聖杯戦争。それは七機のサーヴァントと呼ばれる英雄たちと魔術師たちの殺し合い。望みを叶える聖杯を求め、覇権を競う戦い。

 かつて日本の冬木という地で行われた儀式である。

 
 だがいつからだろうか、いたるところで聖杯戦争を模したものが行われるという噂が流れ始めた。

 正式に行われるものならまだしも、そんな根も葉もないようなうわさ話などで集まる魔術師は少ないだろう。

 根源へ至る。それが魔術師たちの望みなのだから。

 しかしそんなうわさ話であれ、自身の望みに渇望している者たちにとっては関係のないことだ。

 なんでも叶う。それに引き付けられない人は少ないだろう。

 ただその聖杯戦争と呼ばれるものはかつて行われた冬木の聖杯戦争以上のイレギュラーと矛盾を抱えていた。

 その舞台の一つであるのは京都。そこにはさまざまな思惑を抱えた魔術師が集結した。

 そんな折、体中を怪我したある青年が病院の一室で目覚める。目覚めた青年は何故か記憶を失っていた。

 そこに二人の女が現れる。片方は青年を助けてあげたという。そしてもう一人は青年自身が召喚したという狐のサーヴァントだという。

 彼は聖杯戦争の事を聞き、自らの記憶を取り戻すことを聖杯に望み、戦いに赴く。
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