それでも糸は紡がれ続ける—女傑達の英雄遺文—   作:護人ベリアス

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どうでもいいでしょうけど、今偶然見てた歴史ドラマで百を救うために一を殺すことを是としないアルゴノゥトと同じ大義を掲げる義将と出会いました!
アルゴノゥトは道半ばで物語自体終了したので方法も碌に示してくれませんでしたから、この方にその方法を教えてもらいたい所です。
…歴史ドラマだからその人の行く末知ってるだろっていうツッコミはダメです。結局大義を果たせないことは知ってますが、病死らしいので多分きっと実践していく姿を見せてくれる…はずです。
それにしても何故こういう理想を掲げるのは若い人限定なんですかねぇ…

それはともかく心も身体も若いアリアドネと心は若い(え?)リュールゥさんの会談に入ります。
アルゴノゥトの遺志を知る二人は何を語り合うのか…


王女に贈る詩人の大望

 沈黙が流れる。

 

 リュールゥが私に一対一の対談を申し込んできた。

 

 そのため私はデキウス達にリュールゥに付き従っていた方々に宿泊できる場所への案内を指示を与えた後、私はリュールゥを私の邸宅の応接間へと招き入れる。

 

 そして向かいの席を勧めてからしばらく。なぜか沈黙が続いていた。

 

 リュールゥは脇に置いた帽子を撫でながらなぜか私の顔をじっと見つめるのみで何も言わないのである。

 

 私はそれを見返すことで応じていたが、どうにも長時間見つめ合うのは何だか耐えがたくなってきたが私は口を開こうとする。

 

 するとその私の口の動きに気付いてか、まるでリュールゥは先手を打つように唐突に話し始めた。

 

「あれから三年ですなぁ…アリア殿」

 

「…っ!」

 

 三年。

 

 その言葉に私は言葉を詰まらせる。その理由は言うまでもない。

 

 三年前とはアルが命を落とした忌まわしき年なのだから。

 

 私はアルの無念の死を思い出すたびに言葉が出なくなる。

 

 そんな言葉が出なくなった私の様子を見てか、リュールゥは私の返事を待つことなく続けた。

 

「あれから三年。アル殿が亡くなってから三年…長くとも短い時でございました。この三年で進歩は少なく退歩の方が多い…それは誠に無念なこと。そしてそれはアル殿の望まれた未来ではなかったのは明らか。ですがアル殿の望みが僅かながら叶ったこともまた事実」

 

「…何が言いたいのです?」

 

「アル殿がミノタウロスを討ち、アリア殿を救い出した…それはなぜか…お分かりになりますかな?」

 

 このリュールゥの物言い…私を試している。

 

 そう察した私は言葉を選びつつリュールゥの問いに答える。

 

「それは…私がラクリオス王国の王女であったから。目の前で困っている人を見過ごせないのがアルだから。だから王宮から逃げ出した私と出会ってしまったのがその始まりで…」

 

「違いますなぁ」

 

「なっ…」

 

 リュールゥは私の答えをばっさりと否定した。全くの見当違いとでも言うかのように。

 

 私は反駁しようかとも思ったが、反駁の材料もない。

 

 何せ救出されるまでの間私はアルと接触できていない。つまりアルが仮に何かを私を救い出す理由をリュールゥには話しているかもしれないということ。

 

 そう推測した私はリュールゥの言うであろう正解を待った。

 

 するとリュールゥは顎に手を添えると、何かを考え込むようなそぶりをしつつ呟いた。

 

 

「やはり…アリア殿は御自分に御自信がないようですなぁ…」

 

 

 そのリュールゥの指摘はまさしく図星。

 

 それで私はまたも言葉を失い、リュールゥを見つめるしかなくなる。

 

 するとリュールゥは小さく笑みを溢した。

 

「それが別に悪いとは申しておりませぬ。自意識過剰となり、助言を受け入れぬは愚の極み。故に臣下の方々に意見を求めるのは何ら悪いことにはございません。ですが自信がないように見えるのは、些か皆の信頼を損ないかねない不安要素。そこの点は人を統べる者としては問題となり得ましょう」

 

「そうは言いますが、リュールゥ。私は未だ経験が浅く…」

 

「何を仰せか!アリア殿は辺境を旅し、知識を蓄え、力も身につけた。その努力を誰が否定できましょうか?確かに経験は浅いやもしれませぬ。ですがそれを補強するだけの信念と胆力をお持ちです」

 

「…リュールゥ?なぜ私が辺境を旅していたことを知って…」

 

「あえて言いましょう!」

 

 リュールゥの慰めと戒め。

 

 それを聞いていくうちにデキウスが疑問に抱いたのと同じように私自身しか知りえない事実が混ざっていたことに疑問を呈しようとするも、リュールゥはその疑問を塗りつぶそうとするかのように強い言葉で遮ってきた。

 

 そうしてそのリュールゥの強い口調で語り始められた言葉が私に与えたのはかつてフィーナに暗に求めてしまった言葉と同じものであった。

 

「アリアドネ殿。あなたは英雄アルゴノゥトに選ばれた者です。誰が何を言おうと、あなたはアルゴノゥトによって選ばれた。それは王女だったからではありませぬ。王族の血などをアルゴノゥトが重視するならば、お父君でもよかったはず。アルゴノゥトが目の前の困っている人を助ける性があったからか。それもあなたを助けた理由には繋がりますまい。アルゴノゥトは他でもないあなたをミノタウロスを倒した直後の僅かな一時に支えようとしたのですから。それは誰よりアリアドネ殿がお分かりのはず」

 

「つまり…アルは…」

 

「アル殿が支えようとしたのは、王女としてのアリアドネでも女性としてのアリアドネでも目の前で困っていたアリアドネでもありません。才能ある者として支えるに値すると見込んだ指導者としてのアリアドネを支えようとしたのです。アル殿は誰よりもあなたの才能を見抜き、認めていた。だからあなたを命を懸けて救い出し、人を統べる者の座へと引き上げた」

 

「…そうアルは本当に言っていた…考えていた…そういうことですか?」

 

「ええ。もちろん。確かにアル殿はそう申しておりました…まぁあの女性に好かれたいあの御仁はそんな冷静な評価など寸分も気取らせず、如何にも美しいから可愛いからと表向きには申しておりましたが。同じくフィーナ殿もまたアリア殿が命懸けで王都に助けに舞い戻るほどの才覚をお持ちです。アル殿が周囲に置こうと考えた女性…それは皆その才覚を認めての事だったのでしょう」

 

「ならそれはリュールゥも…ということですか?」

 

「…っ」

 

 もう私はなぜフィーナを王都から救出したことを知っているのか、などというはぐらかされること明らかなことを聞かなかった。

 

 その代わりに私が聞いた質問。

 

 それにリュールゥは一瞬だけ言葉を詰まらせた。

 

 それは何か隠し事がある、ないしは隠れた思いがある。その表れだったのは明らかであった。

 

 だが流石はリュールゥと言ったところでその動揺は一瞬で抑え込むと、私の問いに答えていた。

 

「…さぁ。アル殿は恥ずかしいからかは知りませぬが。本人には言いませぬからなぁ…私をどのように評価していたか…それは聞いてはおりませぬ。ただ私もまたアル殿から託された物がある…それは確か。アリア殿とは違う物を託された…そう確信してはおります。ですが私の才覚を評価していると申せば、アル殿亡き後それはただの自画自賛。少々言いにくいですなぁ」

 

「分かりました。リュールゥの申し分は重々理解しました。あなたやアルが私の才覚は評価に値する…そう考えているならば、私もまた私の才覚とやらを信じるしかないでしょう」

 

「それは上々。人を統べる者として是非御自分への御自信は身につけてしかるべきと申し上げておきます」

 

 私はそれ以上特に詮索するのは止めた。

 

 確かにアルが仮に私の才覚を評価してくれていたと言うならば、それほど嬉しいことはない。リュールゥがそう聞いたと言うならばきっとそうなのだろう。

 

 だが何を聞こうとアルはもういない。その言葉が真実か確かめるすべはない。

 

 そして何より才覚があろうとも今後生かすことができなければ話にもならない。

 

 要は大事なのは今後であった。

 

「それでリュールゥ?私に自信を付けさせて何をするように申したいのです?あなたは吟遊詩人。役割は英雄の物語をその目で見届け、世界に届けること。ならばこのナクソスにその目で見届けるべき物語が始まり得る。そうお考えということですか?それはかつて王都ラクリオスを訪れ、英雄アルゴノゥトの物語を見届けたように」

 

「いえ。もう英雄の物語を求めているわけではありませぬ」

 

「…は?」

 

 リュールゥの答えは私の想定とは全く違う物だった。

 

 英雄の物語を求めてはいない。それは一体どういう意味か?

 

 その意味を探ろうと思考を巡らせる最中、リュールゥは力強く語り始めた。

 

 

「アリア殿。もう時は満ちました」

 

 

「…時は満ちた?それはどういう意味です?」

 

「先ほど申し上げた通りアル殿が去られてから三年の月日が経ちました。その月日はあらゆる意味で必要な月日でした。ですがその埋伏の時はもう終わりです。そのままの意味で、時は満ちた。そう申し上げているのです。アリア殿。あなたが立つべき時が来た。そういうことです」

 

「…すみません。あなたがそう申される根拠が分かりません」

 

 リュールゥは『時は満ちた』。そう言った。

 

 その言葉自体の意味は分かる。

 

 だがそう考え得る根拠は?

 

 …まさかフィーナの救出を機に皆さんの期待を正面から背負うという決心をした私の隠している本心まで見透かされてでもいるのか?

 

 何をどのように知り、どこまで知っているのか全く見当のつかぬリュールゥにそこまで疑う他なくなってしまう私。

 

 ただリュールゥはそんな私の本心を見透かした訳でもなくリュールゥらしい真っ当な根拠を持ち出してきたのだ。

 

「根拠?ええ。きちんとありますとも。揺るがぬ根拠が。アリア殿が先程申された通り私の役割は英雄の物語をこの目で見届け、世界に届けること。そうすることで人々に希望を届けていく。希望と勇気の源となる『種』はアル殿から授かりました。その『種』を我々『ウィーシェ』は世界に届けた。それに必要だったのが三年。それだけの月日があれば、このラクリオス王国だけでなく魔物の侵略に耐える全ての国や部族に伝えることができた。それを我々は三年という月日で成し遂げることができたと自負しております。アル殿が我々に授けてくださった『種』はもう既に世界へと撒かれ、力強い『根』を張りつつある…そう断言できます」

 

「ならばその『根』を支えに『芽』を出し、樹木へと成長させ、いつかは強固な森へと育てていく…その大業を始める機は今である…と?」

 

「そしてその大業を始めるは大切な『種』を生み出したアル殿に認められたアリア殿しかいない。私は、いえ我々『ウィーシェ』はそう考えています」

 

「私が…本当にアルの願いと大義を…継ぐ?」

 

 アルの遺志を継ぐ…それは漠然とした夢だった。

 

 フィーナに話した通り私には手立てが分からなかったのである。何をしようにも力があまりに足りな過ぎた。そう思っていた。

 

 だがそれはもしかしたら勘違いだったのかもしれない?

 

 行動を起こさねば、何も変わらない。逆に言えば行動を起こせば、何かを変えることができるのではないか?

 

 そうまで思わせるほどリュールゥの言葉は力強く自信に満ち溢れていた。

 

 そしてリュールゥが告げたのはその私に生まれた憶測に支持を与える物であった。

 

「もう一度言いますが、時は満ちました。そしてその時を逃せば、恐らく今後機は巡ってこないでしょう。故にアリア殿は今すぐにでも行動を起こさねばなりませぬ」

 

「行動を起こすと申しましても何か手立てはあるのですか?潤沢な力があるわけでは決してない私達が如何様に?」

 

「力がないとは多くの方々にとって心外なことでしょうなぁ。アリア殿の側近には優秀な武人方がおります。そして我々『ウィーシェ』もお力をお貸ししましょう。我々は世界を旅する吟遊詩人。アリア殿の目となり耳となることができます。情報の大切さは情報を知るが故に憂いの強いアリア殿自身がご存じの通りかと」

 

「当然です。つまりリュールゥ率いる『ウィーシェ』は私達の力になってくださる、と?もしそうならば、あなた方ほど頼りになる方はいないことでしょう」

 

「お褒め頂き光栄です。我々『ウィーシェ』は人類と世界を暗黒の時代から脱却させるため。アリア殿に全身全霊をもって尽くしましょう」

 

 リュールゥの明確な支持の表明。それほど心強いものはなかった。

 

 デキウスが侮れないと評価するほどの強者の集まりであり、世界を旅して想像もつかないほどの情報収集力を誇る『ウィーシェ』。

 

 その支持は私に行動を起こすための大きな自信を与えた。

 

 だがそれだけでは足りないのは明白。

 

 リュールゥが私に与えたのはあくまで行動を起こすための自信のみ。行動を起こすための手立ては不明なまま。

 

 そして何より語り合う中で感じるのはリュールゥの私を見定めるように見つめてくる視線。

 

 その視線は何を私に求めているのか?

 

 それをリュールゥと語り合う中で私はついに見出した。

 

 それはリュールゥの与えた自信や周囲の支えに安住しないだけの覚悟。

 

 リュールゥは私に才覚や自身の持つ力への自信を与えつつも、自らの覚悟で大業を始めるための一言が出てくるか、それを見定めているのだろう。私はそう判断した。

 

「ルナ。そこにいますか?」

 

 私はこれまでよりも大きな声を上げていた。その声は目の前のリュールゥへのものではない。

 

「はいっ。アリア様。どうなさいましたか?」

 

 私の声に呼ばれて入ってくるのは部屋の外で万が一のために待機して頂いていた私の身の回りの世話をしてくださっているルナ。

 

 ルナは私に呼ばれて驚いたのか少々緊迫した表情を浮かべているが、幸運にもそんな緊迫したような事態は発生していないため、私はルナに視線を向けると淡々と指示を与えた。

 

「デキウス達軍議に参加して下さっている方を呼んできてください。これよりリュールゥを軍師としてお招きし、このナクソスと私達の道を決める重大な軍議を行う、と」

 

 私はルナへの指示を与えつつ、横目でリュールゥを見てみる。

 

 リュールゥは満足げにニヤリと笑っていた。そして見定めるような視線も期待を含んだ視線に変わっていたのだ。

 

 その判断が導き出した答え。

 

 それは単純明快。即断即決の姿勢をリュールゥに見せることだった。

 

 それが私の覚悟が既に存在することを証明することに繋がる。そう考えたのである。

 

 その判断はリュールゥによって合格との評価を頂けた。そうリュールゥの表情から判断した。

 

 それに嬉しさを噛み締めつつも私は今度はリュールゥに視線を向けて尋ねる。

 

「リュールゥ。『ウィーシェ』の中からあなたが軍議の場に出席させて欲しいと思う方はいますか?」

 

「ほぅ…ではお一人お頼みできますかな?獣人のアンドレイをここに」

 

「獣人のアンドレイという方もお呼びください。指示は以上です。ルナ。お願いします」

 

「はい!分かりました!」

 

 威勢の良い返事と共にルナが皆さんを呼ぶべく部屋を飛び出す。

 

 すると笑みをこらえきれぬとばかりに、ただあくまで上品に笑い出すリュールゥ。

 

 その笑いに愛想笑いで応じるとリュールゥは笑い過ぎたことに少々思う所があったのか小さく咳払いをすると、姿勢を正しつつ言った。

 

「いやはや失礼失礼。色々と痛快でしてなぁ。まずは私の同志を軍議に出席させてくださるという配慮に感謝を」

 

「いえ。感謝されるほどのことでは。あなた方のお力を借りるならば、それくらいのことは当然だと考えています」

 

「それも然り。そして何より軍師とはいやはや物々しい響きですなぁ。長寿を誇るエルフの私でもそのような官職を得るのは初めてですなぁ」

 

「豊富な知恵を蓄えたリュールゥは軍師という肩書が一番ふさわしく感じましたのでつい。ただ所詮官職など今はただの肩書。与えるも何も何の役にも立ちません。言うなればデキウス達もここでは一応は将軍ですから」

 

「はっはっは!それもまたそうですなぁ。そういう意味での権限がない今官職などその程度。ただ官職を与えられたということは、アリア殿の信頼の証。有難く拝領いたしましょう」

 

「ふっ…そう言って頂ければ何よりです」

 

 笑みを絶やさぬリュールゥに私もまた笑みを含んだ軽口で応じる。

 

 そんな冗談交じりの会話に花を咲かせた私達。

 

 だがリュールゥが笑みを消して真剣な表情をしたのを見て、リュールゥが何かを告げようとしていると考え、私もまた笑みを消してその評価の言葉を待った。

 

「さて…冗談はそれくらいに。アリア殿。先程の対応には感服しました。やはりグダグダ御託を並べるよりも行動を起こすための知恵を集め、行動のための決断を下した方がよい…結局行動を起こすか否かは事実をどのように解釈するかに左右されるのみ」

 

「つまり私はこれまでは悲観的に事実をとらえていたが故に行動を起こせなかった…と」

 

「言うなれば、そうかもしれませぬ。ただ事実誤認は避けねばならぬ以上これまでのような慎重な思考は失うべきではなく…」

 

「要は大胆さと慎重さを両立した思考が必要である。それがなければ、人を統べる者足りえない…ということですね?」

 

「仰る通りです。そしてその両立を維持する一助を我々アリア殿を支える者達が為す。ただそれはあくまで一助に過ぎませぬ。あくまでアリア殿の自らの御決断が必要。その決断を迫らせることこそが人を統べる者が背負う重荷でありましょう」

 

「ええ。分かっています。分かっていますとも。私にはその重荷を背負う覚悟が既にありますから」

 

「そのお言葉をお聞きできて何より」

 

 リュールゥの言う通りだった。

 

 結局は事実の判断など私の感覚次第。かつては悲観的だったのが、フィーナやリュールゥとの対話を問うして希望を感じ始めたのがその好例であろう。

 

 そしてその感覚の変化が私の覚悟を強くしたのもまた同じこと。

 

 二人との対話を通じて私の覚悟は一段と強くなった。

 

 

 今こそ行動を起こすべき時。

 

 

 それはまさにその通りだ。

 

 フィーナもリュールゥもデキウス達も皆それぞれの形でその強い覚悟を示してくれている。

 

 私はその覚悟にどのように応えるか?

 

 その答えは一つ。

 

 

 明確な形で私達の道を指し示すこと。

 

 

 それが多くの期待を背負う私の務め。

 

 そのための決断が私に求められている。

 

 かつてアルが私達に世界に希望をもたらすための道を指し示してくれたように。

 

 私もまたアルと同じように道を指し示さなければならない。

 

 その時は、覚悟を示し、決断を下す時は、着々と迫っていた。




どこからどこまで知っているのか自分でも把握していないのがリュールゥさん。
自分的には元ネタのリューさんより数倍優秀だと評価しています。

真名を強調している点だけでなく吟遊詩人が騎士階級の出の場合があるとも言うので、リュールゥさんが高貴なハイエルフである可能性は高いと思います。そしてその地位に由来した多様な才能を抱えているのは想像に難くないのでは?と書き進めてます。
そしてこれからはアリアドネの軍師として知恵袋として活躍していきます。イベントでも歌を歌いつつ傍観もしつつばっちり知恵を授けたり戦ったりしてましたからね。もちろん吟遊詩人としての役回りはきちんと果たして頂きますが。
相変わらずリュールゥさんもよく嘘をつきます。嘘も方便ってやつですけどね。

あとここでも独自解釈を入れてます。リュールゥさん達『ウィーシェ』が世界に届けたのは『道化アルゴノゥト』の物語ではなく『英雄アルゴノゥト』の物語だと言う点です。
アルゴノゥトは人々を笑顔にするために偽りを多々含んだ道化の物語を届けることを望んでいましたが、リュールゥさんは美化された虚飾のない本物の命の欠片を歌に変えて伝えることを信念としています。悲壮な覚悟などが欠落した喜劇は『美化』されたのうちに入るのではないでしょうか?そのためリュールゥさんがアルゴノゥトを英雄から道化に貶める理由が立たないんですよね。リュールゥさんはアルゴノゥトの活躍と信念ををありのままに伝えると思います。と言うことでアルゴノゥトとリュールゥさんでは考えて世界に届けたい物語の形が違うんですよね。

ただ、もし一致するとすれば理由として考えられるのは二つ。
一つ目はアルゴノゥトの遺志を尊重した。…ただこの理由はリュールゥさんが自らの信念を曲げてまでしてするとは少々思い難いので微妙と思ってます。所詮アルゴノゥトはこれまで見てきた多くの英雄の一人の『はず』ですから。
二つ目は美化しなければならないほどの深刻な問題が発生した。美化せずにありのままのアルゴノゥトの物語を伝えれば、喜劇どころか希望をもたらす物語にさえもできない…そうなれば美化も致し方なしとなりましょう。…暗黒の時代ならないとは言えないと考えられます。
…とまぁどちらの理由を採用していくかは今後の展開で分かる、ということで。

今後作品を続けていく上で登場させる予定のオリキャラに関わるアンケートです。アリアドネとアイズさん、リュールゥさんとリューさん、と転生思想らしき構想が垣間見えますが、今作でそれを採用するのは違和感はありますか?その構想をどのように思われているでしょうか?

  • 転生なしでアルゴノゥトと原作は無関係
  • 転生と言うよりは容姿が似ているだけ
  • 転生思想あり。性格等での類似点がある
  • 転生でキャラ同士に因果があるほどの関係
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