東方異世界生活記 壱   作:ジシェ

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第四話

私は縁側でお茶を飲みながらぼーっとしていた。

町に行こうにも金銭の感覚がまだ微妙に分からない。

そもそも元々金がないのにここで使う金があるはずもない。

第一ここから見える町に行っていいのか分からない。

格好は?店は?何をしに?何もない。

案内してくれそうなのも雪男だけ。

結局は待つしかない。

塾も今日はなさそうだし。

 

「…能力でも試そうかな…」

 

紫が言うには使いずらいというだけで使えはするはず。

つまりいつもの数倍の力を込めれば使えるはず。

 

「ぐぅ……ぐぐぐ……」

(ただの弾幕くらい……)

 

いくつかの少弾幕を作ることに成功した。

使う力はいつもの三倍。

『夢想封印』並みの力が使えても、威力を抑えて五回、全力なら二回が限界。

幻想郷で霊力が切れることなんてなかったからなんとなくだが、おそらくこの程度しか使えない。

しかもここまで霊力を込めることがなかったので、発動までに時間がかかる。

ただの弾幕で三秒、『夢想封印』を使うなら十秒程かかる。

「これは…気軽には使えないわね。まさか溜めが必要とは……」

(そもそも何故ここまで使えないの?)

 

やはり疑問は出るが、おそらくこれは雪男に聞いても分からない。

なら答えは簡単。

 

「…面倒くさいから…考えるのやめよう。」

 

これが結論。

 

―――――

 

「博麗さん。いますか?」

「?雪男?」

「はい。約束通り来ました。」

「それで今日は何を教わるの?」

「とりあえずそちらに教材を置きましょうか。」

「教材?」

「はい。祓魔師についてある程度書かれた説明書…のような物と、祓魔塾の教科書類です。」

「ふーん……目を通した方がいいの?」

「まぁ…通した方がいいとは思いますが、おそらく理解が出来ないかと…」

「…確かに。」

「とりあえず先日の復習から入りますね。」

「ええ。」

 

それからお金について向こうとの違いを完全に覚え、相場などについて教わった。

その後町のどこに何があるか。

食料品の購入場所。

服屋などの生活必需品の売り場を聞いて、地図も書いてもらった。

その日の授業は終わり、帰る前に聞かなきゃいけないことをきた。

 

「とりあえず分かったんだけど、そもそもお金なんてないわよ?」

「紫さんから博麗さん用に預かってます。…全部渡すと三日も経たずに使いきると言われたので、月に五千円渡すようにします。食費だけなら平気だと思うので。」

「……紫が優しいのが不気味ね。いままでお小遣いなんてくれなかったのに。」

「いままでの生活が気になりますね…」

「…まあ酷かったと思うわよ?三日間絶食もたまにあったし。」

「よく生きてますね…」

「周りにいい奴が多くてね。本当に…恵まれてたわね。」

「………」

「まあお金はなかったから苦労したけどね。」

「働けば…こちらとは違うのか…」

「幻想郷にも仕事くらいあるわよ。」

「なら働けばよかったんじゃ…」

「面倒くさい」

「…え?」

「働きたくない。」

「……典型的駄目人間じゃないですか。」

「……仕方ないじゃない。博麗の巫女の仕事は異変解決よ?異変起きなきゃ暇よ。里で仕事探すなんて面倒だし。」

(いままでの生き方が窺える。というより…)

「とにかく、お金が少しでもあるのが嬉しいのよ。お酒は飲めないけど、こっちの世界の食べ物気になるし、色々買うわ。」

「良ければ兄に作ってもらいますか?兄はお小遣い二千円ですし、材料の代金を出せば作ってくれると思いますよ?」

「そう…この世界の料理なんて私は知らないから、料理得意な人に作ってもらえるのはありがたいわね。」

「ただ、塾の休み時間か今の時間くらいしか渡せませんね。」

「それでいいわよ。作ってもらった方が楽だし。」

「…そうですか。」

「じゃお願いね。」

「はい。では、今日はもう終わりにして帰ります。お疲れ様でした。」

「ええ。」

 

雪男が帰った後、少し教材に目を通したが分からないことばかりで、すぐに読むのをやめた。

その日は能力を使ったせいか疲れていたので、布団も敷かずに雑魚寝した。

 

翌日、体の節々が痛く、雑魚寝したことを後悔した。

 

 




しばらく原作入れませんねこれは。もしかしたら次の回でいろいろすっ飛ばして原作入ってるかも。気分次第ですね。
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