提督「艦娘が甘えてくるボタン?」   作:マロニー

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神通の場合:MK2?

 

 

 

 

 

 

【某日、工廠にて】

 

 

 

 

明石「ほら、こういう風に…」

 

 

提督「ああー成る程…

やっぱ専門家は違うな明石センセ」

 

 

明石「あはは、悪い気はしませんね」

 

 

 

コンコンコン

 

 

 

提督「ん?どうぞ」

 

 

 

ガチャ

 

 

神通「失礼します…提督、やはりここにいらっしゃったのですね」

 

 

提督「あら、どした神通」

 

 

明石「…まさか、執務ほっぽり出して此処に来てるんじゃないでしょうね」

 

 

提督「い、いやいや。今回はそんな事ぁ無いって。違うよな?神通」

 

 

神通「…え?は、はい!そのような事は…」

 

 

提督(…?随分と歯切れが悪いな。

俺なんかしたっけ…)

 

 

明石「大丈夫ですか、神通さん。この人に口止めとかされてませんか?」

 

 

提督「お前はお前で俺をなんだと思ってるんだコラ」

 

 

神通「ふふ…いえ、大丈夫ですよ」

 

 

提督「……まあ、俺を探しに来てたって事は何か用事だろう?取り敢えず二人になろうか。それじゃあまたな、明石」

 

 

明石「はい、それではまた」

 

 

神通(……)

 

 

提督「悪いな、待たせた。ここで話すのは都合が悪いか?何処に行こうか」

 

 

神通「え…?いえ、私、提督に気を遣わせるつもりは…」

 

 

提督「まあまあ、人の親切は受け取っておけ。ありがた迷惑な場合は突っぱねにゃならんが…それは釈迦に説法かな?」

 

 

神通「な…もう、私を鬼か何かと思っているんですか?これでも、少しは気にしてるんですよ」

 

 

提督「あ、ごめんごめん。

それで、どうだ?ありがた迷惑か?」

 

 

神通「いえ、そんな事は…!

…ええと、それでは…」

 

 

神通「…私の部屋に来て頂いても、宜しいですか?」

 

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-

 

 

 

 

神通(……)

 

 

提督「お邪魔します…と。どうにも部屋に入るとなると萎縮しちまうな」

 

 

神通「……え?

す、すみません。今なんと…」

 

 

提督「いや言い直すような事でも…珍しいなぼーっとして。大丈夫か?疲れてたりしないか?」

 

 

神通「いえ、そのような事は…!

あ、すみません、お茶をお出ししますね!」

 

 

提督「ああ、いいよ。

そんな長く居座るつもりもないしな」

 

 

神通「……そう、ですか…」

 

神通「…ずっと…」

 

 

 

提督「…ん?すまない、今、なんと」

 

 

神通「!いえ、何でもありません」

 

 

提督「で、何だ?用事って」

 

 

神通「え?」

 

 

提督「なんかあるから呼んだんだろ。

ほら、言ってみなよ」

 

 

神通「そうです、よね…」

 

神通(何か言わないと…何か…)

 

神通(でも、言ってしまえばきっと、また何処かに行ってしまう。それならいっそこのまま…)

 

神通(…何を、思ってるの。

違う、ちゃんと言わないと)

 

 

神通「……ッ」

 

 

提督「神通?」

 

 

神通「…申し訳ありません。嘘、なんです」

 

 

提督「…」

 

 

神通「何か話すべき事があるというのも、提督に言わなければいけない事というのも、嘘なんです」

 

 

提督「そうか。何故そんな嘘を?」

 

 

神通「嫉妬…していたんです。

楽しげに、明石さんと話す姿や、川内姉さんが行われた件の事。それでも私は、いいと思っていた筈なのに…」

 

 

神通「…本当に申し訳ありません…

罰なら、なんなりと…」

 

 

提督「そ、そんな大袈裟な話にはしなくていいだろ。というか、大体分かってたよ」

 

 

神通「…え?」

 

 

提督「本当は別に用事なんてなかったんだろ?分かってたさ、それくらい」

 

 

神通「な、何故私が嘘をついていると…」

 

 

提督「なんていうか…神通は嘘を吐くのが下手くそだな。ま、そんなにうまくても困るか」

 

提督「それともそれは俺が相手の時だけだったりするのか?それならそれで嬉しいな」

 

 

神通「では、どうして私の部屋に付いて来たのですか?わ…」

 

神通「…私を、罰する為ですか?」

 

 

提督「そんな事言ってないだろ。申し訳なく思うのもいいが、自罰的になりすぎるな」

 

 

神通「!すみま…」

 

 

提督「謝らなくていい。

何も悪い事なんてしてないだろ?」

 

 

神通「悪い事なら、しました。私情を優先し、上官の行動の阻害をするなど、場合によるならば、極刑も有り得る程の事です」

 

 

提督「……」ポカン

 

提督「…くく、自分の罪を理路整然と言うのかよ。それも、不問にって言ってるのにわざわざ自分で。ほんと、生真面目なのな」

 

 

提督「そうさな。上官の云々ってんなら、今はプライベートだから問題無し。そんで嘘ついた事だが…」

 

提督「…嘘だとわかっていてもここまで付いてきたのは、一体どういう意味だと思う?」

 

 

 

神通「…あ…」

 

 

提督「そう、合意って事さ。

これなら何も問題なんてないだろ」

 

 

神通「でも…そんな…良いのでしょうか、私…」

 

 

提督「そんなまた遠慮して…」

 

 

神通「確かに嬉しいんです!…でも、それでも、どうしても、つい」

 

 

提督「…そうだな。

じゃ、それこそこういうお題目はどうだ」

 

 

提督「『貴艦は不要な罪悪により私の楽しみの邪魔をしてくれた。よって、罰を与える』…キザすぎるかな」

 

 

神通「きゃっ…

…そうですね、少し、軟派すぎるように感じます。いつもなら、鍛え直すべきと思うくらい」

 

 

神通「…でも、今は少し、そうは思いません」

 

 

提督「…それなら良かった」

 

 

 

 

【二人はしばらく時間を過ごした…】

 

 

 

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