東方異世界生活記 壱   作:ジシェ

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今更だけどlevel.9,10で思い切りミスってたの気付きましたwなんか清麿二回熱出してたw10の方で熱悪化したってことにしときましたんでお許しください


level.15

「あそこか!?」

「………(こくこく)」

「よし!」

 

もはや喋ることさえ出来ないアミュを抱え、大きい建物にたどり着く。

円形の巨大な建物…幻想郷だと紅魔館や地霊殿程だろう。

 

「どっちだ!?」

「……」

 

左の方を指差すアミュ。

もはやここまで運動出来ないのは生活に支障を来すのではないか。

ちなみに十分走って五分休み、担がれてこれである。

十五分程は動いてもいないのだが…とにかく魔力の発動場所には着いたようだ。

 

『ガロン!』

 

『セウシル!』

 

丁度始めたところのようだ。

しかしガッシュと清麿の声は聞こえない。

 

「別の魔物同士が戦ってるのか?」

「…はぁ……うん…ガッシュ……清麿…呼びに行った…みたい……」

 

普段と違い息が途切れ途切れだ。

しかしガッシュは一時離脱とはいえ、すぐに戻るだろう。

なら私は、ガッシュ達が来るまで待つ方が…

 

 

「…魔理沙…」

「アミュ?」

「ガッシュは……女の子の方……守ってた…このままじゃ…倒される…」

「!」

 

途切れ途切れで分かり辛いが、つまりはガッシュは守るために戦っていたのだ。

そして今は一対一…ガッシュが守っていた子に勝ち目はない。

そういうことだ。

アミュの言葉は切れていることが多いから、頭の体操になる。

 

「なんて考えてる場合じゃないな。」

 

アミュを抱えて入り口へ。

気付かれない内に近づいていく。

 

『ガンズ・ガロン!』

 

『マ・セシルド!』

 

何発も打たれる鉄球、防ぐ盾、その背後から近づく私達。

 

「『パペルト』!」

「!?なんだこれは…!?体が…」

「やっぱり私達の本領は不意討ちだな…情けないけど。」

「いいよ……別に…」

「今だぜ!攻撃だ!」

「…恵!」

「ええ。『サイス』!」

 

ブーメランのような塊が、私達の止めた魔物に直撃する。

しかし全くの無傷…攻撃にすらなっていないようだ。

 

「そんな攻撃が効くかぁ!」

 

魔物は『パペルト』をも弾き、攻撃を再開する。

やはり強力な魔物に拘束力は低いようだ。

 

「この…!雑魚は雑魚らしくとっととくたばりやがれぇ!」

「『エイジャス・ガロン』!」

 

鎖に繋がれた鉄球、あの類いは本人を拘束しても無駄だろう。

なればこそ…実践の時!

 

「『パペルク』!」

 

第二の術『パペルク』は、アミュのぬいぐるみを巨大化、動かす術。

練習で一度使った時にはそれしか分からなかった。

しかし少なくとも、そのパンチ一発は岩を砕く威力をしている。

つまり強化されているのだ。

人形を投げ、少女の方で発動すれば…

 

「!?」

「人形の壁の出来上がりってな。」

 

そして岩を砕くパンチということは…

 

「……!」

「な…!?俺の術を…!」

 

地面を殴れば当然崩れる。

地面伝いのこの術は、その瞬間に効力を失う。

そしてぬいぐるみは、そのまま即戦力として戦える。

 

「いけいけー!」

「くそ!レンブラント!もっと攻撃だぁ!」

「『ガンズ・ガロン』!」

 

所詮はぬいぐるみと侮るなかれ。

強化された拳は岩をも砕く。

それなら体はどうだろうか?

答えは簡単。

 

「並みの魔物より硬いぜ!」

「……魔理沙…でも私達…」

「…逃げるぜ!」

「この…逃がすかぁ!」

「『ガロン』!」

 

ぬいぐるみがなければ私達は丸腰。

迫り来る敵の術。

およそあれを防ぐ術はない。

一人ならやられただろう。

 

「『セウシル』!」

「!?この…協力したところで…てめぇらは戦うんだぞ!?何故邪魔しやがる!」

「ガッシュが守ってた…理由はそれだけだぜ!」

「…王様に…興味もないもん……」

 

ガッシュが守っていたということは、彼女は優しい魔物だということ。

ならば最後まで協力すれば、誰かが優しい王様になる可能性は高くなる。

 

「雑魚は雑魚らしくくたばれって?その雑魚に追い詰められる気分はどうだぜ?」

「ふざけるな!雑魚が徒党を組もうが、俺が負けるはずがねぇだろ!」

「『ガンズ・ガロン』!」

 

両手を広げ、鉄球を私達両方に打ち出す。

数は少なくなったが、威力は変わらず。

少女達は術で防ぐ。

私達は…伊達に弾幕ごっこばっかしてたわけじゃない。

 

「あっはっは!霊夢より遅いな!」

「魔…理沙……ちょっと…止まっ…」

 

アミュには申し訳ない。

しかし時間稼ぎは十分だ。

 

「『ザケル』!」

「よっと…」

 

真横を敵と雷が通過する。

 

「遅いぜー」

「待たせたのだ…!」

「うわっ!ガッシュ大丈夫か?」

「魔理沙達も来てたのか。」

 

ガッシュと清麿が姿を現した。

 

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