トムとジェリーの追いかけっこの舞台が幻想郷になった。
これだけ。

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トーマス・キャット、ハンモックで寝る。

トム「うーん、今日はいい天気だなぁ」

 

トム「ジェリーはナズーリンのところに遊びに行ってて、イタズラの心配もないぜ」

 

トム「……少し寂しいけどな」

 

トム「いやいや、たまにはこんな日があってもいいんだ」

 

トム「輝く太陽の下、ハンモックの中で昼寝がいいな」

 

トム「その前に準備をっと……」

 

 

 

大妖精「チルノちゃん、今日は何して遊ぶ?」

 

チルノ「うーん……こんないい天気だし」

 

チルノ「お昼寝でもしよ!」

 

大妖精「それ遊びじゃないよ、チルノちゃん……ん、どうしたの?」

 

チルノ「トムの家の庭にある木に引っかかっている布はなんだろ?」

 

大妖精「あれは……ハンモックだよ。寝る所みたい」

 

チルノ「寝るところ……よし、あそこでお昼寝しよ!」

 

大妖精「あっ、待って、チルノちゃん!」

 

 

 

トム「よし、ラジオにジュース、そして重要性はない面白新聞――『文々。新聞』、これで準備完了だ」

 

トム「早速寝るぞ~~」

 

大妖精「ZZZ……」

 

トム「ん!?」

 

トム「大妖精……こいつがいるってことは……」

 

チルノ「ぐうぐう……」

 

トム「チルノ! こいつは厄介だな……」

 

チルノ「まくらまくら……あった。ぐうぐう……」つ枕

 

トム「取るな!」つ枕

 

トム「ったく……おい、大妖精」

 

大妖精「ふぁあ……あっ、トムさん、おはようございます」

 

トム「ああ、おはよう……起きたばかりで悪いが、チルノと一緒にどっかに行ってくれないか? このハンモックは俺が寝る予定だったし」

 

大妖精「あ、そうでしたか。すぐにチルノちゃんを起こしますので――」

 

トム「いや、寝かせたまま運んで行ってくれ。起きたらめんどくさいし」

 

大妖精「それもそうですね……よいしょっと、それでは」←チルノを背負って去る

 

トム「……よし! お邪魔妖精もいなくなったし、俺の昼寝はこれからだ! 行くぞ!」

 

トム「おやすみぃ~~ZZZ……」

 

 

 

大妖精「チルノちゃんって意外と重いんだね」トコトコ

 

大妖精「……チルノちゃんって意外といい匂いだね」トコトコ

 

チルノ「……何言ってんの、大ちゃん?」

 

大妖精「チ、チルノちゃん!? いつから起きてたの!?」

 

チルノ「アタイの重さを言ってた辺りだけど……それより、ハンモックはどうしたの?」

 

大妖精「あ、それは――」

 

 大妖精説明中……

 

チルノ「納得いかないよ!」

 

大妖精「えっ。だってあれはトムさんの……」

 

チルノ「アタイ達が先に寝ていたのにトムが追い払うなんて……サイキョーのアタイをどう思ってるのかしら、あの猫!」ビューン

 

大妖精「ま、待ってよ、チルノちゃん!」

 

 

 

トム「藍さん……橙を俺にください(寝言)」

夢の中の藍(駄目だ)

 

トム「お燐、愛しているぞ(寝言)」

夢の中のさとり(駄目です)

 

チルノ「良くもアタイをハンモックから追い出したな!」

 

チルノ「端っこを掴んで落としてやる!」

 

 ぐぐぐっ……

 

チルノ「くっ、中々落ちない……」

 

チルノ「手の……力が……抜け――」

 

 パッ!

 

 ピューン!

 

 キランッ

 

チルノ「あれ?」

 

大妖精「飛んで行っちゃったね、トムさん……」

 

チルノ「……まあいいや! 大ちゃん、寝よ!」

 

大妖精「えっ!? う、うん!」

 

 

 

魔理沙「紅魔館から本を大量に借りといたぜ(永久に)」

 

魔理沙「最速で帰ってゆっくり本を読もっと」

 

魔理沙「……ん? 後ろからなんか飛んで……」

 

魔理沙「って、トム!?」

 

トム「ZZZ……」

 

魔理沙「なっ……最速の私を追い越した、だと……?」

 

 

 

文「今日もいいネタを仕入れてきました♪」

 

文「早速、妖怪の山に帰って記事を作らないと……」

 

文「……あやや? その妖怪の山に何かが高速で飛んでいるのが見えます」

 

文「って、よく見たらトムさん!?」

 

トム「ZZZ……」

 

文「は、はやい……私も早く追いつかないと」

 

文「面白いネタが逃げてしまいますから!」

 

 

 

文「トムさーん! トーマス・キャットさーん!」

 

トム「ん? ふぁあ~、んで、誰だ?」

 

文「清くて正しい射命丸です!」

 

トム「きめえ丸?」

 

文「しゃ、めい、まる、です!! わざとですか!?」

 

トム「悪い悪い、寝起きで聞き間違えたんだ……」

 

文「えっ!? それでは寝たまま飛んでいるってことですか!?」

 

トム「……寝たまま飛んでいる?」

 

文「はい」

 

トム「……射命丸」

 

文「何でしょう」

 

トム「俺、どこにいるんだ?」

 

文「答えられません」

 

トム「答えてくれ」

 

文「トムさんのためです」

 

トム「構わねえよ、さあ」

 

文「……妖怪の山」

 

トム「……」

 

文「の上空です」

 

トム「アアアァァーーー!!!」ヒュー……

 

文「聞いた瞬間に落ちていきました……」

 

文「でも、いいネタを頂きました! 情報提供感謝します!」

 

 

 

――守矢神社

 

諏訪子「早苗ぇー、アイスー」

 

早苗「もう、諏訪子様ったら、さっき食べたばかりでしょうか」

 

神奈子「いいじゃないか、アイスの一つや二つぐらいは」

 

早苗「駄目です! ブヨブヨの諏訪子様になってしまったらどうしますか?」

 

神奈子「む……それは目に毒だな……」

 

諏訪子「あーう」

 

諏訪子「ん? あれは……」

 

トム「アアアァァーーー!!!」

 

早苗「あれはトムさん!?」

 

神奈子「早苗! 奇跡で助けるんだ!」

 

早苗「分かりまし――」

 

諏訪子「もういいよ、早苗」

 

早苗「えっ」

 

神奈子「遅かったようだな……」

 

早苗「……もしかして」

 

諏訪子「割れ物のように砕け散ったよ……」

 

トムだった破片「」

 

早苗「……」

 

 

 

大妖精「に、逃げよう! チルノちゃん!」

 

チルノ「ハンモックを返してよ!」

 

霊夢「これは私が使うの。それ以上意地を張るつもりなら……」

 

霊夢「あんたがやらかした悪行を慧音にチクるわよ」

 

大妖精「チ、チルノちゃん!」

 

チルノ「け、慧音先生の名を出しやがって……覚えてろよー! アタイはサイキョーだぁ!」

 

霊夢「……ふう、やっとお邪魔妖精が消え去ったようね」

 

霊夢「このハンモックで一眠りしましょ」

 

 

 

トム「あのクソ妖精めぇ……! ぜってえ許さねえ!」

 

トム「この対妖怪御札付きバットでぶん殴ってやる!」

 

トム「気づかれないように這っていくぞ……」

 

トム「よし! ついた!」

 

トム「あとはハンモックで奴を包んで……」

 

トム「ぶっ叩く!!」

 

 ダンダン! ダンダンダン! ダアアァァン!!

 

トム「……やったか?」

 

トム「ちょいと調べてみるか」

 

トム「これは……リボン」

 

トム「チルノは……これじゃないし」

 

トム「大妖精のも……違う」

 

トム「ま、まさか……このリボンの持ち主は霊夢!?」

 

霊夢「御名答……」ゴゴゴ……

 

トム「あ、これには深い訳が――」

 

 ピチューン

 

 

 

霊夢「お茶を注ぎなさい」

 

トム「はい……」

 

霊夢「私に扇ぎなさい」

 

トム(俺の昼寝が……)

 

 

 

 

 

 


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