この世界には未知で沢山だった
私はあの世界が別段嫌いではなかったがこの力の1番転移していたこちらの世界の巨大船団で過ごしている。
「通貨がちがうのは想定したけれど金塊が換金できたのはよかったわね・・」
屋台の方へ向かっているとやはりその服はかなり違う事を実感する。
なんと表現したらいいだろうか、サイバーチックという表現が近い気もする
屋台の所で思いっきり困った顔の少女がいた背格好は同じくらいなので同年代くらいだろうか?
「だーかーらー!この後すぐ払うから!すぐそこでメセタ引き落としたら戻ってくるから!だめ?」
「駄目に決まってんだろ!」
「ケチ!」
店主の言い分も分かる少女が逃げない確信がないですからね、仕方ありません人助けしますか私は伝票を遠くから覗き込み自分の財布から代金を取り出す
「店主さん、これで足りますか?」
「お、おう、なんだい、ダチかい?」
私は隣の涙ぐんでる少女を横目でチラ見してからため息をついて答えた
「ハァー・・・そんなところです」
「まぁいいさ、こっちは問題ないからよ、そこの嬢ちゃん次は警備局員につきだすからな?」
「ご、ごめんなさい・・」
さて、私も何か買い食いなるものをしてみましょうか
「キミー!」
ん?今呼ばれたような、気のせいでしょうか
「お嬢様ー止まってー銀髪のお嬢様ー」
あー私ですね、周りに銀髪の方はいませんし
その場に止まり首だけ後ろを向き片眼で後ろを見ると先ほどの銀髪の少女が走ってきているいくつかのメセタを握りしめて
「あぁ、先ほどの」
「さっきはありがとう!助かっちゃったよ!」
「いえ、見過ごすのも後味が悪かっただけですよ、では私はここで」
未知の食べ物が私を待っているのです
「待って待って!これ!返すから」
「・・・・これはさきほどの代金ですか」
「うん!すぐに下ろしてきたんだ!」
「ふむ、受け取りましょう」
代金を受け取り見えないように次元の隙間に放り込む
「自己紹介を・・・フォルトゥーナ・フィンベルと申します友人はフィーと呼びますのでそう呼んでいただければ」
「わかったよ!フィーさん僕はヴァニラだよ!」
「私はこの後屋台で買い食いをしてみようかと思うのですがご一緒にいかがですか?」
「是非ともついていくよ!」
「・・・では行きましょうか」
たまにはこういう誰かと食事するのもいいですね、いつもは・・・いけませんね今は忘れましょう
「何かおすすめはございませんか?」
「ボクのおすすめはねー」
そうして2人は屋台をめぐり昼食を楽しんだ
「今日はありがとう!」
「いえ、こちらも楽しませていただきました」
「まだ時間あるけど散財しすぎたからここで終わりかなぁ」
「あら、そんなことですかお金なら私が出しましょう」
「え、でも悪いよ!」
「全然かまいませんよ、私はお金で買えないものを貴方からもらえていますからね」
フィンベルは友人にもほとんど見せない笑顔を見せてほほ笑む
「じゃあ・・・お言葉に甘えて」
「ええ、行きましょうか次は服とか見たいんですよね」
「それじゃあねーいいお店があるよ!行こう!」