「…何故こんなことに…」
「手伝うくらいいいでしょ。付き合いなさいよ。」
「まあいいですが…妹様も楽しそうですし…」
「見て見て霊夢!あれ!でっかいお山!」
京都なる場所へ向かうため、電車なる巨大な乗り物に乗り込んだ。
候補生になった咲夜も一緒に遠征に連れて行かれるようで、フラン同伴でやって来た。
確かに景色はいい。
速度も…体で風を感じる飛行と比べればそうでもないが、いい具合の振動。
正直眠くなってきた。
「お三方共に来て下さりありがとうございます。」
「雪男いたのね。結局詳細聞かずに来たけど…私達は何するの?で何で私達はしえみ達と違う車両なの?」
「私達は主に教師陣と同様…つまり候補生ではなく、祓魔師として活動するのでしょう?」
「はい。十六夜さんの言う通り、基本的にお二人には僕と同じ立場で仕事して頂きます。便宜上候補生にはしていますが、下一級祓魔師と同等の権限、任務を与えられています。」
「多少好きに動いてよしってことね…」
「…お嬢様…レミリア様の階級は…?」
「僕と同じ中一級です。任務から考えて…もしかしたら今回の任務で出会えるかもしれないですね。」
つまりレミリアも京都の任務を受けているということ。
咲夜としては至上の喜びだろう。
しかしまあ…レミリアは望まなそうだし、見つけてもそれとなく避けておこう。
見るからに機嫌よくなったし。
「とにかく任務詳細は?」
「そうですね。基本は僕達と候補生の監督役です。祓魔師としての仕事を説明しても分かりえませんから。京都に着いたら、とりあえずは警備について頂きます。」
「ずっと警備じゃないでしょ?他の任務もしくは…候補生が勝手した時?」
「……いえ…もしかしたら…僕らお二人の上司に当たる者達が倒れる場合もあります。その場合は…個人で動いてもらいます。候補生も例外なく…」
「…任務関係なく何かあったわね?」
「……」
「まあいいわ。何か起きたら勝手に動く。私達は貴方達に縛られずに行動させてもらうわ。」
「そうね。特に妹様やお嬢様に関係するものなら…任務など私の知る所ではありません。」
「お二人はそれで構いません。…そろそろ着きますね。僕は他の候補生の元へ戻ります。」
「行ってらっしゃ~い。」
「行ってらっしゃいませ。」
「では。」
雪男はそのまま隣の車両に移動した。
「お話終わった?」
「ちゃんと待ってて偉かったわね。」
「うん!えへへ…」
フランの頭を軽く撫でる。
フランを撫でるのは何故か心地いい。
本人可愛いから、小動物らしくて癒されるのだろう。
これがレミリアなら…癒されないが…面白いだろう。
「ここが京都ですか…」
「凄い建物の数ね…雰囲気も建築も幻想郷に近い…」
「あ!えーと…雪男さんがこれ置いてったよ。私が待ってる間読んでてって。」
「色々書いてあるわね。観光…スポット?」
「色んな建物が書いてて面白いよ。」
「ふーん…」
「任務が終わり次第出かけましょうね妹様。」
「うん!」
任務中の行動より先に任務終了後の予定が決まった。
それからはほとんどの時間警備だった。
室内が騒がしかったので、何か一悶着あったのだろう。
庭など雑草が伸び放題だった。
私も咲夜のように、室内の仕事をもらえばよかったかもしれない。
そして…夜が来た。
「酒ね~♪」
「霧隠さんが間違えたのですね。」
今夜は楽しい夜になりそうだ。