とある科学の肉体支配【完結済み】   作:てふてふちょーちょ

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56話:立ち入り禁止

未だ青空が広がる午後、昼の休憩はとっくに終わって活気が戻ってきた時間帯に俺、上条当麻は赤毛の魔術師ステイル=マグヌスと、友人の土御門元春の三人でベンチに座り今後の行動を議論するなど、イベントに参加する学生たちの会話とは程遠い会話を繰り返していた。

 

お昼ご飯も食べ終わり、インデックスと別れた後に合流した彼ら二人は、険しい顔で言葉を交わす。

議題はオリアナ=トムソンの行方について。

というのも、俺たちは彼女の行方を知る手段を持っていないのだ。

 

追跡を行う魔術も、それを行うのに必要なオリアナの魔術の痕跡やらが入手できていないので行えず、現場であるバスの車庫も友人二人が派手に交戦したせいで警備員(アンチスキル)の手が入り、結局入れずじまい。

そして唯一動向を探れていたクラスメイトの天羽彗糸と、兄のように彼女を気にかける垣根帝督、双方と連絡が途絶え、電話をしても一向に繋がらない。

 

つまるとこ、俺たちは詰んでいた。

 

「どーすっかなぁ」

 

時間が限られているこの切羽詰まった状況を打破する素敵なサムシングは頭に浮かばず、ただただ貴重な時間だけが過ぎて行く。

何か策はないか、必死こいて脳を引っくり返してみても何も変わらない。

 

「おい、上条とそのお仲間共」

 

しかしそこに救世主と崇めてもいいほどベストなタイミングに知能指数が一番高そうな男が現れた。

市販の真っ黒いジャージをヤンキーのように着崩してめんどくさそうな顔で俺の名を呼ぶ彼はいわゆるイケメンと呼ばれる人間で、長い茶髪の隙間から覗く切れ長の黒い目はガラス玉のようだ。

カタギの印象を与えない不良っぽい見た目だが、それが女心とやらを掴むんだろう、決して人通りの少なくない公園近くのベンチに女性の視線がチラチラと不規則に彼に向けられている。

 

現にクラスメイトを一人手籠め、ではなく仲良くなっていることを知っているのでそこまで驚くことはないが、それでも純粋にイケメンって凄いなと頭の悪い感想を思い浮かべてしまう。

そしてそれに対して羨まず、恨まず、こうして仲良くできるのは彼の鼻にかけない態度と、天羽彗糸に付きっ切りで世話を焼く一途な彼を知っているからだろうか。

 

「垣根ぇ!テメェ連絡返せよな!俺の親に天羽のこと惚気たの知ってんだぞ!」

 

「誰がそんなことした。それより捜査はどんな感じだ?」

 

それはさておき、詳しくは知らないが先ほど自分の両親と会って色々話をしたと聞いている以上、連絡をしてこなかった垣根にツッコミを入れざるおえない。

何件メールを入れても返事をしないことに腹を立てていることを茶化しながら訴えると垣根は鬱陶しいと言わんばかりに眉を顰め、ため息をついて呆れたように土御門たちに言葉をかけた。

 

「俺らはオリアナ探しで走り回ってるところだ。誰かさんのせいで探索方法が限られていてな」

 

「何も進展ねぇの?まぁ天羽がもう見つけちまったからどうでもいいか」

 

首に手を当て、面倒ごとを嫌がる垣根の発言にその場の誰もが固まる。彼の言葉は脳が理解を止めるほど、俺たちが渇望していた事実だった。

静かな空間に、公園の賑わいが反響する。

 

「な、何故それを早く言わない!」

 

「だからこうして言いに来てやってんだろ。俺は天羽迎えに行くだけで、オリアナとは関わるつもりねぇしな。あんま派手なことできねぇ身だし」

 

脳の働きを一時的に止めてしまうほどの衝撃的な発言に、かろうじてステイルが声を上げる。ぶっきらぼうに爆弾発言を投下した垣根は狼狽える俺たちを一切気にかけず淡々と答えるだけで、あまりの淡白さに若干驚く。

まさか俺たちでも彼でもなく、優しいクラスメイトの女子が先手を行くとは誰も思っていなかった。誰しもがそう思っているだろう。

 

彼女、天羽彗糸は垣根の大切な人(と言ったら怒られるだろうか)で、俺と土御門のクラスメイトでもある。

オタクに対して偏見もなければ気持ち悪がらない彼女は女子の中でも話す機会が多いので、垣根ほどではないがその性格をよく知っていた。

 

天真爛漫、と思えば淡白で、物理的距離が近く心理的距離が遠い人。

それは男グセの悪そうな大胆な格好と派手な化粧をしていて、成績上位に加え高位能力者という客観的事実が関与しているのだろう。

先生達とプライベートでも仲良くなれる程コミュニケーション能力が非常に高いのにどこかとっつきにくく、他の人とつるむ姿はあまり見たことない。

 

積極的に関われば嫌厭するのに、自分が積極的になるのは構わない気まぐれな猫のような、どこか恐ろしい狂気を隠し持った少し不思議な女性。

派手な外見と、微かに一般人とはズレた常識が彼女に近づいてはいけないような空気を作る。

 

それが俺たちクラスメイトの評価であり、彼女の奥に踏み込もうとする猛者はいなかった。

 

しかし、高位能力者は同じレベルの人間に惹かれるのだろうか。

目の前のイケメンがどこからともなく現れ、誰も知ろうとしない彼女を彼だけが受け止めた。

 

垣根は全てを知っている。

だからこそ彼の反応は淡白なのだ。

彼女がすること全てお見通しの彼に、俺たちの彼女への理解について話したら、きっと鼻で笑われ「何も知らないんだな」と言われることは間違いない。

 

「看護師ゆえの人脈があるにしたって、あまりにも周到すぎるんじゃ……」

 

「でもおかげで探索が楽になっただろうが。天羽が向かってんのは恐らく場所は第23学区の実験空港、そこにオリアナがいるかもしれねぇからまずそこを当たっとけ」

 

「第23学区?あまりにも罠くさくないか?」

 

なんでも知っている彼の言葉に土御門は未だ半信半疑であることを隠さず、警戒心をむき出しにして睨む。

180cm以上はある二人と、2mは確実にある背の高い魔術師に囲まれた168cmしかない上条さんは取り残されているような感覚が膨らんでいくが、それよりも顔色を変えず事実だけを述べていく垣根に対しての恐ろしさの方が勝る。

 

「平気だろ。罠なんざ突破しちまえばいい」

 

「それができたら苦労しねーんですたい」

 

垣根はこの学園都市に七人しかいない超能力者(レベル5)の第二位、強さなら誰にだって負けないだろう。

彼の淡々とした言葉は、彼の自信の表れでもあるのだ。それがカッコいいとは思うから、守ってくれると思うから天羽は彼と一緒にいるのだろうか。

強者ゆえの自信が滲み出る彼の言動には素直に関心してしまう。

 

「……どうやら、こちらにも進展があったようだ」

 

「メールか?」

 

「解析中の同僚からだね。転送する」

 

聞き覚えのある電子音が鳴り響く。

その音がステイルの携帯から鳴っているとわかると、それを確認してステイルは少し眉をあげ、そのデータを俺の携帯に送った。

有益な情報を求め、いざデータを開いてみると、そこにあるのは知らないアルファベットの羅列のみ。

 

「ラテン語……」

 

「あの霊装とやらの管理方法についてだな。保管するときには光を当てないで掃除は昼にする。んで、作業員はサボってホロスコープを使う星占いをしてた、とのことだ」

 

超能力者(レベル5)ってラテン語できるのか、すげぇな」

 

「少しだけだっつの」

 

知らない単語に混乱していると、隣にいた垣根が携帯を覗いて面白そうに内容を読み上げた。

天羽と良く似た甘い花の匂いが微かに鼻腔をくすぐる。スラスラと文字を目で追う彼は匂いまでおしゃれなのか。

 

「……昼に掃除をして、夜にホロスコープで星占いをする。魔術の発動条件のヒントだとしたら、用心してたのはおそらく、」

 

「夜だね。星の位置で力が増す魔術もある。ピエトロが夜空の光を集めるアンテナだとしたら、オリアナが探しているのはアンテナを立てるために最適な場所かもしれない」

 

画面に映った短い文章で魔術師達は推測を広げていく。

星を使った魔術に少し意識が向くが、土御門はそれよりも別のことが気掛かりのようで、今だに悩むそぶりをしながら必死に使徒十字(クローチェディピエトロ)を読み解こうと携帯と睨み合っていた。

 

「だが問題なのはペテロが死んだのは六月二十九日ってことだにゃー。それに日本とバチカンじゃ経度も緯度も違う……空に浮かぶ星が違えば、また違う理屈が必要となってくるし、場所の問題も……」

 

「そんなの簡単にクリアできるんじゃねーか?星は何億、何兆とあるんだ。屁理屈ごねて、似たような星と地形で条件を代替してしまえば発動できるかもしんねぇぞ」

 

魔術に疎い男二人を置いてきぼりにして眉を寄せながら土御門がこぼすが、すぐに垣根が活路が見出した。

俺の携帯を見ながら長い指をポケットに入れてめんどくさそうに説明をする彼に視線が移る。様になっていると、頭の奥で思いながら彼の言い分に耳を傾けた。

 

「少なくとも、超能力の理論なら可能だ。そもそも能力っつーのは自分だけの現実を強化して生まれるもの、極端だが、Aの星がα星だと思い込んじまえば、そいつにとってAの星はαになっちまう。魔術ってのはそういう使い方もできんじゃねぇの?まあそこまで出来るなら学園都市内でやんなくても良さそうだけどな」

 

そこまで聞いて、彼らと別れる前に天羽が言っていた推測を思い出す。

 

──オリアナの不可解な行動理由は三つ。一つ目は撹乱のため

 

──二つ目は挑発

 

──そして三つ目。魔術のため

 

──ていうか、そもそも学園都市にあるのかな

 

恐ろしい推測が脳裏に浮かぶ。

クラスメイトを疑うようなことはしたくないが、それでも疑惑だけが膨れていき、罪悪感が心にわだかまりを生んでいく。

 

「でだ、星が必要っつうことはビルもなく、空が広く見える場所。考えられるのは飛行場、ビルの屋上、実験施設かね。ついでに人の幸せを紛いなりにも祈る連中だ、きっと人を巻き込まない場所でやるんだろ。そうなると場所が結構絞られてこないか?」

 

それこそ、第23学区の実験空港とか。

 

垣根の言葉が深く脳に刻まれる。そして恐ろしい考えが真実味を帯び、喉に引っかかって離れない。

 

「で、でも、さっきの話じゃ夜にしか発動できないんだろ?今昼飯食ったばかりのこの時間にオリアナが23学区にいるのはおかしくねぇか?もしかしたら、当てずっぽうで……」

 

「上条、さっきから警備員(アンチスキル)が多いと思わないか」

 

「……言われてみれば」

 

それを払拭するように反論を口にすると、垣根は少し周囲を見渡してから公園に配置されている警備員(アンチスキル)を嫌そうな顔で見つめて低い声で告げる。

確かに彼の言う通りなぜか警備員(アンチスキル)の姿をよく見かけるが、それがどうかしたのか。黒い瞳で遠くを見つめる彼の意図は読めない。

 

「あの女の緊急係にはおそらく警備員(アンチスキル)が多く配属されている。彼女が命令を下せば警備状況も変えられるとしたら?もしオリアナが23学区に用があると知っていたら、警備の配置を変えてそこに追い詰めることも可能だろうな」

 

「なんでそんな、あいつは何も知らないんだろ?どうしてそんな未来予知に近いことができるんだよ、おかしいだろっ」

 

恐ろしいことに、天羽の言葉はほとんど正解だった。

ただのクラスメイトで、予知能力もないのに、なぜか彼女は全てを知っているかのように話し、行動する。いつもの元気な少女とは思えないほど、彼女は賢く振る舞っていた。

 

怖い。

合理的すぎるその行動に対し、ようやく絞り出した思いはたった三文字だった。

 

この前の夏の日もそうだった。

最強と対峙したあの夏の夜。

たくさんの傷を何度も、何度も治して俺の前に守るように立ち、活路を教えて、一方通行に和解の道を示し、愛を伝えた。

 

夏休み最終日、レポートの手伝いを頼んだあの日、彼女はわざわざインデックスを守るために敵に臆することもなく、切られた首に痛がることもなく、ホテルの屋上で笑顔を見せながら血を流した。

 

そして二学期初日、始業式をサボった彼女と地下街で会った九月一日。過信した自分の体で無謀なことばかりしたと思ったら、恐ろしい瞳で風斬氷華を肯定した。

 

恐ろしかった。

まるで人間から乖離した生き物のような悍ましさにそれ以上言い返すこともできず、恐怖だけを覚えていた。

それなのに、薄い恐怖を押し込めて何もなかったように振る舞うのは、彼女が善人で、友人だから。

 

狂気であることに変わりはない。それでも誰かのために力を使い、愛を伝え、傷つく彼女を決して嫌いにはなれなかった。

 

「あの女を信じるのか?もしかしたらオリアナの科学サイドの協力者かもしんねぇだろ」

 

「ねぇな。あいつは自分の従ってオリアナを檻の中にぶち込もうとしてるだけだ」

 

「でも確証はないじゃないか、なぜ信じられる?何を考えているのか理解できないあの女をどうして信頼できる、垣根」

 

だがそんな彼女を好ましく思わない土御門はサングラス越しに鋭い眼光を覗かせる。

友人である彼の気持ちも理解できた。何も知らなければ、彼女の行動を裏切りと解釈するのも無理はない。

至極真っ当な疑惑だ。

 

「じゃあ野郎三人で俺らの帰りを待ってるか?」

 

それでも彼女をよく知っている垣根はそれを一蹴し、見下すように鼻で笑う。そんなことはあり得ないと暗に伝え、長い前髪を掻き揚げる彼はとても頼もしく見えた。

彼にしてみれば当たり前のことを聞かれているだけかもしれないが、圧倒的な信頼に嬉しさが込み上がる。

誰も理解しようとしなかったクラスメイトに、ようやく理解者が現れたのだから。

 

「それとも、あの女を世界で一番知っている悪党の言葉を信じるか?」

 

光のない黒鉛のような目で告げる退路のない質問。

答えはもう既に決まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、信じてついていった先にいたのは大人たちだけだった。

 

「はぁぁ??侵入禁止だァ???」

 

電車に揺られて数十分、第23学区近くの駅に降り立った俺たちを迎えたのは屈強な警備員(アンチスキル)たち。

進路を阻害し、壁を作る彼らの中にはちらほらとMARと書かれたオレンジ色の制服を着た人たちや、緊急車両も置かれており厳重すぎる警備に違和感しかない。

 

「今現在テロリストの制圧中につき一般人の入場を制限している。第23学区には近づかないように」

 

いかついフルフェイスヘルメットを被った警備員(アンチスキル)に道を阻まれ進めない現状にヤキモキする。目と鼻の先にオリアナがいるというのに、大人たちは俺たちを拒み、通すことはない。

 

「テロリストってまさか……」

 

「オリアナのこと、だろうね」

 

「警備状況を変えてもらったはずなんだが、なんで警備員(アンチスキル)とMARが……」

 

やるべきことが彼らによって崩れていく。

携帯を握りしめて唇を強く噛むと、土御門は頭を抱えてその場にしゃがみ込む。行き止まりに誰もが絶望を感じるような完璧な詰み。

これ以上、駒は動かせない。

 

「あー、そうか、なるほど、なるほどねぇー?テメェら、見た記憶あるなぁ?」

 

「垣根?」

 

「あの女、まさかDAアラウズの残党を拾っていたとはな。MARも、テレスティーナがいなくなった今、支配権を持つのは天羽ってわけか」

 

突然、垣根が笑い出す。何もできないことへの現実逃避かと一瞬顔が引きつるが、彼の低い怒り狂う獣のような声にそんな誤解は消え失せた。

 

「早く天羽彗糸に合わせろ。あの女を死なせたくなければな」

 

獲物を狙い定め、牙を見せる狼のように彼は静かに呟く。黒い鉛色の瞳は恐ろしいほど暗く、光を灯していない。

しかし、恐ろしい目に睨まれても、目の前の大人たちは顔色一つ変えず黙り続けた。

 

 

埒が明かない。

 

もうこれ以上粘っても大人たちはきっと23学区に繋がる道を塞ぎ続けるだろう。

強硬手段でも取らない限り、ここを突破することは難しそうだ。

 

「垣根、お前の能力でどうにか出来ねぇのかよ。俺らのこと抱えて飛べねぇのか?」

 

「悪いが俺が抱えて飛べるのは女一人分だけだ、たとえ軽くても男を抱えるつもりはない」

 

「君のポリシーはともかく、こんな細い男に三人も男を運べるとは思えないし、現実的ではないだろう。どうにかして安全に、目立たずにいけないものかね。実験空港は目と鼻の先だと言うのに」

 

「こいつらは天羽の引き連れてる部隊だし、全員殺すってのもできるが、ここの奴らをどうにかしても援軍が来る。警備が厳重になっちまった以上、実弾を使ってくる輩からお前を守りつつ、監視を避けての飛行は目立つから無理だな」

 

どうにかできないかと垣根に尋ねてみるも、眉間に手を当てて不機嫌そうに呟く彼からは有益な情報は何も得られない。

こういう時、幻想殺しは拳銃には役立たずだな、とため息が溢れる。武器を持った集団には異能を殺すこの力は何の力にもならない。

 

「どうするか……」

 

この現状を打破できる何かが欲しい。そう思って降りた駅の周りをぐるりと目で追う。

ここにあるのは警備員(アンチスキル)と、MAR、そして彼らの乗せる車両に、大量の武器と進入禁止のテープ。

 

その中で、空の色に馴染まないオレンジ色が目にとまった。

 

「なぁ」

 

「んだよ」

 

危険な作戦が浮かぶ。まるで映画のような大胆且つ馬鹿げた作戦だが、それでも言う他あるまい。

 

「この中で、車の運転できるやつはいるか?」

 

視線の先にあるのはMARの緊急車両。それが示す意味を理解すると、彼らは悪戯好きの少年のような笑みで頷く。

 

 

 

自分含め、男とはいつになっても子供のようだ。

 

 




次回、金髪長身痩躯巨乳自称お姉さんVS金髪長身痩躯巨乳自称お姉ちゃん

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