提督「艦娘が甘えてくるボタン?」 作:マロニー
また、いわゆるss形式です。ご注意下さい。
提督「…艦娘が甘えてくるボタン、だと?」
明石「はい!一度押したら、その目の前の相手はもうデレデレですよ!」
提督「ほう、素晴らしいな。
流石明石と褒めてやりたいところだ。
…って事で、それ廃棄しといてくれ」
明石「!?な、何でですか!」
提督「昔ならまだしも、今はそんなん無くても好意を隠そうともしない奴らは甘えてくるからな。それで十分だ。だからそんなんいらねぇ…
…というか、興味が湧かない」
明石「い、いやいや!物は試し、まずは受け取って下さいって!」グイグイ
提督「嫌、だからいらねぇよ」
明石「まあまあまあ、ひとまず」グイグイ
提督「うおっ、ちょっ…いやに推しが強いな!これまでの発明品に付き合った時もそんなに推すこと無かったろうが!」
明石「なんてったって今回ばかりは他の人の依頼で作られてますからね。今迄のようににべもなく拒否される訳にはいかないんですよ!」
提督「…ん?このボタン、今迄とは違ってお前の独断で作ったわけじゃないのか?」
明石「…あ」
提督「…前言撤回、激しく興味が湧いて来た。
ちょっとそれについて話をしてくれないか?
話さないという選択肢は無いがな」
明石「あー…(悪い笑顔だなぁ…)
…わかりました、お話いたします。」
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提督「成る程、俺に甘えたい奴らが『絶対に口外をするな』という条件でこのボタンを依頼。で、それを明石から渡された俺は半信半疑ながらも好奇心に駆られボタンを押してそれから…という目論見だった訳か」
明石「説明お疲れ様です。」
提督「やかましい。…しかし成る程面白い。非常に面白いじゃないか」
明石「ほんと怖い笑顔してますね…」
提督「失敬な。爽やかな笑顔と言え、爽やかだと」
明石「アッハイ…
で、結局どうするつもりなんですか?
最初に言っていたように廃棄しますか?」
提督「…なあ明石?このボタンの有効射程はどれくらいだ?」
明石「え?えーと、相手の視界に入るくらいです。そうじゃないとそのボタンの存在意義が無いので。ボタン製作を頼んできた方にもそれは伝えてあります」
提督「成る程…更に好都合だ。さっきの質問だが、とりあえずこのボタンは捨てん」
明石「あ、そうですか。結構作るの大変だったのでそれは嬉しいですが…」
提督「で、だ。明石。一つ俺からも依頼させてもらっても良いかな?」
明石「それは構いませんが、一から何か作るとなると時間はかなり掛かりますよ?」
提督「何、大した事じゃあない。
このボタンを『もう一つ』作ってくれ」
明石「うーん…?出来ない事は無いですし、確かに一から作るよりは早く出来ますけど…
それでも最低でも二週間はかかりますよ?
それに、効果だけなら一つで事足りますし…」
提督「そんなに時間はかからない筈だ。
そのボタンには効果をつけなくていいからな」
明石「え?それって…」
提督「平たく言おう。
このボタンの精巧なダミーを作れ」
明石「…あっ、そう言う事ですか。
確かにそれなら直ぐに作れますけど…提督あなた、何て性格の悪い事を考えるんですか」
提督「ハ、そう褒めてくれるな。
勿論だがこの命令に拒否権は無い。
さあ作れ、今すぐに作り出すんだ」
明石「…ハァ、了解しましたぁ」
明石(ほんとに、何で皆がこんなクソ提督が大好きなのか分からないや……)
提督(皆の前では猫被りまくってるからな)
明石(この人、心の中に直接…!)
提督「このボタン本体の事は既に、この鎮守府中に広まっていると明石から聞いた」
提督「だがこのダミーは。この偽物の存在を知っている者は俺と明石以外には誰も居ない」
提督「さあ、面白くなってきたぞ…!いいだろう、俺はみんなの要望通り、甘えたいと思っている娘の目の前でボタンを押してやろう…」
提督「但し、何の機能も無いこっちをな…!」
某所にあるものをこちらの方にも移させていただいてます。
もしよろしければお付き合いの方を。