「いやーしかし有難いぜ!これで暇もなくなるぜ!」
「そう……だね…」
「つくしはいい奴だのぅ。私も一緒に行ってもいいか!?」
「アミュもって言ってたし、ガッシュも一緒なら喜ぶぜ!」
「それなら俺も助かるしな。」
「ウヌ!?どういう意味なのだ!?」
「さてな。」
林間学校から帰ってきた二人と、皆で笑い合った。
帰る頃には既に夕方で、夕食を食べてから話したためもう八時だ。
なので寝る前に先日のことを話した。
軽い冗談(割りと本気)を清麿がガッシュに言ったり、既にアミュの意識がなかったり、数日いなかっただけだが、やはり二人がいると楽しい。
霊夢がいない分の暇が解消される。
「明日もつくしのとこ行くぜ!ガッシュも来るか?」
「ウヌぅ…明日は公園に行くのだ。また今度行こうぞ!」
「友達でも出来たか?」
「ヌゥ…友達と言ってよいのだろうか…?」
あまりはっきりと友達とは言えないらしい。
しかし悩む、ということは一緒にいて楽しいのだろう。
(魔理沙がガッシュの相手してくれりゃ、学校に勝手に来ることもねぇだろ。)
「なんか企んでるか?」
「別に何も。」
少し苦笑いの清麿に聞くが、特に何でもないらしい。
その日は時間も時間ということで眠りについた。
―――――
「行ってくるのだ。」
「私達も行くか。」
「うん…」
既に学校に行った清麿を除き、私達三人は同時に家を出た。
ガッシュは公園へ、私達は植物園へ。
それぞれの方向へ向かう。
―――――
「にょきまろ……」
「……」
「…子供だし、名前のセンスなんて気にしない気にしない。二人も何か育ててみたら?」
「うーん私はやめとくぜ。ちょっと変に育つだろうし…」
「私も……いい…面倒…」
「女の子らしくないねぇ。」
女の子が皆花を愛でるなんて思わないでほしい。
幻想郷で下手に育てて失敗したら……
『よくも枯らしてくれたわね。』
とか言いながら、想像を絶する拷問を優香から受けるに違いない。
まあと言いつつも成長薬とかは作ったり実験したりちょっと…
関与してないから見逃してくれることを祈るぜ。
「まあある意味植物育ててるしさ。」
「仕事だぞ~?」
「分かってるぜ!どこに水やればいい?」
「そっちのはまだだね。あとそっちと……」
指示通りに水やりをしていく。
アミュは魔物(スギナ)の術で発生した根で寝ており、手伝う気はないようだ。
というわけでも実はなく、『パペルト』による根の操作で、根を移動していた。
新しく分かったことだが、『パペルト』は対象の変更を任意で行うことが出来る。
つまり対象の根をどかして次の根を、ということが出来る。
心の力の関係上時間はかかるが、専門の人に刈り尽くされるよりはいいだろう。
「そういえば…」
私は本のページを捲る。
そこには『パペルト』ではなく、第二の術『パペルク』が記されている。
「やっぱり…新しい術が増えてるぜ。」
「……新しい…術…?」
「さっき気付いたんだ。読んでる時に違和感があってさ。開かなきゃいけない…みたいな洗脳感があって…」
「何か…」
「…危なそう…」
そういうのではない。
開かなきゃいけない、というのも恐らく本の巡り合わせのようなものだろう。
とにかく、新しい術を手に入れていたのだ。
私が好奇心に駆られていると、不意にアミュが何かに気付いたような反応をした。
「……!」
「ん?どうかしたか?アミュ?」
「魔物……」
「何!?どこだぜ!?」
「ううん……ここじゃない…ガッシュが……戦ってる…」
「ガッシュが!?」
アミュが以前初戦闘の時、魔力を感じられる魔物がいると言っていたが、アミュは自分の知る質の力なら、感じ取ることが出来るらしい。
今はガッシュが術を使っていることを感じたらしい。
「どこだぜ!?」
「あっち…」
私達はアミュの案内でガッシュの元へ向かった。
ちなみにつくしには魔物のことを軽く話している。
ガッシュが戦っているともなれば、留めることなく見送ってくれる。
明日またここに来よう。
―――――
「どっちだぜ?」
「こっち…」
徐々に近付いているようだ。
アミュも正確な位置を捉えている。
―――――
私達が着いた時には、今まさに、敵の最大呪文が発動したところだった。
「『グランバイソン』!」
岩で出来た巨大な蛇が、ガッシュと清麿を襲うところだったのだ。
アミュの索敵能力
見知った魔力のみにアンテナを張っている。
それにより範囲を広げており、半径50kmの範囲にいる限り把握することが可能。
ということでアミュの索敵能力はそんなに高くはないです。しかしガッシュにのみアンテナ(張っているので、今だけなら70kmまで可能。おおよそゴームという魔物と同程度の索敵範囲になっています。
次回呪文の設定ちょっと弄ってるけど気にしないで下さい。