幕開けだ
聖杯に招かれた者たちが奇妙な運命により集結する。時期やここの能力は問われない。ただ聖杯に選ばれた者たちのみが集められるのだ。これは開戦までの前奏曲である。
セイバー ??? マスター ???
アーチャー ??? マスター ???
ランサー ??? マスター ???
ライダー ??? マスター ???
キャスター ??? マスター ???
アサシン ??? マスター ???
バーサーカー ??? マスター ???
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~日時不明~
「ランサー自害しろ」
「ごはっ」
暗闇が広がる場所、杖をついた初老の男がいた。その男の一言により、目の前にいた大きな槍を持った男は自分の心の蔵をその槍で貫いていた。
「お、お前……」
自身を槍で貫いた男は口から血を吐く。そしてかすれた声を出しながら命令した初老の男を睨みつけていた。
今のこの行動、この男の表情から読み取れるように自身の意思ではなさそうだ。つまりそれは無理やり行わさせられたのだ。
それをやったのは初老の男。初老の男は槍を持った男に自害を命じたのだ。
その無茶苦茶な命令を実行させたのが、初老の男の左手の甲に光る『令呪』と呼ばれるものであった。その手には独特な文様が刻まれ、紅く光っていた。
この『令呪』と呼ばれるものはかつて冬木と言う地で行われた『聖杯戦争』と呼ばれる儀式にて使われた代物である。
『聖杯戦争』とは願望機たる聖杯を求めての魔術師同士の殺し合い。かつての英霊を呼び出し、契約して戦わせる。
『令呪』とはその呼び出された英霊の契約者である者が英霊に対して持つ、魔力の結晶であり、回数制限のある絶対命令権である。
呼び出された英霊はサーヴァントと呼ばれ、それを使役する魔術師はマスターと呼ばれる。
なぜそれほどの代物である『令呪』が与えられている理由はサーヴァントは魔術師と比べられないほどの高位な存在であり、絶対的な力を持っているためである。魔術師依然に、人では決して抗うことは出来ない。それを抑え込むためにマスターには絶対命令権が与えられているのだ。
『令呪』は魔力の結晶でもあるのでそのままサーヴァントに還元すれば、サーヴァントが持っている力以上を引き出すこともできる。
だがこれはあくまで絶対命令権、サーヴァントの意思を捻じ曲げ、行うものである。単純な命令ほど効果は強く、『死ね』と言われても決して抗えない。
別の話題になるがついでに説明するとこのサーヴァントには様々なクラスと言われるものがある。
今、血を吐いてその場に倒れた槍を持った男は『ランサー』と呼ばれるクラスの『サーヴァント』であった。そして『令呪』を持っていることからわかるように初老の男はランサーのマスターである。
「ぐふ……が」
自身の心の臓を貫いたランサーのサーヴァントはその場に倒れ、薄れゆく意識の中、眼光を光らせ激しい怒りを見せていた。しかし助かる術はない。倒れ込んで数分もすると全身の力は完全に途切れ、虚しく絶命した。
「騒がしいやつだ」
初老の男からは退屈そうな声が漏れる。
死んだサーヴァントの体は少し経つと光の粒子になって完全に消滅した。
その様子を眺めていた初老の男はサーヴァントが消え去った後、自身に左手の甲に刻まれた独特な文様の『令呪』に目を向けた。今の命令により回数制限が減り、その文様は一部欠けてはいたが依然左の手の甲に存在している。
「『令呪』か、やはりマキリは天才的だな」
令呪を見ながら初老の老人は微笑む。
「すべての世界線においてもこのシステムは生き続けている。すばらしい品だよ、これは」
そう言いながら初老の男は暗闇の中で座っていた椅子から立ち上がった。
「あともう少しで100機か。10柱に分けた魂もあと2柱で完成する。だがまだまだだ。ならば続けるとしよう」
ストーリーや世界観の評価
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おもしろい
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どちらかというとおもしろい
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どちらともいえない
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どちらかというとつまらない
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つまらない