「…貸し出しなのに結構派手だぜ…」
幻想郷では川に入るのは普段着だったし、海もプールもなかった。
そもそも身近の異性は香霖だけだし気を遣う意味がなかった。
…裸は見られたくないけど…
「…これでいいか…」
やたら多い水玉の柄、色は青の水着を借りて更衣室へ。
そういえば清麿の友達の顔も名前も知らない。
入って着替えたはいいが入り口で待つのもなんだ。
入り口近くのプールで漂っていよう。
一人じゃ暇だし。
―――――
「あー…」
何かただ浮いてるのも結構楽しい。
浮き輪が便利過ぎる。
揺れ方が心地いい。
『あ、きたきたー!』
『遅いぞー!』
何だろう…?
入り口で待ち合わせでも…
そう思ってそちらを見たら清麿とガッシュがいた。
五分程度だろうが揺蕩うのが心地良すぎて忘れてた。
「ガッシュー清麿ー」
力ない声で二人を呼ぶ。
ちゃんと気付いてくれたようで近づいてきた。
「探さずすんで良かったよ。」
「待たせたのだ!」
「二人とも知り合い?」
「ああ。」
「ウヌ!友達なのだ!」
「魔理沙だぜーよろしくなー」
相変わらず揺蕩う私からは、力のない声しか出ない。
大分気が抜けているようだ。
合流してからは簡単だ。
ちょっと名前を教え合ったら皆で遊ぶだけだ。
ガッシュとスライダーを滑り、ボールで遊んだり、記念に写真も撮ってもらった。
やはり清麿とガッシュと過ごす日々は退屈しない。
―――――
「楽しかったね!」
「ああ。誘ってくれてありがとな。」
清麿と鈴芽が別れの挨拶をしている。
もう夕方だ。
「じゃあまたね!」
「ああ。」
「今日はありがとな。」
「こっちこそ。」
「ウヌ!楽しかったな!」
「ああ…」
鈴芽に手を挙げた体制のまま、清麿は後ろに倒れ込む。
流石に疲労が半端じゃなかったのだろう。
「全く…仕方ないな…」
私が背負ってガッシュが支える。
その体制のまま家に帰る。
とにかく今日は頑張った。
そんな清麿を少しは労おうではないか。
―――――
「ただいまなのだ!」
「おかえりなさい。…あら?清麿?どうしたの?」
「あはは…ちょっと疲れてるだけだぜ…」
「そお?確かにちょっとぼろぼろだし…お風呂入っちゃいなさい。」
「分かってるよ…」
清麿は風呂に、私達は清麿の部屋へ。
部屋に入るとアミュの寝顔がすぐに目に入る。
凄い安心感だ。
しかし私達が部屋に入る音で起きたようだ。
「…んぅ…おか…えり…」
「ただいま。」
「ただいまなのだ!」
「色々楽しかったぜ~清麿なんか疲れて倒れ…」
「魔理沙……」
のんびりしたアミュには珍しい言葉の遮り方。
何か話でもあるのだろうか?
「…ガッシュ…少し……部屋…出てて…」
「?分かったのだ。」
「…魔理沙……少し…話そ…?」
「珍しいな。でもガッシュ追い出してまでどうしたんだ?」
「…魔理沙…私が…本当は…私じゃない…て…信じ…られる…?」
「…?どういう意味だぜ?」
「……私のこと…話そうと…思って……」
「…突然だな?」
「…うん…でも…きっと…必要……」
「…分かった。聞くぜ。」
「…私の本名は……『ベステ・
珍しく書いてる途中に思い付きで話変わらなかったです。アミュについては予定通りです。