私は凄く戸惑っている。
理由は様々だ。
家の修理を手伝っていたら、母親と思える女性が帰宅した。
そのすぐ後に、突然清麿が倒れた。
どうすればいいかも分からないし、ガッシュも慌てていたから、女性に助けを求めた。
台に置かれていた何かを押して、清麿が倒れたのと、場所を言っていた。
その後数分も経たない内に凄い音を出して何かが家の前に止まり、人が降りてきた。
私の箒みたいなものかと思い、全員が乗り込むので、私も付いていくことにした。
大きな建物に入ったと思ったら、清麿が連れていかれ、一体何事かと騒いでいた気がする。
華さんからここは病院だと言われたが、永遠亭しか病院を知らないためとても驚いた。
ここまでで分かるだろう。
私は知らない物だらけのこの世界に戸惑っているのだ。
これまでを振り返りながら、私は華さんに連れられ、病院を後にした。
「ここまで付き合ってくれてありがとうね。貴方が魔理沙ちゃんで合ってる?」
「合ってるんだけど……私のことどう聞いてるんだぜ?」
「夫から、『見知らぬ女性から彼女を預かってほしいと頼まれた。どうかそっちで預かってもらえないか?』って電話で来たの。ガッシュちゃんみたいにあまり事情が分からない子もいるし、人が多い方が楽しいから『分かったわ。』って返事したの。だから貴方も無理に事情を話すことないわ。」
「華さん……」
「でもその服だと目立つわね。」
「服?……そうか?」
華さんや清麿の格好を見ると、確かにおかしな気はするが、ガッシュの格好をみるとそんな気もしなくなる。
どちらにせよ幻想郷と全然違う格好だし。
「清麿も平気みたいだし、服でも買いに行きましょうか。」
「でも金なんて持ってないぜ?」
「それくらいいいわよ。これから家で暮らすんだから、家族だと思って頼って。」
「……ありがとうだぜ!」
(ガッシュ達についてはまた後で話すか。)
そうなのだ。
まだ私は清麿にもガッシュにも何の説明もしていない。
今思うと清麿が華さんから話しを聞いていたから聞いてこなかったのだろうが、それより先に清麿の治療と家の修理を優先した。
結果、何も説明しないまま病院に行き、今に至る。
「それじゃあ行きましょうか。」
「おう!」
「……魔理沙ちゃん何か男らしいわね。」
「……昔から身に付いてて…」
「とりあえずデパートに行きましょう。」
「えーと…デパートって何だぜ?」
「うーん……いろんな物を売ってる…大きいお店?」
「??」
「……実際に行きましょうか。」
それから私はまた、幻想郷になかったものを大量に見て、触ったり乗ったり着たりして、一日を過ごした。
帰るころには夜になっており、ガッシュと一緒に三人で夕飯を食べた。
凄く美味しかった。
「この部屋を好きに使ってね。」
「ありがとうだぜ。……なぁ華さん…」
「なぁに?」
「どうしてこんなによくしてくれるんだぜ?何も話さないし、迷惑なだけなのに…」
「そんなことないわ。人が多いと楽しいわよ?それに……清麿と同じくらいに見えるから、娘が出来たみたいで嬉しいんだもの。」
「……これからもよろしくだぜ。」
「こちらこそ。」
凄く優しいこの人を霖之助と重ねて見てしまう。
(霖之助もこんな風だったな……帰ったら感謝の言葉の一つくらい言うか……)
霖之助のことが、とてもありがたかったと感じた。
この人のおかげで、そう思うことが出来た。
私はこの人に感謝しながら、その夜は眠った。
華さんの口調全然違う気がする。違和感覚えても気にしないで下さい。自分が一番合ってないって思ってるので。