゃないのって聞いたら、私がいるなら心配はしないってさ。漫画よりも偽空座町の陣営に人を回している気がするけど、どういう采配だろう……。
白哉くんは戦闘力
虚園に着いて、さっそく十刃に出くわしたのよ。ノイトラとグリムジョーとゾマリがいっぺんに私の目の前に。
なんか、私がこっちに来るまで待機するように命じられてたんだって。そんで、絶対に消せって言われてるみたい。あの腹黒……本当に私のことを疎んじてるんだな。
私は修行で出来るようになった
《日記はまだ続いている》
嘘……だろ……もう虚園に入っちゃった。
破面篇も結構早く終わっちゃうかもしれないです。
陽葵のせいで、一護が楽にウルキオラに辿り着いちゃうんで。
あと、同時進行での偽空座町の様子とか、また視点が色々と変わったりすると思いますが、それについては先に“済まぬ”しときます。