東方異世界生活記 壱   作:ジシェ

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兄貴コロナかかった…自分バイトなんでしばらくニートや…暇なんで度々更新するかも…しなければ…自分もかな…


標的11

雨の守護者同士の対決…私は遅れてやって来た。

というのも永江さん探しは全員でやっているのだ。

学校帰りに深夜まで探していると、時間の分からなくなる時がある。

気付いた時には既に開始していた。

 

「は…は…」

 

急ぎ学校に到着したが、そこには…

 

「その時雨蒼燕流は、昔ひねり潰した流派だからなぁ!」

 

胸から肩まで袈裟斬りされた山本さんの姿があった。

 

「潰した…?」

「!八意さん?」

「来てたのか。」

「今…それよりあれは…」

 

スクアーロは強い剣士を探していた。

その中、細々と継承されていた時雨蒼燕流という剣術を知った。

彼は継承者と弟子三人と戦い、勝利した。

どういう経緯かは分からないが、その流派の使い手が今戦っている山本さんだ。

故に山本さんの剣は、スクアーロには通用しない。

相手は無傷。

対し山本さんは浅いながらも一太刀受けている。

勝ち目の目は薄い。

しかし彼は諦めていないようだ。

 

「聞いてねーな…そんな話…俺の聞いた時雨蒼燕流は、完全無欠、最強無敵なんでね。」

 

あくまでも自分の型を信じ、絶対に勝つという覚悟。

今回はその覚悟が仇になった。

剣の打ち合い、その途中に打たれた柱の破片は彼のの右目を打ち、斬りかかろうと五の型を放ったその腕は、一時的に使い物にならなくなった。

 

「スクアーロが放ったのは、『鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)』」

 

渾身の一振りを強烈な振動波に変え、相手の神経を麻痺させる衝撃剣。

丁寧に解説を入れてくれた敵の一人は、多少は山本さんを認めているようだ。

しかし声音は軽い。

スクアーロも笑っている。

敵からすれば、苦戦する相手とも思われていないようだ。

一度待避して手を回復しようと図る山本さん。

しかしその下からは、剣撃の踏襲。

空間を齧るようと表現された無数の刺突。

 

「『鮫の牙(ザンナ・ディ・スクアーロ)』…」

 

その剣は凄まじく、山本さんを地面ごと突き倒した。

頭上から降り注ぐ水は雨のように、スクアーロの体を洗い流す。

その姿は、正しく雨の守護者であった。

 

「さあ小僧!心臓を切り刻んでやるぞぉ!」

 

得意気に笑う。

もはや絶望的な状況だ。

 

「ガキども!刀小僧の無様な最期を、目ん玉かっぽじってよく見ておけぇ!」

「……」

 

私は匣とリングを取り出す。

最悪乱入してでも、山本さんを助けるために。

どれだけ打ちのめされても諦めない、一人の剣士を救うために。

山本さんはスクアーロの段へ掛け登り、必殺の一撃を撃ち込む。

 

「時雨蒼燕流…攻式八の型…『篠突く雨』」

「な…にぃ…」

 

見切られていたはずの刃は、スクアーロの体を捕らえた。

 

「貴様!時雨蒼燕流以外の流派の流派を使えるのかぁ!?」

「いんや。今のも時雨蒼燕流だぜ。八の型篠突く雨は、オヤジが作った型だ。」

「なるほどな。それで八代八つの型なんだな。」

「ん?」

「八代八つ…つまりあの流派は、一代一つの型を作ってきたんですか?」

「そうだぞ。時雨蒼燕流の継承者は、先人の残した型を受け継ぎながら、新たな型を作り、そしてまた弟子に伝えていくんだ。」

 

それでは継承の度に、枝分かれした無数の型が生まれてしまう。

その疑問が現れる。

しかし継承の方法は独特で、妖夢さんの剣のような細かく教えるのではなく、一度しか見せない型を盗む形式である。

つまり継承が出来なければ、新しい型は生まれず、この流派は途絶えてしまう。

その上に自らを追い込むように最強と唱え続ける。

あつ途絶えてもおかしくないこの流派は、故に滅びの剣と呼ばれる。

だから彼は構えるのだ。

己が真の継承者であると証明するために。

 

「時雨蒼燕流…九の型」

 

剣を振るには些か難しい構え。

いざ放つ直前、スクアーロが動いた。

 

「水が抉られていく!」

 

鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)

剣帝を倒したという奥義。

周囲全てを抉り取る鮫肌のような特攻。

それを山本さんは正面から受ける。

しかしその姿はスクアーロの背後に現れる。

超人的反射神経による攻撃、しかしその剣は空振りに終わる。

背後に現れたその姿は、水に反射して幻影に過ぎない。

本体は…既に斬りかかっていた。

 

『時雨蒼燕流九の型』

 

「『うつし雨』」

 

その剣は、遂にスクアーロの頭部を打ち叩く。

自らの剣を信じ、戦いぬいた山本さんは、この戦いに勝利した。

 




今回おうどんちゃん出番ないな。残念ながらおうどんちゃんの戦う話はまだまだ先になります…少なくとも争奪戦では戦えないです。特訓くらいならあります予定ないけど。
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