師匠に連れられ付いた先は、隠れ家と言える程小ぢんまりとした一軒家だった。
普通の家のように見えるが、建っているのは人気のない河川敷。
周りに何もないことから、かなり異様な光景だった。
「…今の私達の拠点よ。」
「えっと…師匠だけでも私の家に来ますか…?」
「……」
―――――
「よく来たわね鈴仙!」
「天子さん…」
「私もいますよ~」
「……美鈴さん!?」
予想外過ぎる人物がいた。
そもそも接点もないから名前を覚えていたのすら以外だった。
二人共、宴会程度しか接点がない。
何故そんな人物が…この四人の接点なんて、一言二言会話する程度だというのに。
「天子、とりあえず説明したら?」
「そうね…とりあえずまずは状況確認から始めるわ!」
―――――
紫さんからの指示の一つに、『ボンゴレファミリー』への接触があった。
私は強制的に同じ環境に連れられたが、二人はマフィアの前に連れて行かれたらしい。
天子さんはいくつかのファミリーを面白半分に壊滅させていき、九代目守護者の一人に連行。
正当防衛として処理され、実力からスカウトされた。
美鈴さんは壊滅こそしていないけれど、逃げるために何人か倒したらしい。
それからは同じく連行、スカウトされた。
師匠もマフィアとの戦闘をしたが、守護者と遭遇するより前に二人に会ったようで、私のことを聞いてすぐに探し始めたようだ。
「…全員スカウトされたんですか?」
「私は違うけれど…一緒に行動している点からすると…変わらないわね。」
「面白いじゃない♪」
「私は逃げてただけなんですけどね…」
「…でも何でこんなに接点のない人が集められてるんでしょう?紫さんが送ってるんですから、調整も出来たと思いますけど…」
「何人か聞いてるわ。少なくとも姫様と妹紅は同じ世界。紅魔の姉妹とメイドも一緒に。寺子屋の子達も固まって動いてるわね。」
「衣玖もこの世界にいるって。」
「私は溢れました…パチュリー様と小悪魔も一緒らしくて…」
「……基準…分かりませんね…」
「目下の目標は、永江衣玖の発見。それと…これの習得。」
そう言って師匠が出したのは、ちょっとした装飾の施された小さな箱。
習得?
「このリングは普通のリングじゃないのよ。」
「そそ。」
「凄いですよね。」
三人は口々に言い、リングに炎を灯した。
天子さんはオレンジの、師匠は青と藍の、美鈴さんは黄色の炎を、それぞれのリングから発している。
「……ええ!?」
「この世界での戦闘方法の主だったものね。何せ能力が使えないもの。」
「それでも私達は身体能力で十分だから、今は問題ないわね。」
「それよりそれ…どうなってるんですか!?熱くないんですか…?」
「紫曰く…覚悟の炎らしいわ。」
生命力を消費して使用する力。
『死ぬ気の炎』と呼ばれる能力らしい。
自らの覚悟、思いの強さが炎を強くし、纏って使えば、強力な強化能力として使えるようだ。
小さな箱は『
リングの炎を注入することで開匣出来、中に兵器が入っている。
「何で未来の兵器を今使えるんですか…」
「あの隙間妖怪に時間の概念ないんてないのよ。」
「場合によるらしいけど…倒す仇がいるようね。」
「仇?」
「とりあえずこれを使えたら凄く強くなれますよ!可愛いですし…」
「可愛い…?」
「……私の匣には弓、天子の匣には剣、美鈴の匣には…虎が入っていたわ。」
「虎!?」
「どうやら動物型の兵器もあるらしいわね。貴女のも開けてみなさい。勿論そのために、炎の使い方も教えるわ。」
「は、はい!」
どうやらしばらく修行のようだ。
衣玖さんの捜索を平行して、私は三人に鍛えられることになった。
とは言え炎は一日もあれば使えるようで、匣を開けるのも一緒に出来る。
二日もあれば習得は可能らしい。
その間は、争奪戦の観戦も行けそうにない。
結果だけは、師匠が教えてくれるようだ。
余談だがとも、二人共九代目守護者から仕事を任せられているらしい。
師匠は自由だ。
次の戦いは嵐の獄寺とベルフェゴールの対決で、次は雨の山本とスクアーロの対決ですが…飛ばしますね…仇は原作キャラです。リボーンのね?珍しく予定立ててます。巻数的には二十巻近く先のですけど。