東方古転録~Re:メイク~   作:玖珂凌駕

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ちょっと前の作品を見返していたら、何か詰まらなさすぎて書き直しました。

では前置き終わり、本文へどうぞ。




一話 古代転生

幻想郷………。

現実から切り離された世界。

そこには人間の他に妖怪・妖精・神など様々な生物が共存している。

そして、忘れられた者がたどり着く最後の楽園…………ここは全てを受け入れる。

これは幻想郷が出来るまでのお話。

また、一人の転生者 玖珂 凌駕のお話でもある。

 

 

 

 

 

では、一つの昔話から始めようか。

昔々……………と言っても10年程前に一人の少年と一人の少女がいました。

二人は家が隣の幼馴染みで、同じ道場に通って剣道をやっていました。

ただ、この二人は独自の流派を持っていました。

片方はスピードを重視にした剣術で、それはまさに電光石火の様に………。

もう片方は抜刀術主体に一撃必殺の攻撃から流れる様に連撃を繰り出す独特の剣術。

この時はまだまだ子供騙しみたいな未完成の剣術だが、二人は日々鍛練に精を出しており、いずれは完璧なものになるだろうと皆がそう思っていた時、ある事件が起こりました。

少女が少年の前で殺されたのです……………少年を庇って。

お陰で少年の命だけは助かりましたが、少年は暫く部屋に引き込もってしまいました……………が、長い年月をかけて何とか皆の働きで少年は立ち直る事が出来ました。

しかし、彼は二度と剣道をやる事はなかった……………………………おしまい。

 

 

そして、現在彼は高校二年生になっていた。

 

 

 

 

 

「凌駕~、まったな~」

 

「おう、またな」

皆さん、初めまして。

俺は玖珂 凌駕。

黒髪黒目、身長は160㎝と男性にしてかなり低めで、髪は全体的に長くて眼が隠れる位だが、ごく普通の高校生だ。

ただ、この髪型のせいか良く陰キャと間違われ、ヤンキーっぽい奴に良く絡まれる。

まぁ、俺の相手にはならないが……………。

俺と真面にやれたのはアイツだけだった。

「ハァ、詰まんねぇなぁ~」

俺はあの時から世界が色あせ、この眼にはモノクロの世界しか写さなかった。

アイツがいなくなっただけで、この世界がこんなにも詰まらない物になった。

あっ、一応友達はいるよ。

けど、どうしても物足りないと思ってしまう自分がいる。

「ハァ、何か面白い事は起きないかな」

今日何度目か分からない溜め息をつき、俺は帰路に沿って歩いていた。

「あ……れ……?」

突然、俺の視界が倒れている状態と同じ様になっていた。

周りの人達が何故か騒がしかったが、俺の耳には何も情報が入ってこなかった。

そして、俺の視界はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

「って感じで俺の記憶が終わってるな」

今、俺は何故か白い空間に一人で座っていた。

取り敢えず、落ち着く為にここまでの経緯を思い出していた所だ。

う~ん、さっぱり分からん……………てか、理解もしたくない。

めっちゃ、非現実過ぎる。

「おや、もう目覚めておったか」

 

「ん?」

俺は声をした方を素早く振り向くと、そこには着物を着た子供………ロリっ子がいた。

ただ上半身が着崩れしており、ロリっ子には思えない程の豊潤な二つの果実が存在した。

うん、何ともエロい格好だ。

普通の人ならば、欲情していただろうな………普通の人ならば………………。

「初対面にロリっ子呼ばわりとは、失礼な奴よの」

あれ、声に出していたか?

俺は出した覚えは無いんだがな。

「な~に、ちょっと心を読まして貰っただけじゃよ」

 

「そうだったか」

俺は心を無にして、考え事・自分の思いは頭で直接考える事に切り替えた。

多分、これでもう心は読めないだろう。

「むっ、ソナタはかなりの手練れやの」

 

「そりゃ、どうも。それであんたは誰なんだ」

取り敢えず、心は読めなく出来たみたいだ。

それとこのロリっ子は、何かしらこの状況について知っている様だ。

「我は神様だ。それとじゃな…………えっとの、少し言いにくいのだがの…………………妾のミスでお主を死なせてしもうた」

 

「ふ~ん、そうか。それで」

 

「えっ、驚かんのか」

 

「いや、別に。それで俺はどうなるんだ」

奴の言葉の真偽は兎も角、言ってる事はかなり馬鹿げてるので、少なからず驚くと思ったのだろうな。

正直、今の俺にはどうでもいい話だ。

どうせ、現世には未練なんて無いし生きている意味が無いからな。

あ~、でもアイツとの約束を守れなかったのは残念だなぁ。

「なら、話が早い。今から主をある世界に転生させる」

 

「・・・・・」

はぁ、なに言ってるんだ………このロリっ子神様は…………転生?

そんな馬鹿馬鹿しい話が有るわけ…………………でもこの状況から察するに無いわけないか。

「まっ、細かい事は転生させてから手紙で送るね。あと、拒否権は無いから」

 

「はぁッ、ちょっと待て⎯⎯⎯⎯」

俺はいい終える前に、座っていた場所に大きな穴が開き何の抵抗も無く落ちていった。

「このクソ神ががァァァ」

 

 

 

 

 

 

と、そんな感じで強制的に転生された。

てか、いきなり森……より山だな。

目覚めたらこの場所にいた。

「あのクソ神、今度会えたら全力でぶん殴ってやる」

まぁ、二度と会うことは無いだろうが。

それより、これからどうするか……だな。

取り敢えず、俺の持ち物と周りを確認してみると一刀の刀と一枚の手紙を見つけた。

「まずは手紙から見てみるか」

内容はあまりにも長かったので、簡潔にまとめてみた。

 ・この世界は東方project

 ・俺の身体能力を上昇

 ・能力のプレゼント

 ・刀のプレゼント

 ・この世界の力について

以上

 

「東方projectってアレか」

転生する前、ある友達が毎日毎日聞いてもいないのにキャラやら地名やらを喋っていたな。

そのせいか、俺はキャラの見た目と能力が半強制的に覚えてしまった。

「まぁ、お陰でこの世界については少しは知っているのは有難いな。それと刀ってのはこれの事だよな」

見た目は鞘と柄はシンプルに黒色で模様もなく、刀を少し抜いてみると刀身も黒色だった。

そして、鞘から刀身を全て抜いて近くにあった木の幹を斬ってみると、綺麗にバッサリと斬れた。

「中々の切れ味だな」

本物の刀は使った事は無いが、木刀や竹刀を昔に使った事がある為、特に使い方に困る事は無さそうだ。

刀を鞘に戻し、次に力について試してみる事にした。

まず、この世界には霊力・妖力・神力が存在して順番に人族・妖怪・神様が基本的に所持しているらしい。

「俺は人間だから霊力を使える事だよな」

扱うには、まずは霊力を感じ取れないといけないみたいだ。

まぁ、この辺は簡単にクリアする事ができたが、俺自身の霊力量は少ない上に扱い方が手紙には書いていなかった。

なのに、霊力量の増やし方は書いてある。

「おい、絶対に書くの忘れただろ。あのロリっ子神様」

まぁ、仕方ない。

最後に能力について試してみるか。

俺の能力は『不可能を可能にする程度の能力』であるらしい。

ただ、デメリットで使用時に脳に負荷が掛かる上、大きすぎると身体にも影響が出るらしい。

「これに関しては使ってみないと分からないな」

取り敢えず、簡単な事で試してみる事にした。

と、言っても何にしたら良いのやら。

「そうだな………視力と聴力の上昇を可能に」

すると、突然頭が鈍器で殴られた様な鈍い痛みが走ったり、俺は手で頭を押さえ、近くの木にもたれ掛かった。

「いつッ、これが能力の代償か」

暫くして、ある程度痛みが治まると俺はこれからどうするか考えた。

最低でも、雨風を防げる場所を見付けないといけないな。

「キャァァァ!!!」

すると、何処からか悲鳴の声が聴こえた。

俺は能力で上昇した視力で声をした方を見てみると一人の女性が大きな熊?みたいな生物に襲われそうになっていた。

距離的には1㎞だろうか……………今から走った所で絶対に間に合わないだろう。

だが突然、俺の頭にある光景がフィードバックしてきた………………それはあの時、大切な人が目の前で失う光景だった。

「くそッ、俺はもう二度と目の前で人が殺されるのは嫌なんだよッ!……………高速移動が出来る事を可能に!」

そして、俺は一秒足らずで熊みたいな生物に近付く事ができた。

「水牙流『壱ノ型 水刃』!」

俺は昔の感覚を頼りに攻撃をすると、胴が真っ二つとなってその場に崩れ落ちた。

まぁ、少し返り血を浴びたけど、問題ないな。

俺は刀についている血を振り落とし、鞘へと納めた。

「あんた、大丈夫だったか」

俺は手についていた血を服で拭き取りながら、助けた女性に近付いて手を貸した。

「え…えぇ、有難う。助かったわ」

彼女は俺の手を掴み、立ち上がり服に着いた土や汚れを落としていた。

それより、この右半分が青で残りの半分が赤の独特の服装をしたキャラがいた気がする。

そして、彼女の顔を見るとすぐに思い出すことが出来た…………彼女は八意 永琳であった。

それと同時に今までモノクロの世界が、色鮮やかな世界へと変わった。

どうしてだろう。

彼女を見ると胸が高鳴り、全身が熱い。

何より、とても……………

「………綺麗だ」

 

「ふぇ!?」

その言葉に彼女は顔を赤くして、思考が全然回っていない様だった。

そんな時、俺は前より激しい頭痛に襲われ、視界がグワングワンと歪んでいった。

そして、その場に倒れてしまった。

まぁ、慣れていない能力を…使えば…こうなるに決まって…いるよ……な。

「ねぇ、貴方大丈夫!?」

そんな彼女の声と共に、俺の視界と意識は徐々にブラックアウトしていった。

 

 

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