暇潰しを画策して数時間。
ガッシュが帰宅、二十分程後に、薬を買いに行っていた清麿も帰宅した。
とりあえずあの二人のことを伝えて、都合の合う時に連絡するように設定した。
問題は、清麿が熱が悪化したことだ。
―――――
「大丈夫か?」
「ああ…寝てれば治る…」
「ウヌゥ…しかし…」
「何か悪いことしたな…」
「風邪じゃ仕方ないぜ。」
「(…清麿には無理させ過ぎてたのだ…)…」
「ガッシュどした?」
「ウヌ!清麿が早く元気になるために、また魚を捕ってくるのだ!待っておれ!」
「あ、おい!ガッシュ!」
私達の話しも聞かずに、ガッシュはどこかへ走り去ってしまった。
病人に魚はどうなのだろう。(二回目)
「たく…」
「はは…」
体力があまり残ってなかったのか、清麿は突然意識を失った。
その後二人に電話をし、少し遠くなることを謝った。
「悪いな。風邪なんて二三日で治るだろうし、待っててくれ。」
『元々無理な頼みだったんだ。どうってことないさ。』
「じゃな。」
『ああ。』
連絡を終え、私はアミュの元へ向かった。
清麿が風邪で倒れた間もずっと寝ていたのだ。
風邪のことすら知らない。
清麿を一人家に残すのもまずいだろうし、私はその日、書斎の本を読んで過ごした。
「あ、学校って大丈夫なのか…?」
失念していた。
花さんは早朝から出掛けているし、私が電話しようにも番号が分からない。
かと言って清麿を起こすのも悪いし、直接行こうにも場所が分からない。
ガッシュも出掛けて学校の場所を聞くことも出来ないし……
「むぅ…」
数分悩み、多分清麿が既に連絡済みだろうと判断し、書斎で本を読み始めた。
その後、学校から電話が来たのは言うまでもない。
―――――
時計の音だけが響く中、突然玄関が勢いよく開かれる。
正確には音がした。
足音は清麿の部屋へ一直線に向かい、扉が開く音と共にガッシュの元気な声。
案の定ガッシュだった。
しかも内容的に本当に魚を捕って来たようだ。
「魚…まさか生じゃないよな…?」
ガッシュは頭から齧り付くが、清麿にもやらせないか心配だ。
私はすぐに清麿の部屋へ向かった。
―――――
「よかったぜ、無理やり食わせてなくて。」
「うるさい……」
ガッシュの騒ぎ声がうるさいらしく、アミュが寝惚け眼(常)で歩いてくる。
「す、すまぬのだ!」
「そういえばアミュ、その二人って近所にいたりするのか?」
「……?……どうして……?」
「いや、魔物が律儀に待つなんて信じられないからだよ。コルルを除けば、そんな約束を守る奴なんて…」
「あー…多分ないと思うぞ?なんか…何だろうな…言っちゃなんだけど…落ちこぼれって自分でも言ってたし…」
「…うん……友達…簡単に……裏切らない…と…思う…」
「友達?」
アミュから以外な言葉が出た。
この怠惰な魔物に友達がいたのか。
まあちゃんと訂正されたが。
「友達…じゃ…ない……?…いじめられっ子…ガッシュと…同じ…?」
「そういえば…ガッシュに魔界の頃の記憶はないが、出会う魔物は口々に落ちこぼれって言ってたな…」
「そうなのか?」
「ウヌゥ…私に友達はいなかったみたいなのだ…」
「ガッシュ…私達は友達だから元気出せって!」
「言ったろ?友達だって。」
「……私も…友達……?」
「ウヌ…ありがとうなのだ!」
―――――
「悪かったな…清麿の熱も下がったし、明日も休日…戦うのは明日に決めよう。」
『分かった。病み上がりに無理はさせられないからな。予定は必ず空けておこう。』
「時間は…昼頃なら平気なはずだぜ。」
『よし!そうと決まれば…こちらも準備に入ろう!』
「……なあ、ガッシュは…優しい王様を目指してるんだ…もし…もし良かったら、和解出来るなら、仲間になってやってくれないか?」
『お嬢さん…ふっ…喜んで。』
いつ私が帰るかも分からない。
いつ敵わない敵が現れるかも分からない。
そのために…コルルの願いのために、仲間を集めるべきだ。
そのための布石を用意しつつ、その日の夜は更けていく…
フォルゴレは最後の方好きだった…あ、魔理沙は基本ガッシュのサポーターです。