東方異世界生活記 壱   作:ジシェ

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Level.6

先日アミュと出会ってから、術の検証をすることにした。

それについて分かったことを纏めよう。

1.呪文を対象に向け発動することで、人形の動きと同じ動きをさせられる。

2.効力は術を発動し続ける限り無限。

3.心の力というものの消費は継続。

4.人形を持たない状態での術の発動は出来ない。

 

「正直戦闘向けではないのぜ…」

「いや…術を唱えてから本を直接狙えば、戦わずに本を奪うことが出来る。」

「心の力ってのは結局なんなんだろうな?」

「さぁ……でもあの植物の魔物のパートナーが言う限りでは、術を使うためのエネルギーらしい。」

「電気とかと同じ?」

「ああ。おそらく継続して発動させると、長時間は続かないだろう。」

「…ガッシュの戦いの手伝いとかは無理そうだな。」

「大丈夫なのだ!アミュは私が守るのだ!」

「ガッシュもそう言ってるし、戦闘は任せてくれ。」

「私達も出来ることはするぜ。な?アミュ!」

「まぁ…いいよ…」

 

それから心の力についてを少し話していたら、花さんが夕飯に呼んでいたので、話を切り上げて夕食をとることにした。

アミュについては大喜びで受け入れ、私と同じ客間に泊めてもらうことになった。

特にやらなきゃいけないこともないので、すぐに眠ることにした。

夕食時、テレビを見ていた清麿の顔が少し険しくなったことに、その時の私は気付いてなかった。

 

―――――

 

「珍しいな。ガッシュと公園行くなんて。」

「ああ…少し気になることがあってな…」

「そーか…アミュ一人にも出来ないし、私は家にいるけど、魔物が出たら呼んでくれよ?」

「ああ。」

 

事前に話した呼び方は、『ザケル』を上に放つものだった。(アミュとガッシュは早めに寝てた)

あまり遠くだと音も視認も出来ないが、モチノキ町内なら問題ないだろう。

 

(二人は公園…花さんは出かけ、アミュは寝てる。)

「暇だぁ……」

 

清麿の父親の本を読むにも難しすぎて分からない。

魔術書類もない。

魔法の研究も八卦炉使用のもののみ。

それも危険なためにあまりすることもない。

アミュが寝てるために術の詳しい詮索も出来ない。

 

「私も寝るかな…」

 

昼寝をすることにした。

 

―――――

 

「………zzz」

 

五分後…

 

「………zzz」

 

十分後…

 

「……zzz…!?」

 

布団から転がり過ぎて壁にぶつかった。

 

「……痛いぜ…」

 

私は頭を抑えながら、時間を確認した。

十二時程の時間だった。

アミュの寝てる場所を見ると、アミュはいなくなっていた。

不意に入り口の襖を見ると、アミュが立っていた。

 

「起きてたのぜ……」

「魔理沙…早く……」

「?どうしたんだぜ?」

「ガッシュが…魔物と戦ってる……」

「!?何で分かるのぜ!?」

「……後で…」

「そうだぜ…!どこかも分かるか!?」

「公園……」

 

何故アミュが分かるのかは私には分からない。

しかしパートナーを信じないわけにもいかない!

すぐさま私は帽子を被り、八卦炉を持って家を出た。

少し訂正、アミュをおぶって公園に向かった。

 

―――――

 

公園に着いた私達が最初に見たのは、紫色の爪が、ガッシュの肩を貫くところだった。

 

「ガッ…」

「お主しおりちゃんだな!?コルルのおねーちゃんのしおりちゃんだな!?私はガッシュ・ベル!コルルの友達だ!もう攻撃はしない!お前も攻撃をやめるのだ!」

 

私が叫ぼうとするのを遮り、ガッシュは相手の本の持ち主に向かって叫んだ。

相手の本の持ち主は、謝り続け、魔物の子を助けてほしいと叫んだ。

本の持ち主の静止を無視し、魔物の子はガッシュを地面に叩き付ける。

 

「アミュ!」

「うん……!」

「『パペルト』!」

「!」

 

コルルと呼ばれた魔物の子は、術の聞こえたこちらを睨んだ。

そしてガッシュに振り下ろされようとした爪は、ガッシュを貫くこともなく、下ろされることもなかった。

 

「…間に合ったぜ……?」

「!?……!?」

 

アミュが人形を上に上げたことで、ガッシュを庇おうとした女性に爪がかかることはなかった。

 

「はあ……危なかったー…」

「魔理沙…アミュも…どうしてここに…いや、後にしよう。今は…」

 

清麿はコルルとしおりの方を見た。

二人は泣きながら抱き合い、しおりがコルルに向かって優しく囁いていた。

 

―――――

 

「!あれ…ここは…?……ガッシュ…なぜここに…?あなたは…?」

 

コルルは辺りを見渡して、自分が何をしたのかを理解したようだ。

壊れたトラックや、ぼろぼろの公園を見て、自分がやったことを問いていた。

それから彼女は本を、燃やすことを願った。

この本を持つ限り、また戦いは起こる。

もし同じことが起きてしまったら、この子は耐えられないだろう。

耐えかねたコルルが、清麿の方を見た時、アミュが言葉を発した。

 

「燃やして……」

「!な…何を言うのだ!?私には…」

「ガッシュは…耐えられる…?この子と同じこと……自分の大切な人を……自分で傷付けること……」

「し…しかし…」

「……分かって……この子の覚悟……無駄にしないで……」

「うぅ……ウヌゥ…き…清麿……」

「……『ザケル』」

 

彼女の本は燃えた。

これで彼女が他人を傷付けることはなくなった。

アミュは涙を堪え、それ以外は皆泣いていた。

私は帽子で顔を隠した。

女性とのお別れをし、彼女はガッシュに向き直った。

 

「魔界にやさしい王様がいてくれたら…こんな…つらい戦いは、しなくてよかったのかな…?」

「う…ウヌ、ウヌ、そのとおりだ!コルル、そのとおりだぞ!」

 

彼女は再びアミュに顔を向ける。

 

「ありがとう。ガッシュを説得してくれて…」

「ううん……元気でね……」

「うん!」

 

彼女の本は燃え尽きた。

それと同時に、彼女も魔界へと帰った。

 

「…清麿…私は……やさしい王様になる…!」

「ああ…!」

 




読み返してて泣きそうになった。涙腺脆くて困る。ガッシュはそういうところ多いから原作は読むべきです。
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