俺はロリコンではない。ただ成熟した女性より未熟な体の女の子が好きなだけだ。 作:ユフたんマン
らき☆すたではこなたが好きです。こなたでございま〜す!で一目惚れしま☆すた。
あれから数十日経った。そろそろ殆どの分身達が王国へと集う。そして先輩を救う方法、それは一応あるにはあるが、すぐに動くことが出来ない以上、余計な危険を伴う為実行していなかったが、そろそろ頃合いだろう。南雲達を尾行していた俺の分身が神代魔法の再生魔法を習得したというのもある。
既に変化した分身は王宮内に身を隠し生徒達を守っている。これで生徒達への心配は殆ど無くなった。そして次の問題は銀髪シスターだが、それは本体の俺が相手をする。俺直々に檜山の、俺の教え子に手を出した報いを与えなければ…随分好きにしてくれたなぁ…檜山は悪ガキだったがそれでも俺の大切な生徒だ…!!
生かしては置けない……!!奴は確実に…俺が『殺す』…!!
……落ち着け。素数を数えよう。一度冷静になった方が良さそうだ。俺が南雲に言った言葉を忘れてどうする?ダメだ…ウップ…
魔人族を殺した時の感覚を思い出し吐いてしまうがそれでも…俺は銀髪シスターを殺したい。先輩を監禁し、そして檜山を手駒として扱い殺した…
俺が奴を殺したいと思うのは間違っているのだろうか…
頬を思いっきり叩く。そうだ、忘れてはいけない。後悔しないよう行動するのだ。奴を止められるのは現状俺ただ一人。南雲なら戦えるとは思うが危険なことはさせたくない。俺が止めるしかない。銀髪シスターの企みは未だ分からないが、奴を激情に駆られ殺せば確実に俺は後悔するだろう。…するだろうか…
いけない…やはりこの世界に来てから命に関しての認識が軽くなっている…取り敢えず奴の処遇は保留だ。捕縛して情報を引き出した後に処遇を考えよう。そうしよう。それがいい。
俺は重要な今後の選択をせず逃げた。
▽▽▽
作戦決行の日、待ってましたとばかりに王国へと魔人族率いる魔物の軍が侵攻を始めた。王国の周囲には強力な結界が張られているのだが、それは容易く破られ侵攻を許してしまう。しかしこれは想定外ではあるがまだどうにかなる。城下町にいる分身達に命令を出し撃墜に向かう。更にこれ以上のイレギュラーを起こさない為に南雲を呼び出す。彼には冒険者としての依頼という形で応援に来てもらった。報酬は俺に出来る範囲のことをなんでも…だ。
と言っても南雲を最前線に立たせるつもりはない。援護だけでいいとも既に伝えてある。今回の依頼は救助優先として伝えている為、最前線に立つのは俺の分身と王国兵達だ。後は冒険者か。
さて、俺もそろそろ動くとしよう…
俺は待機していた自室で装備を身に付ける。真紅の鎧を着込み、額にバンダナを巻き付ける。鎧は軽硬石という魔石で作られている。軽くて硬い、そして魔力の影響を受け易い性質を持っており、俺がドラの力を解放し竜化すると、竜の姿に合うように鎧が変形するのだ。しかし防御力はマチマチといったところだが…装備を身につけ終わると、脚に魔力を込めて床を蹴り、神山へと超高速で飛び立つ。まさか襲撃に遭っているというのに無視してくるとは思っていなかったのか、妨害も何もなく、一際魔力が高く、上空にて待機している人物の前へと躍り出た。そこは雲の上、通常なら索敵系の技能の範囲外である高度に奴はいた。
睨み付けるとそこにいたのは銀の鎧を纏った銀髪の女…リリアーナから聞いていた通りの、さながらワルキューレのような容姿をした女が浮かんでいた。
「イレギュラー…やはり来ましたか…まさか樹々を操りあの駒を救出するとは思ってもいませんでした…」
ノイントの真下にはある建物を守るように大樹が覆いかぶさっている。そして異様なのはその大樹に大きな穴が、ヴァニラ・アイスのクリームが通った後のように綺麗にポッカリと空いている。更に建物の床には更に大きな空洞が空いている。まぁ一部は俺の仕業なのだが。
「ノイントと申します。神の使徒として、主の盤上より不要な駒を排除します」
ノイントと名乗った神の使徒とやらの身に付けている銀の鎧がキラリと輝いた瞬間、両者は動き出した。
「“影分身の術”!!」
「消えなさい!!」
次の瞬間、辺り一帯が白い煙幕に覆われた。俺の分身を、ノイントが銀羽を背後にある羽から撃ち抜く。すると一撃の威力はそれほど高くなかったが、分身は消え去ったのだ。理解出来なかったが、消滅系の魔法を使っているのだろうと当たりをつける。それ以外に考えられない。そう考えた俺は消え去る分身に発生する白煙に合わせ、水遁で深い霧を生み出す。この霧には俺の魔力が含まれており、感知系統の技能は使い物にならなくなる筈なのだが…
ノイントは白銀の双剣を携え、霧を斬り裂き飛び出す。
「“求道玉”」
重力魔法を使い、球体の黒い球を生み出す。するとそれは棒状に変形し俺の右手に収まる。これは所謂ブラックホールのようなものだ。触れたもの全てを消滅する滅の力。無論、魔法も全てだ。
ノイントが繰り出した双剣を、まるで包丁で豆腐を切るかのように簡単に両断する。するとノイントは顔色を変え、距離を取り銀の羽を某弾幕ゲーのように美しく繰り出すが、求道玉を盾のように薄く広げ、迫っていた弾幕を全て相殺する。しかし何故か求道玉が少し欠けてしまった。本来のNARUTOの求道玉は仙道以外の攻撃を全て無効化するが、この重力魔法の派生技では消滅であろう奴の魔法は完全には打ち消せないらしい。
「なるほど…これなら効くようですね」
ノイントの手には先程両断したはずの双剣が握られている。先程と違うのは、全て消滅の魔法の魔力で形成されているところだろう。これで奴の武器を破壊出来なくなっただろうが…それでも関係ない。ここで俺が奴を裁く…!!
「ゼリャアッ!!」
「はぁっ!!」
白と黒の魔力が光速でぶつかり合う。それは幻想的で、王国でこの光を見た逃げ惑う民、争い合う人間族と魔人族、その全てがその光の軌跡に見惚れた。
求道玉を振り上げればノイントは双剣で受け流し、その隙に銀羽の弾幕撃ち出す。すぐ様俺は求道玉を広げ相殺すると、背後に現れたノイントに螺旋丸を放つ。
「な!?」
だが、俺の螺旋丸は分解された。消滅するのなら少しの時間で消滅出来ぬようかなりの魔力を込めたのだが、それは一部の魔力を分解され、柱とも言える部分の魔力が消え去り螺旋丸は飛散する。
ノイントは剣を振るった反動を利用し、回転すると同時に俺の腹へと重い蹴りを放つ。
「がはッ!?」
口から中の空気を吐き出し、神山へと叩きつけられる。口から血が出るがダメージはそこまで負っていない。さて…しかし俺は奴をかなり侮っていた。いつものように全力で無くとも対処できると。だが、今回は違う。生徒たちを危機に晒しておいて俺は何を悠長に戦っているのだろうか。すぐに奴を倒さねばいけないというのに俺は…
周囲の自然エネルギーを取り込み、仙人モードへ姿を変え、ノイントを睨み付ける。ノイントの周囲には銀羽で巨大な魔法陣が描かれており、すぐにでも大技が飛んでくるだろう。
「“劫火浪”」
発動された魔法は、天空を焦がす津波の如き大火。そして対抗する俺は右手に魔力を込める。
「“太陽滅災ーー・」
それは太陽のように全てを焼き尽くす災厄。災害の如き二つの炎が衝突し大気を揺るがす。一見競り合っているように見えるが…この勝負、俺の勝ちだ。
「ー照射ー”ッ!!!」
太陽の如きその炎の球の中に一筋の極光が現れ、ノイントの放った劫火を軽く貫く。そして当たる……
その瞬間、神山に歌が響き渡った。
「ッ!?」
体から力が抜ける。そして魔力が飛散する。あともう少しで貫いた極光はノイントの魔法に押し返され、太陽と津波の劫火が俺に襲い掛かった。
「がァァアアアああああああああああああああああああああッッッ!!?」
尋常でない痛みに悶えながら神山に墜落した。
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「これはイシュタルの…あれは自分の役割というものをよく理解している。よい駒です」
ノイントを恍惚とした表情で見つめているイシュタルを尻目にノイントは墜落した守山を見る。劫火は燃え盛り、山を焼いているがこれで彼が倒れていないことは戦ったノイント自身が一番よく知っている。かつてノイントは反逆者とも一戦交えたことがあるのだが、その時以上に危機感を抱いていた。
(イシュタルの妨害を入れて今の彼と五分五分といったところでしょうか…まだ彼の技術には練がない。まだ勝機はあるはずですが…いざとなればあの手を使うしかありませんね)
ノイントが双剣を握り直したその瞬間、背後に空間の歪みが生じる。ノイントはすぐ様体を逸らして回避し迎撃態勢に入るが、飛翔した物体を見て体が一瞬硬直する。
「あれは…まさかあの時の…!?マズイ…!!あれは何としても回収しなければ…!!」
飛翔したものは大剣だった。それはただの大剣ではなく、守山がミレディ・ライセンより賜ったオスカー・オルクス作の最終兵器。かつての戦いで使われる直前でなんとかノイントが封印し使えなくしたものであるが、既にミレディが百年以上掛けて封印を解除している。そしてその大剣の脅威は封印したノイント自身が一番理解している。
守山に向けて一直線に向かうバスターソードを迎撃するために、ノイントは先程守山に放った以上の弾幕を放つ。威力はそこまで高くないが、この弾幕の真骨頂は量である。あらゆる角度から360°絶え間なく標的を穿つ数の暴力とも言えるこの弾幕。ノイントの思惑通り、弾幕は見事バスターソードの軌道を変え、あらぬ方向へと落ちていく。すぐ様ノイントはバスターソードを再度封印するために落ちた場所へと急降下するが、バスターソードに気を取られすぎたのがいけなかったか、守山への注意を疎かにしてしまった。
ノイントの腕が胴から離れ宙を舞う。次の瞬間にはノイントの周りには囲むように空間の歪みが生じている。するとそこから黒い棒状のものが次々と射出される。ノイントは驚愕の表情を浮かべながらも残った片腕で剣を振り回し叩き落としていく。彼女にとってこれほどの攻撃では傷一つ付かない。そう思考した次の瞬間、淡く発光したバスターソードを手に、守山がノイントに迫る。
(クッ!!それだけは使わせませんよッ!!)
ノイントは守山から逃げるかのように上昇しながら、守山に向けて上空から分解の銀光を放つ。さらに属性魔法をありったけ使える魔法を全て撃ち込む。
しかし守山はバスターソードを一振りするだけで全ての魔法を打ち払う。だがそれはノイントの予想通りだった。
魔法と共に急降下していたノイントがバスターソードを振り終えた守山に迫る。すぐに守山は求道玉で防御の姿勢に入るが、意表を突いたノイントの攻撃が一瞬速く、剣を持つ右手首が斬り裂かれる。ちょうど防御するために片手で持っていたバスターソードは、守山の右手から零れ落ち深い山の中へと落ちていった。
「“元界”」
しかし守山がそう呟いた直後、右手付近の空間が歪み、そこから落ちた筈のバスターソードが手元に戻る。
「空間魔法……!!」
「ゼェァァアアアッ!!」
雄叫びを上げてバスターソードを振るうが、ノイントは腰が折れるかと思うほどに海老反りになり躱す。バスターソードから放たれた衝撃波は神山を削り、それを見たノイントは冷や汗を流す。
「“魔鏡氷晶”」
ノイントが神山に気を取られた隙をつき、守山は忍術を繰り出す。ノイントの周囲に浮かぶ氷で出来た鏡が幾つも並べられ、囲むようにドーム型となる。
「これしきの氷…!!“劫火…っ!!?」
意表をつかれたノイントだったが、すぐに冷静になり氷を溶かそうしたが、鏡に守山が写っており、求道玉で出来た苦無を投げる体勢であった為、詠唱の中止を余儀なくされ、鏡から飛んできた苦無を大剣で叩き落とす。
次の瞬間、バスターソードを構えた守山が鏡から現れノイントに迫る。ノイントは躱そうと身をよじるが避けきれず脚を切断される。
「グゥッ!!」
悲痛な声を上げ、夥しい量の血を流すが、まだ守山の攻撃は終わっていない。ノイントを斬り終えた守山は再度向かい側の鏡の中に入り込み、再度鏡から姿を現しノイントに迫る。しかし今度は守山の手にはバスターソードは握られておらず、何も出来ずまんまと懐に入られたノイントの腹に手を押し当て、魔力を込めた発勁を繰り出す。
「コフッ……まさか…こ…の…私が…」
ノイントは崩れ落ち、地へと落ちていく。守山はノイントの腕を掴み落ちるのを阻止し、質問を投げ掛ける。
「今、分身から連絡が入った。中村が王国の人間を殺し傀儡人形にしてたってな…テメェも関わってんだろ。俺の生徒を利用して何をしようとしていた?断言するが中村一人であの数の傀儡人形を用意するのは無理がある。さあ、全部吐いてもらおうか」
「この…私が貴方の…ような我が主に従わぬイレギュラーの質問に答える…とで思っ…ていたのですか?それに…まだ私は…負けていませんよ…?」
「なんだと?」
負け惜しみにも聞こえるノイントの言葉。だが、守山は何かを理解し狼狽する。
「ま、待てッ!!」
「貴方の世界で…こういうものがあるのですよね?『負けそうになったら台をひっくり返す』…いっそ貴方方に盤を荒らされるのなら、全てを破壊しゼロから始めた方がいいとのことです。さぁ…自爆しなさい……ッ!!」
けたたましい爆発音が神山に響いた。
エヒト「クソ、なんやコイツら。めんどくさい奴らおんなぁ。せや、ノイント負けたらこの守山とかいう奴暴走させて世界また新しく作りなおしたろ!」