とある科学の肉体支配   作:てふてふちょーちょ

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生きた垣根帝督を再び公式で見れるとは思わんかった。世界もまだ捨てたもんじゃない。


116話:あぁ、おぞましい

暗い森の中、誰かの吐息が聞こえる。

誰かが息をする音。キャーリサに付いていったインデックスか、第三王女か。

探している面影を求めて、湿った林で吐息の聞こえた方へと上条当麻は走る。

 

ただ走って、走って、息が上がる。それでも走って、あの優しいシスターを迎えに行く。

白く曇る息が暖かい。冷える鼻先がじんじんと痛み、けれど体は温かく、止まらないエンジンが心臓の奥で動いているかのよう。

インデックスを、ヒロインを救いに主人公は悪へ向かう。自分を変えた友人の悲痛な表情に少し悲しみを覚えながら、彼は走っていた。

 

聞こえる吐息が彼女のものでありますようにと、強く願いながら。

 

「……垣根?」

 

その音がする方へ足を踏み入れる。哀愁漂う上品な赤紫のスーツを汚して白い()()を抱き締める男の姿に足を止めた。

 

高い背、その身長に見合った高校生らしい細身な男が体を縮め、静かに息をしている。飛び込んできた光景に不安と気まずさを感じながら、上条は静かに彼の名前を呼ぶ。

垣根帝督、その名を。

 

「なんだ、ヒーロー様が何の用だ」

 

「お前、何して、何だよそれ……?」

 

ゆっくりと彼の元へ進む。覇気のない声と、丸まった背中になにか違和感を覚えていた。

 

その違和感は言葉にできない。近づくにつれ早まる心音と安らぐ柔らかな甘い香りに息を飲む。

近くにつれはっきりと輪郭が浮かび上がる白いそれに、恐怖が湧き上がる。

 

それは子供。美しい子供。

白く長い髪と、白い肌。真っ白いワンピースの緑の襟と金色の装飾、光のなくなった暗い緑眼。

だいぶ前に天羽彗糸として紹介された彼の義妹。大人びた同級生の幼い姿。

 

「可愛いだろ?静かで。このままずっと黙ってればいいのにな」

 

「本気で言ってんのか?」

 

「どうだろうな。こんな柔らかすぎる液体は好みじゃねぇのは確かだ」

 

赤紫のスーツにべったりとついた緑がかった白い液体と、生気のない碧眼。

どろどろとけていく小さな体を抱きしめて、小さく呟く。白い液体と、溶けていく皮膚。人間というより、菌類のような最期。

もう喋らないその子供を膝に乗せて、彼は液体になっていく白い髪を撫でる。全てを諦めたような無表情がどこか恐ろしくて、寂しかった。

 

「それで?真犯人が分かってインデックスを探しに来た感じか?アックアたちとはまだ会ってねぇみたいだな」

 

乾いた笑い声を漏らしながら全てを知っているかのように淡々とした口調で上条の行動を言い当てると、どろどろの体を持ち上げてその場に立つ。

高そうなズボンが土で汚れ、白い肉塊で漂白される。

 

鋭い目がどこか荒んでいて、上条のよく知る気さくで、少し高飛車で、けれど根は優しい、そんな『垣根帝督』とは違っていた。

 

「……勘がいいな、そんな感じだよ。そしたら最悪の現場に居合わせちまった」

 

「最悪の現場ねぇ。いい機会の間違いじゃないか?ヒーローさんよ」

 

「さっきから、なんだよ。そのヒーローって」

 

「テメェの役割だよ。成功が決められた最高の身分のこと」

 

少しづつ、ゆっくりと白い塊は蝋のように溶けていく。ぼたぼたと重い液体を地面に落としながら溶けていく体を抱きしめて、彼は酷く低い声で言葉を続ける。

 

「いいよなぁ、人を殺したことがなくて、ずっと傍にいてくれる優しい女の子(ヒロイン)がいて、酷い現実に押し潰されそうになっても支えてくれる。死ぬこともなくて、手を汚すことも無くて、ハッピーエンドが確約されてるような人間なんて。心底羨ましい限りだ」

 

「俺にとっては、お前の方が羨ましいけど」

 

「誰もを救えるヒーローが悪人に羨むことが何かあんのかよ」

 

投げやりな彼の言葉に胸の奥がちくりと痛む。憎悪渦巻く黒い瞳に拳を握る。

嫌だった。垣根帝督という男にそんな顔をされるのは。

 

「俺はヒーローなんかじゃねぇよ」

 

「あ?」

 

「女の子一人守れなかった、情けない野郎で、少し口の上手い偽善使い(フォックスワード)だって、ずっと思ってる。今だって守れてるか分かんねぇ。不安だよ、何もかもな」

 

握った拳の中が汗ばむ。

思い出すのはあの日のこと。蒸し暑い七月のこと。

運命が変わったあの日のこと。

 

「あのときだって。狭い部屋で、虚ろなインデックスの前で、こんな俺に彼女が救えるのかって、嬉しかったけど、同じくらいすんげー不安だった!」

 

宙に浮かぶ魔法陣と狭い畳の部屋。ヤニ臭い室内とアルコールの匂い。

鳥肌立つ恐ろしい攻撃。魔術の光を反射する神裂火織が扱う細いワイヤー。

 

そして虚ろな目のインデックス。

 

「でもな!俺なんかのために身を呈した天羽も俺も、全部、丸ごと守って見せたテメェのせいで、俺も守って見せたいって思った!誰よりも強いお前が、誰よりも自信のあるお前が!焦って、崩れて、手を伸ばして、守るお前を見て、今のままじゃダメだって!」

 

喉が痛むほど強く感情を吐く。

 

初めて救えた人を大切にしたいって思った。

お前みたいになりたいって思った。

俺も守って見せようって思えた。

 

()()()()()()()()()()()

 

今までの記憶がある。紛れもない()()()()()()()である。

コンプレックスに苛まれ、不幸を諦めた、少しオタクな普通の高校生。死地へ向かう勇気も、愛を曲げない強さも、本来あるはずない。

 

けれど、彼は『主人公』を()()()()()

 

物語と同じ。億さず歩む勇気を、愛を守る強さも、何かを失う恐怖を、正義を説く心を、彼は持っている。

物語と違う、けれど同じ『変化』を彼は起こしていた。

 

物語と似て非なる()()が彼を撃ち抜いた。

それに物語に居ない『異物』が関わるのは明白だ。

 

「歯ァ食いしばれよヒーロー!お前のふざけた考えなんて、吹き飛ばしてやる!」

 

「……いいぜ。テメェの前にいる男が脅威そのものだと、身をもって思い知れ!」

 

白い体を抱えて垣根は空へ一直線に飛ぶ。木よりも高い空で彼は美しい翼を広げて不敵に笑った。

 

眩しい月光が白い翼を通り過ぎ、木々の隙間から一筋の淡い光が差し込む。

人の世で見れるどんな光よりも美しいその光は、とても不穏な暖かさを孕んでいた。

 

「月明かりで死ぬ気分はどうだ?」

 

「あっちぃ、だけだよ!」

 

ちりちりと焦げる木の幹にぎょっと目玉が飛び出るほど驚いて、転がるように木陰に隠れるように移動する。

月光を変換した眩しい殺人光線は隠れる場所の多い林の中ではあまり意味が無い。

 

「ここじゃ意味は無いか。ならっ!」

 

一筋の風が吹き荒れる。月明かりを反射する小さな粉が風に乗って地面に、木に付着した。

 

何をしたか、どんな攻撃か、いまいち知らない垣根の能力に緊張しながら粉の降り注いだ地面に注意を向ける。

聞こえたのは卵の殻が敗れるような軽い音。

ぱきぱきと、不快な音を立てて勢いよく飛び出したのは、剣先の様に鋭い何本もの結晶。

殺意のこもった美しい結晶だった。

 

凄まじい勢いで上条の足元から尖った透明な結晶が命を取ろうと迫り来る。きらきらした美しい姿から想像もできないほど尖った先端が怖い。

 

「未元物質を周りに展開してもその右手で簡単に抹消される。なら話は単純、物理を持ってテメェを制す!」

 

「うぁぁっ!?ず、ズルすぎるだろ!」

 

「はっ、ズル?ズルはその右手だろ主人公(ヒーロー)!」

 

地面から生えてくる結晶を避けながらただ林を走る。

空から追ってくる垣根の冷たい声が腹立たしい。切羽詰まった心音が足音と同じように加速する。

打開策がない自分がなんとも不甲斐なかった。

 

「何もかも拒絶する能力は、裏を返せば全てを蹂躙し、何もかもを支配する力!誰にも負けない唯一無二!それを不幸なんてぬかすお前が大っ嫌いだっ!」

 

「んなこといったら!何でもそつなくこなして!恵まれてるくせしてそうやってコンプレックスでねじ曲がって面倒くさいお前は嫌いだよ!」

 

「何も知らねぇくせに!上から目線でご高説垂れてどうもありがとな!!お前の何から何まで気に食わねぇんだよクソが!」

 

結晶と木々に塞がれ立ち往生。進む道が無くなり、行き止まりに冷や汗がどっと溢れる。

ふと見上げた空で垣根の黒い瞳と目が合った。

やられる。

月を覆い隠す巨大な陰に本能で感じる。潰される、と。

 

喉を引っ掻く彼の罵倒に唇を噛みしめる。

大事な友人の言葉に、心は確かに傷ついていた。けれど不思議と嫌な気分はしない。

初めて対等になれた気がした。

 

「上から目線はテメェだろ!そうやって安全地帯で見下ろして!あーだこーだ言って!大切な女ひとりに感情拗らせて!」

 

だから同じように高らかに主張を叫ぶ。高鳴る心音と、昂ぶる感情。

初めて彼と本心を叩き合う。友人として、憧れとして、境界を引いていた男と対等に。

何だか楽しくて、何だか嬉しくて。

 

能力で出来た風に薙ぎ倒され、倒れてくる木々に口角が上がる。

地面から生えた青白い結晶、倒れる木。空を飛ぶ垣根の曇った表情にほんの少しの揺らぎが見える。

行き場も逃げ場もないのに思考は勝利を確信していた。

 

「なっ!?」

 

「お前のできることを思いだせ!八つ当たりばっかしてねぇで、腕に抱えた好きな女に何をしてやれるかを!」

 

跳躍し、陰を踏む。倒れてくる木を階段のように一歩一歩、駆け上る。落ちる階段だって登れてドアまで飛べる脚力、人を数メートル吹き飛ばせる腕力、御都合展開を引き寄せる主人公補正(幸運)

 

出来ないことなどない。倒れる木々を階段のように飛び越えて彼の元へ腕を伸ばす。

しっかりと握りしめた拳に全てを乗せて、迎え撃つ。

 

「テメェの想いがしがらみになるのなら!その想いに足を掬われるのなら!俺が!そのふざけた幻想をぶち殺す!」

 

全てを征服する右手が垣根の頬へとめり込む。作られた翼は消滅し、大きな衝撃が垣根を襲う。

怒り、焦り、そして喪失感。濁った黒い目は虚ろに閉じる。

初めて受けた頬への純粋な拳に、垣根の磨り減った精神は動きを止めた。

 

──そういえば、あの病室の日からまともに寝ていない

 

うっすらと見える不健康な青いくまを消すために、彼の脳は回転を止める。重力に従い、男二人は暗い林へと落ちた。

 

「うわぁぁぁぁ!!?起きろ垣根ぇぇぇぇぇぇぇ!!!気絶しとる場合かぁぁぁ!!」

 

消えた翼、気絶した垣根。力無い普通の男子高校生二人が地面に落ちるのは自然の摂理。

達成感はもはや焦りにかき消えて、月の綺麗な空に叫ぶ。同じように綺麗な顔で気絶する垣根に少し苛立ちながら、腹に感じる粘ついた少女の体に気持ち悪さを感じながら、上条は己の不幸を叫ぶ。

 

「ふ、不幸だぁぁぁぁ!!!」

 

だが()()にも衝撃は彼らを襲わなかった。

二人の隙間から溶け出た白い人間モドキの残骸が彼らよりも早く地面に落ちる。溢れた白い液体はちょうど少年二人分の大きさに飛び散って、クッションのように彼らを受け止める。

 

「あれ、無事……?」

 

彼女の意識が残っていたかは定かではない。そもそも、ただの器が意識を持つのも疑わしい。

ただ、その器の最期は彼女によく似た終わりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上条たちが立ち会う前、彗糸がカバンから飛び出す少し前。煌びやかな宮殿の一室で二人の女性がティーカップ片手に口を噤む。

暗くなってきた窓の外と、湯気の上がる紅茶の甘い香り。女王陛下と髪の長い女性が二人、突然入ってきた男たちの言葉に目を見開いた。

 

「キャーリサが指名手配された、だと?」

 

白いドレスを纏ったご婦人、女王エリザードは彼らの言葉を繰り返す。ドアを守る警察たちの言葉が脳内を駆け巡る。

アフタヌーンティーで穏やかになっていた心境が乱れた。

 

「参考人として同行願います、女王」

 

十人もいる警察官たちの鋭い視線。何も思っていないような冷酷な瞳が恐ろしい。

 

「こんな大変な時になぜ、いや、それよりも貴様ら警察、国家権力は王室派だろう!?この非常事態も通達していたはず」

 

「我々はイギリスの誰にも従わない。我々が慕う最愛なる主は貴様のような老いぼれではないのでな」

 

「あらら、老いぼれだって」

 

冷酷な警察官たちの目線を馬鹿にする様に女王の隣で紅茶を啜る女性がニンマリと笑う。体長の二倍はある長い金髪を後頭部で筒のようにバレッタで留めて、ベージュの修道服を着た彼女の鬱陶しい笑顔が腹立たしい。

 

彼女はローラ=スチュアート。イギリス清教の最大主教(アークビショップ)であり、必要悪の教会(ネセサリウス)のトップ。

輝く碧眼を歪ませてからかう彼女はとても愉しそうだ。

 

「茶化すな最大主教(アークビショップ)!それでキャーリサは一体、」

 

「『2000年テロリズム法第五、六条:軍隊、警察又は情報機関の構成員に関するテロリストにとって有用な情報の収集、伝達、公表』及び『2006年テロリズム法第一条:テロリズムの奨励』に従って先ほど手配された。反抗するならば共謀罪と判断する」

 

「テロ……?」

 

「つまり、この有様はお前のところの娘が引き起かしたり?」

 

ティーカップに口をつけるとローラはため息交じりに警察に視線を向ける。煌びやかな室内に似合わない屈強な武装集団はその言葉に頷いた。

 

信じられない。女王の頭はそればかり。ローラの愉しそうな笑顔に苛立ちながらも、受け止めた言葉に混乱する。

ありえない。指名手配などあり得るはずがない。

 

自分の娘が指名手配される様な()()()()()()()()()()

 

「さすが我が娘!……と言いたいところだが、彼女ならテロを起こすまで完璧に隠蔽するはずだ。何か隠しているな?」

 

「全て我らの最愛なる主のお導きである」

 

母ゆえの確信に顔を顰めるも、男たちは眉一つ動かさない。

それどころか意味不明な言葉を並べて彼らは虚ろな目を光らせる。眩しい星が光る彼らの目はもはや女王達を見つめていなかった。

 

「主……?宗教か?」

 

「これは教えなどではない、恋である。そして同様に我々は信徒ではなく、下僕。彼女の言葉は全であり、彼女の存在は世界である」

 

淡々と彼らは伝える。平坦な物言いから感じる異質さが気味悪い。

国家権力の一員とは思えない盲目的な言葉が信じられるほど女王たちは素直ではなく。呪文を唱えるように呟いた恋心を信じることは出来ない。

 

「こ、恋ぃ?どういうことだ?」

 

「そういえば、学園都市より人心掌握に長けし超能力者がイギリスに逃亡したから確保に能力者を派遣したって言われたける気が……」

 

洗脳されたかのような警察官たちの虚ろに輝く瞳に疑問を持つと、隣で他人事のようにローラが首を傾げる。

何気ない一言だった。けれど衝撃的な一言だった。

 

「なぜ言わん!ってことはあの色男が派遣された超能力者なのか!?」

 

「言ったなりわよ!……忙しけれかったから、王室派に伝言するよう言ったなりけるけど……」

 

「そりゃあ報告こないわ!」

 

「し、仕方なからずじゃない!知らざりなりけたのだから!」

 

問い詰める女王に焦りながらローラは膝にティーカップを置いて頬を膨らませる。バツが悪そうに視線をそらす彼女が全面的に悪いわけではないのは女王も分かっていた。

けれども納得いかない。傍若無人とも言える面倒な性格をした女、善悪を気分で変える彼女に疑いの目を向けるのも無理はない。

 

「……はぁ、話を戻そう。最愛なる主とは誰を指す?」

 

それ以上とやかく言うのも駄目だと感じ、女王はため息を零す。姿勢を伸ばし、男に引けを取らない鋭い眼光を虚ろな警察官たちに向け、力強く眉をひそめる。

威厳ある姿はまさに女王らしかった。

 

()()ばたき、救済の()を垂らす美しき()星」

 

女王の言葉に一人の警察官が口を開く。

 

「最も崇高で、最も偉大で、最も恐ろしく、最も愚かな人」

 

一人、もう一人、交互に口を開いて瞳の中の星を瞬かせる。

神を愛する信者のような声色、恋する乙女のような恍惚とたるんだ口角。

 

「神たる()()()、我らは彼女を『アザ』と呼ぶ」

 

紡がれた恐ろしい予測が二人を襲う。

恐ろしい違和感、不穏な口ぶりに彼女らの直感は告げる。

最悪な事態が招かれると。

 

「『アザ』?堕天使アザゼル?それとも何かの象徴か?」

 

『アザ』とは『力』、力そのものを意味する短い言葉。

続く単語は多くあり、それが何を意味するのか女王には分からない。そもそも彼女の解釈があっているかすらも怪しい。

 

けれどたった一人、理解に届く生き物がいた。

言葉の真意に気がついたのは規格外の悪魔だけ。似た様な生命の匂いは言葉越しにも伝わるのか、彼女は薄く微笑んだ。

 

「……異世界の神、か」

 

ローラの呟きは誰かに聞かれることもなく空気に溶ける。

 

力ある凶兆。

神たる支配者。

信徒のない怪物。

世界を夢見る愚者。

 

それは物語でしか生きることのできない二次元の神。

全ての元凶、全ての光、舞台の上の都合のいい神様(デウス・エクス・マキナ)

 

彼女が思い出したのは一つのフィクション。一つの創作。一つの嘘。

『アザ』の名がついた白痴の魔皇。

 

()()()()()、聖書にない恐ろしき神格の名。

 

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