東方異世界生活記 壱   作:ジシェ

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level.9

「いやーしかし有難いぜ!これで暇もなくなるぜ!」

「そう……だね…」

「つくしはいい奴だのぅ。私も一緒に行ってもいいか!?」

「アミュもって言ってたし、ガッシュも一緒なら喜ぶぜ!」

「それなら俺も助かるしな。」

「ウヌ!?どういう意味なのだ!?」

「さてな。」

 

林間学校から帰ってきた二人と、皆で笑い合った。

帰る頃には既に夕方で、夕食を食べてから話したためもう八時だ。

なので寝る前に先日のことを話した。

軽い冗談(割りと本気)を清麿がガッシュに言ったり、既にアミュの意識がなかったり、数日いなかっただけだが、やはり二人がいると楽しい。

霊夢がいない分の暇が解消される。

 

「明日もつくしのとこ行くぜ!ガッシュも来るか?」

「ウヌぅ…明日は公園に行くのだ。また今度行こうぞ!」

「友達でも出来たか?」

「ヌゥ…友達と言ってよいのだろうか…?」

 

あまりはっきりと友達とは言えないらしい。

しかし悩む、ということは一緒にいて楽しいのだろう。

 

(魔理沙がガッシュの相手してくれりゃ、学校に勝手に来ることもねぇだろ。)

「なんか企んでるか?」

「別に何も。」

 

少し苦笑いの清麿に聞くが、特に何でもないらしい。

その日は時間も時間ということで眠りについた。

 

―――――

 

「行ってくるのだ。」

「私達も行くか。」

「うん…」

 

既に学校に行った清麿を除き、私達三人は同時に家を出た。

ガッシュは公園へ、私達は植物園へ。

それぞれの方向へ向かう。

 

―――――

 

「にょきまろ……」

「……」

「…子供だし、名前のセンスなんて気にしない気にしない。二人も何か育ててみたら?」

「うーん私はやめとくぜ。ちょっと変に育つだろうし…」

「私も……いい…面倒…」

「女の子らしくないねぇ。」

 

女の子が皆花を愛でるなんて思わないでほしい。

幻想郷で下手に育てて失敗したら……

 

『よくも枯らしてくれたわね。』

 

とか言いながら、想像を絶する拷問を優香から受けるに違いない。

まあと言いつつも成長薬とかは作ったり実験したりちょっと…

関与してないから見逃してくれることを祈るぜ。

 

「まあある意味植物育ててるしさ。」

「仕事だぞ~?」

「分かってるぜ!どこに水やればいい?」

「そっちのはまだだね。あとそっちと……」

 

指示通りに水やりをしていく。

アミュは魔物(スギナ)の術で発生した根で寝ており、手伝う気はないようだ。

というわけでも実はなく、『パペルト』による根の操作で、根を移動していた。

新しく分かったことだが、『パペルト』は対象の変更を任意で行うことが出来る。

つまり対象の根をどかして次の根を、ということが出来る。

心の力の関係上時間はかかるが、専門の人に刈り尽くされるよりはいいだろう。

 

「そういえば…」

 

私は本のページを捲る。

そこには『パペルト』ではなく、第二の術『パペルク』が記されている。

 

「やっぱり…新しい術が増えてるぜ。」

「……新しい…術…?」

「さっき気付いたんだ。読んでる時に違和感があってさ。開かなきゃいけない…みたいな洗脳感があって…」

「何か…」

「…危なそう…」

 

そういうのではない。

開かなきゃいけない、というのも恐らく本の巡り合わせのようなものだろう。

とにかく、新しい術を手に入れていたのだ。

私が好奇心に駆られていると、不意にアミュが何かに気付いたような反応をした。

 

「……!」

「ん?どうかしたか?アミュ?」

「魔物……」

「何!?どこだぜ!?」

「ううん……ここじゃない…ガッシュが……戦ってる…」

「ガッシュが!?」

 

アミュが以前初戦闘の時、魔力を感じられる魔物がいると言っていたが、アミュは自分の知る質の力なら、感じ取ることが出来るらしい。

今はガッシュが術を使っていることを感じたらしい。

 

「どこだぜ!?」

「あっち…」

 

私達はアミュの案内でガッシュの元へ向かった。

ちなみにつくしには魔物のことを軽く話している。

ガッシュが戦っているともなれば、留めることなく見送ってくれる。

明日またここに来よう。

 

―――――

 

「どっちだぜ?」

「こっち…」

 

徐々に近付いているようだ。

アミュも正確な位置を捉えている。

 

―――――

 

私達が着いた時には、今まさに、敵の最大呪文が発動したところだった。

 

「『グランバイソン』!」

 

岩で出来た巨大な蛇が、ガッシュと清麿を襲うところだったのだ。

 

 




アミュの索敵能力
見知った魔力のみにアンテナを張っている。
それにより範囲を広げており、半径50kmの範囲にいる限り把握することが可能。
ということでアミュの索敵能力はそんなに高くはないです。しかしガッシュにのみアンテナ(張っているので、今だけなら70kmまで可能。おおよそゴームという魔物と同程度の索敵範囲になっています。
次回呪文の設定ちょっと弄ってるけど気にしないで下さい。
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