東方異世界生活記 壱   作:ジシェ

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学校入る時期はネタバレだからまだ言えませんが、とりあえずあと三、四巻分は後です。すみません。


第五話

「……何だか懐かしい気がします…」

 

私は既に夜行を出発し、滞在先へと出向いていた。

懐かしいというのは、その屋敷の外見である。

隣にもう一軒似た屋敷もあるが、白玉桜と似た造り。

高い木が一つ佇んだ庭。

道場があることくらいしか全く違うことはない。

その屋敷の表札には、『雪村』と書かれていた。

 

「……貴方が夜行から来た人かしら?」

「はい……あの、何か警戒されてませんか?」

 

呼び鈴を押し、戸を開けた同い年程の見た目の少女は、何故かとても警戒していた。

訝しむような目でこちらを見ており、周りを少し見渡している。

 

「えっと……」

「…ごめんなさい。少し前に鬼を連れた人に騙されたからね…」

「…そうなんですか…」

 

少女は気を緩めたのか、警戒を解き、玄関の方へ翻った。

 

「とりあえず入って。話は聞いてるし、大丈夫。」

「は、はい!失礼します。」

 

屋敷へ入ると外見は白玉桜と似ていたが、内装は全く違う造りだった。

その一室に案内され、少し待つよう言われた。

数分後、祖母なのか、一人のお婆さんを連れて戻って来た。

二人は対面に座り、話し始めた。

 

「時音から、志々尾君のことは聞いています。しかし交代する程の問題とは思いませんが?」

「え?」

「?何かおかしなことが?」

「いえ…確かに既に来ていることは聞いていますが…貴方方の補佐という任務を与えられています。交代の話は聞いてないのですが…」

 

事実来る前に受けた説明では、補佐という話は聞いている。

しかし初任務を一人で行うなどという暴挙は聞いていない。

 

「…では、こちらの戦力の増強…ということですか…」

「そう判断していました。説明された内容では、貴方方だけで対処し切ることが出来ない敵が現れたと…これから先、そういう相手が増えていけば、危険だと…」

「…そうですか。分かりました。もう一度問い合わせてみます。貴女がこちらで宿泊されることは確認していますので、時音に案内を任せます。」

「はい。よろしくお願いします。」

 

多少ごたつきはしたが、問題なく挨拶も終わり、私は時音と呼ばれた少女の案内で、客間に通された。

 

「とりあえずこの部屋は自由に使っていいわ。仕事は夜だから、夜までは自由に過ごしてて。」

「はい。ありがとうございます。」

「同い年みたいだし敬語なんていいわよ。」

「いえ、これが普通なので…」

「そう?まあ何かあったら呼んで。」

「はい。」

 

無事にこの屋敷で泊まる許可を得た。

 

―――――

 

時間は過ぎ、時刻は十時を回った。

仕事着なのか、白い着物のように着替えた時音は、槍のようなものを持って玄関を開けた。

私は既に外におり、準備を待っていた。

 

「お待たせ。それじゃあ行きましょ。」

「はい。」

 

―――――

 

『………』

「お前なぁ――――!―――!――!?」

「あいつ…」

「あの二人は…?」

 

着いて早々、二人の少年が喧嘩をしていた。

と言っても片方ががなっているだけで、もう片方はどこふく風なのだが…

それを見た時音が、右手の人差し指と中指を付けた構えをとった。

それを下に振り抜き、叫んだ。

 

「落ち着けぇ!」

『ぎゃー!』

 

突然二人の頭を、四角く透明な何かが穿った。

これが現地の専門家、『間流結界術』というものらしい。

どういったものなのかというと、その工程は至極単純。

結界をはる位置、大きさを決め、結界をはる。

ただそれだけであり、幻想郷の能力程、特殊なものではない。

はった結界は解除、そして消滅も出来る。

それが『間流結界術』と呼ばれるものである。

 

「今度は何があったの!どうせ横取りされただけでしょ!いい加減諦めなさい!」

「結界で囲った奴取るんだぞこいつ!」

「他の獲物行けばいいでしょう。」

「そ、そりゃまぁ…そうだけど…」

「はぁ…もういいわよ。それより裏会から限君と兼任の人が新しく来たから、せめて紹介くらいさせてあげなさい。」

「あ、初めまして。魂魄妖夢です。」

 

なんとなく気の抜けた挨拶ではあるが、とりあえず顔合わせは済み、仕事に移ることにした。

 

「じゃあこれから各自討伐していって。魂魄さんは私と来て。」

「分かりました。」

「大物来たら呼びなさいよ。一人で行かない。」

「分かってるっつーの!」

「本当に分かってるの…?まあとりあえず行きましょ。」

「はい。」

 

こうして私の初仕事が始まった。

 




まあ毎度のことながら口調が整いません。正直この小説は口調とかは原作とそうとう違うと思いますけど、目を瞑って頂けますと本当にありがたいです。
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