東方異世界生活記 壱   作:ジシェ

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今回も準備期間かな…最悪読み飛ばしても平気な回…はぁ…ストーリー繋がり薄いよ…妖夢編…(←作者が元凶)


第十五話

学校まではまだ三日ある。

その間に多少を学ぼう。

最もそれは勉強ではない。

学生の本分は勉学だが…はっきり言って私の役には立たない。

幻想郷では必要ないし、この世界で一生を終えるつもりもない。

故に学ぶのは剣。

私の剣技である魂魄の流派は、段幕に流用することや直接戦闘、また基本的な威力も速さも強い。

だがこの世界では段幕が出せないようで、私には遠距離からの一方的攻撃に対策が出来ない。

そのカバーは結界師のお二人がしてくれるが、一人で戦う場合も想定する必要はある。

更に言えば結界のような一般人には不可視の攻撃も、志士尾さんのような速度もない私には、妖を一般人のいる場所で倒せない。

学ぶ必要があるのは主にその二つ。

遠距離戦闘、そして人の目を掻い潜る術。

夜行の方々に聞いて回ろう。

 

―――――

 

「それでまず俺の所に来るとは…随分信用してくれたね?」

「頭領なら当然当てがありますよね?」

「………まあいくつか言いたいことはあるけど…まずは短刀でも携帯するといい。」

「短刀?」

「そもそも学校で刀を持たせるわけにはいかないからね。精々携帯出来ても短刀くらいさ。」

「……あ…」

 

刀を一時でも手放す思考がなかった。

この国では銃刀法違反とやらで刃物を持ち歩けない。

学校内でも当然だ。

もはや体の一部の二刀を置いていく必要があるのか。

 

「……」

「まあ君なら短刀でも十分だろう。それに君の刀は長過ぎる。短刀なら振る速度は当然上がる。この三日間、とりあえず短刀を扱ってみるといい。三日もあれば君なら出来るさ。」

「……そうですね。三日間、夜は短刀を使います。どうにか支給頂けませんか?」

「裏会の基本装備の一つだよ。装備を使う人だけだけど。刃鳥の所に行くといい。」

「ありがとうございます。

「ああそれと…遠距離での戦い方についてだけど…」

「はい!それも課題で…」

「無理に遠距離で戦う必要はない。」

「……?でもそれは…以前に烏森に現れた馬のような例も…」

「あのタイプが現れたら、他の誰かに任せればいい。そうでなくとも今の君なら…それも切れると思う。」

 

今の私。

紫様からの助言で成長したであろう私。

しかし何故頭領はそれを知っている?

紫様の存在は、ここでは私しか知り得ないというのに。

 

「俺は部下のことはよく見るよ。…複雑だが良守や時音ちゃんもね。だから何となく君が変わったように感じた。今の君なら炎の上から敵も切れる。」

「…そう…でしょうか…」

「ああ。それにそのタイプ以外なら、君の速さで追い付けない者はそう現れない。苦手なことは、得意な者に任せればいい。それでも手に負えないなら…頭領()の出番だ。」

 

絶対の自信。

頭領が頭領たる所以。

この精神、能力、頭としての器、これが若くして裏会の組織の一つを纏める彼の実力。

 

「…頼もしい限りです。」

 

頭領との会話を区切り、私は刃鳥さんの下へ向かった。

 

―――――

 

「…っ!…っ!」

 

剣を振る速度を上げるのは簡単じゃない。

長年の修練の末、速度も威力も上がるものだ。

その基本は素振り。

こと桜観剣は長い故に筋力が必要になる。

素振りをすれば腕力は自然と強くなる。

それは振る速度にも影響する。

力強く振ることが基本的な素振りだ。

しかし技を学ぶ者なら、それに更に流れ…流麗さが重要だ。

力だけでは技にならない。

自分に合う形、構え、振る速度の緩急、同じ動作の繰り返しに見えても、全ての動きは違うのだ。

それが全て一致した振り…それを基本の動きと出来た時、初めてその動作を極めたと言える。

あくまでその副産物として、速度は上がる。

剣を振る速度を上げるというのはそういうことだ。

とても三日で出来ることじゃない。

だがだからこそやりようもある。

短刀なら構えが逆さになるのは必然。

自由な動きが短刀の魅力。

時音さんの結界なら、自由な動きの練習にはもってこいだ。

短刀を振るなら必ず結界は見る。

目を養えれば、自然と反応も速くなる。

反射的に体が動く程に目を、脳を鍛えれば、日常内で誰にも気付かれることなく、妖を倒すのも容易となろう。

幸いその基礎は学んだ。

それが出来ないなら、私に魂魄妖忌の弟子である資格はない。

目や脳を鍛え、神経伝達の速度を上げる。

それが今の私の目標となる。

学ぶべき…そして今しか学べない新しい挑戦だ。

まあもしかしたら、必要なのも今だけかもしれないけれど…

 

 




剣のことは適当…ではないです。流石に調べます。検索すれば以外と出るんだよねこういうの…
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