ナツーミ。
サブタイは適当です。本編に関係ありません。
ご都合です。いいんだよ。かわいい七罪が見れればそれで!
タイトルは何かいいのが思い浮かんだら変えます。
勇者五河士道と、魔法使いの七罪は魔王城の前に来ていた。
「……ねえ、本当に行くの? もう帰らない?」
ぐいぐいと士道の袖を引っ張る七罪。
「し、仕方ないだろ。魔王城の最深部にいる魔王を連れてこいって言われたんだからさ」
無茶を言うよ。と遙か遠くの王城にいる姫を思い出す。
が、すぐに首を振って忘れる。ここまで来てしまったのだから、行くしかない。
そう自分にも言い聞かせ、渋る七罪をなんとか説得して魔王城の門前に立つ。
門番はおらず、何事もなく門を抜け、正面の大きな扉の前に立つ。
ゆっくりと扉を開けて首をだして周囲を確認する。
中に誰も居ないことを確認した二人は魔王城の中に侵入した。
周囲に魔物の気配もなく、一本の廊下があるだけの構造で、見た目に反して中身がないことに拍子抜けする。
そのため、少し油断していた士道は、足下に仕込まれた罠に気付かず作動させてしまう。
「士道危ない!」
そのことにいち早く気付いた七罪は士道に体当たりをする。
「え? うわっ⁈」
突然の事でバランスを崩してしまうが、なんとか倒れながらも振り返かえり、七罪の方を向く。
そして――ドサッと、士道の胸に七罪が力なく倒れ込んだ。
「お、おい七罪! 大丈夫か!」
何が起こったのか理解した士道は必死に七罪み声を掛ける。
「あ、ごめんちょっと無理かも」
そう言って、七罪は気を失う。
「七罪? おい七罪! しっかりしろ!」
すぐさま七罪を抱きかかえ、魔王城を抜け、全速力で教会へと駆け込んだ士道は、事情を説明し、医療室で七罪を寝かせる。
すぐに治療を始める令音を士道はただ見守る事しかできなかった。
「ふむ、これは強力な呪いが掛かっているようだ」
数分後、治療を止めた令音は、士道に告げた。
「呪い、ですか」
顔を暗くし俯く。そして自分のせいだ、と強く責める。
「あぁ。普通の手段なら難しく時間が掛かってしまう。けれど、君が強力してくれるならこの呪いは簡単に解ける」
その言葉に、士道は顔を上げる。
「やります! 俺に出来ることがあったら何でも言ってください!」
その士道の言葉を聞き、令音はその方法を告げる。
「キスをすれば、この呪いは解ける」
「……キス?」
思わず聞き返す士道。キス? あの、唇と唇を合わせる、あの?
数秒、ほんの数秒考えてしまった士道だったが、すぐに覚悟を決め、
「分かりました。やります」
そう答えた。
(ちょっと待って!)
士道と令音の会話を聞きながら、七罪は心の中で叫んだ。
実は七罪、運ばれている最中に、目覚めていた。
最初こそ、確かに気を失っていたが、士道がお姫様抱っこをした頃からずっと、目覚めていた。
大丈夫、とすぐに知らせようとしたが、士道にお姫様抱っこをされて運ばれている。
加えて「大丈夫だからな!」と耳元で励まされる七罪の心臓は飛び出そうなほど高鳴り、それどころではなかった。
結果、言い出すタイミングを逃し、今に至る。
こんな状態で、もしキスをされたら……。呪いとは別の理由で気絶してしまう。
早く、早く起きている事を伝えないと!
オーバーヒート直前の七罪に士道の顔が迫り――
「――っ!」
耐えきれなくなった七罪は飛び上がり、顔を覆い隠して走り去る。
「お、おい七罪!?」
士道は呼び止めたが、振り返ることなくすぐに七罪の姿は見えなくなってしまった。
「……すぐに治っただろう?」
そう言う令音に、士道は引きつった笑みを浮かべた。
一方その頃、魔王城では――
「ふーむ、なかなか勇者が来ませんねぇ」
魔王城の奥深く。
スラリとした長身に肩をくすぐる金髪に整った鼻梁は王子様を思わせる青年は呟く。
「……はっ! もしやこれは放置プレイという奴では!」
魔王が悶える姿に部下は近づいたら巻き込まれる、とその場から離れる。
「貴方が魔王ですね! 覚悟!」
有無を言わさず、侵入してきた少女は青年に向かって走る。
しかし、直前の階段に躓いてしまい、バランスを崩して転倒。
思わず目を瞑る少女だったが、
「大丈夫ですか、レディ」
地面に激突することはなく、優しく抱き留められる。
「は、はい。大丈夫です……」
少女が支えてくれた青年の顔を見上げた瞬間、二人の時が止まった。
魔王を倒すべく、そしてあわよくばいい男を見つけようと思っていたが、全員に逃げられ、やけくそで魔王城に突撃した少女(二十九歳)――岡峰珠恵はその日、神無月恭平と出会った。
オチはマジですまんかったと思っている。ほんとに、ごめん。反省してます。
愛は世界を救うとかそんな感じです。はい。これ、夜中の二時から書いてるんですけど、起きたら後悔するやつです。
ちなみに七罪は呪いを受けてません。ただの催眠ガスみたいな奴です。すぐに目を覚まします。令音さんはおきてること知ってました。
感想、お気に入りしてくれると私、すっごく喜びます。