青年の異世界珍道中〜僕のヒーローアカデミア〜 作:クロイツヴァルト
「チッ、相手が一枚上手か。やはりあのワープの個性の男とあの手まみれの男だけが別格って感じか」
「見事に分断されたか…デクと爆豪も一緒に飛ばされたか…相澤先生少しの間持ち堪えられますか?」
チンピラの敵を相手にしながら相澤は後ろの状況を見て歯噛みする。
「どうする気だ?」
「俺の能力でヤバそうな所に飛んで援護して回収をしてきます。」
「…お前の個性って万能過ぎないか?」
「自覚はしてはいますよ。今の公になっている個性の中で汎用性が高い事は俺自身がわかっていますので」
「…まぁ、生徒に頼っている時点でどうかと思うが頼んだ。こっちは俺の他にも13号がいるしなんとでもなる。」
「了解、では早速行ってきます。」
そう言って戒翔は相澤の目の前から忽然と消える。
「ワープの個性も厄介だが、あいつの能力の方が厄介な気がするな。」
相澤は戒翔の能力の幅広さに苦笑しつつも目の前の敵に集中する。
「さて…と、まずは」
戒翔は電気系統の超能力を使い電磁波を広範囲に放射して散り散りになった学友のいる位置を脳内のUSJのMAPを描き確認をする。
「侵入した敵の数はそこそこって所か…実戦訓練を始めたばかりの集まりだから分散されてヤバいのは山岳エリアの三人か…上鳴と八百万に耳郎か」
そう言って戒翔は山岳エリアに
そして、戒翔が向かう先では
「てて、此処は」
「山岳ゾーンですわね。此処には私に耳郎さんに上鳴さんの三名だけですわね。」
「…で待ち構える様にゾロゾロと敵のおでましかい。」
上鳴、八百万に耳郎の三人はワープの個性によって山岳エリアに飛ばされていた。そしてそこに待っていたのは数十人の敵であった。
「悪いが俺たちも仕事でね…恨むんなら雄英に来た自分を恨んでくれや!」
そう言って敵は手に持った武器や個性を使って三人に襲いかかる。
「こりゃヤバいね」
その様子を見て耳郎は一言そう呟く。
「うぉわぁ! 今、三途の川が見えたって!」
「黙って攻撃を捌けないっての!?」
敵の攻撃を大袈裟な動きで避けながら悲鳴を上げる上鳴に対して耳郎が周囲にいる敵を牽制しながら叱責する。
「俺の個性は電気を纏うだけのもんなんだよ!戒翔みたいな応用は効かないの!それに通信しようにも通信障害が酷過ぎて無理だし、武器なくちゃ俺は無力だから2人には期待してるぜ!」
「うわ…見事なクズ発言」
敵の攻撃を躱しながら雷は耳郎に弁明するがその言に耳郎はドン引きする。
「耳郎さん!」
上鳴の言葉に意識を向けていた耳郎の隙を突き急接近する敵の存在を八百万に注意されて意識を戻すがすでに耳郎のすぐ目の前で敵が武器を振り上げる所であった。
「ヤバッ!」
「もらい!」
「やらせねえよ」
その場にいる全員に声が聞こえたのと同時に敵の動きが不自然に止まる。
「なッ、これは!?」
「体が動かねぇ!」
「誰だ!」
「三人とも無事か?」
そこに戒翔が上空からゆっくりと降り立ちながら八百万達の安否を確認する。
「御坂、助かったぜ!」
「助かりましたわ。」
「てか、どうやって連中の動きを?」
「
三人に近づきながら戒翔はチンピラ敵を一箇所に集めて、地面操作で地面を隆起させドーム状に形成して敵を閉じ込める。
「うはぁ、汎用性半端ないな」
「とりあえずお前たちはこのまま中央広場を目指せ。俺はこのまま他の救援が必要そうなメンバーを助けに行く。」
そう言って戒翔はその場から移動する。
「次は…火災エリアか?」
そう言いながら戒翔は擬似探知を使い全体を再び確認する。
「土砂エリアの方は轟に葉隠なら問題なしだな…火災エリアは尾白一人。ドームエリアには砂籐に常闇の二人で水難エリアは…蛙吹、峰田にデクか。…デクがいるなら問題無いか。」
そう言って戒翔は広場の方に意識を向ける。
「あのデカブツが動いていないのが不気味だが…対平和の象徴用と考えるなら奇襲戦法が主な相澤先生だけでは不利…どうする?」
USJ内を飛びながら戒翔は全体の把握をしながら今後の動きを思案する。
「ーーーーーーーーーーーー」
声にならない雄叫びがUSJ内に木霊する。その時、戒翔が広場を遠くから視認したその時
「相澤先生!」
「ぐぅッ!」
脳がむき出しの怪人に体を抑え込まれる相澤。戒翔は急ぎ次に起こり得る事態を考え、行動を起こす。
「それ以上はやらせんよ!」
瞬間移動を使い怪人の頭上に転移した戒翔は肉体強化で怪人の頭を力の限り蹴られ、怪人敵は真横に吹き飛ぶ
「せっかく後少しで倒せたのに邪魔するなよチートがァ!!!!」
「教師がやられそうなのに黙って見てるとかしないだろ?大丈夫ですか先生」
「あぁ、なんとかな。しかし、やつのパワーは異常だ。さっきので左肩がイカれた。」
「ーーーーーーーーーーーー」
戒翔に邪魔され、激昂する腕まみれの敵が吼えるが戒翔はそれを一瞥しながら傍で倒れている相澤を助け起こす。
「そうなると相澤先生は一度下がった方が…」
「そうするとお前に負担が掛かり過ぎる」
「問題なんて無いですよ。少しばかり全力出すんで逆に近くにいられると邪魔なんで」
「ハッキリ言うな、おい」
「まずはあの敵達を撃退し捕縛しないとですが…あの怪人をなんとかしないとだな」
「脳無、そのガキをグチャグチャにしちまえ!」
今回の騒動の首魁と思われる敵の声に反応する様に脳無と呼ばれた怪人敵は起き上がるのと同時に戒翔目掛けて飛び出す。
「さて、少し制限を緩めるか…」
相澤をUSJの出入り口付近に飛ばした戒翔は飛び掛かってきた脳無を一瞥しそう告げるのと同時に戒翔を中心に衝撃が奔る
「な、なんだよそれ!」
「何、ただ目の前の大気を操作して分厚い壁を作っただけさ。さ、お前達のターンはこれから訪れんよ。」
そう言って戒翔は大気の壁を使い脳無を上に突き上げる。
「…衝撃吸収に再生の個性…そしてオールマイト並みのパワーだっけ?」
吹き飛んだ脳無を見上げながら戒翔は敵の首魁の心を覗く
「それだけなら俺でも簡単に対処できるな。」
そう告げて戒翔の付近に発光体が複数出現する。
「
「なんだよそれ!」
壁が外され、自由落下してくる脳無の四肢向けて発光体からレーザーの様なものが放たれた。しかし、そのレーザーの様なものは脳無の四肢を撃ち抜くどころか当たった途端に再び上空へ打ち上げられる。
「成層圏まで飛ばされたら戻ってこれないだろ?」
「このチートがぁ!オールマイト用に調整されたやつだぞ?こんな簡単にヤられていいもんじゃ無いんだよ!」
「で、今度はあんたら二人だけ…確かモヤの方は黒霧で…あんたは…死柄木っていうのか」
「な、なんで俺の名前」
「
動揺する死柄木に対して戒翔は淡々とそう告げる
「ふーん、二人で連携してくるわけね。いいよ、掛かってきなよ三下」
「クソガキが、ボロボロにしてやるよ!」
「死柄木弔、罠です!」
戒翔の挑発にまんまと引っかかった死柄木に対して黒霧が静止を呼びかけるが頭に血が上った状態で効くハズも無くやむなく黒霧も死柄木の後を追う様に飛び出すのであった。
「俺に触れられればね…」
そう呟いて戒翔の全身から紫電に光る
「がぁッ!?」
触れようとした矢先に突き出した手に猛烈な痛みが走り思わず死柄木は呻き声を上げながら手を引く
「敵の能力が分からぬうちに飛び込むのは悪手だぞ?」
身体中に紫電が奔る中、手を抑え蹲る死柄木に対して戒翔は冷徹な眼差しで見下ろしそう告げる。
「クソが!」
「それ以上はやらせませんよ!」
蹲る死柄木を庇うように黒霧は自身の個性を使い戒翔の目の前に立ち塞がる
「死臭がひでぇな。」
目の前に広げられたモヤを前に戒翔はそう吐き捨て風を巻き起こし霧を吹き飛ばしたその時、USJの扉が豪快に吹き飛ぶ
「もう大丈夫…私が来た」
そこには憤怒の様な表情でオールマイトが立っていた。
どうもお久しぶりです。
久しぶりの投稿ですがいかがだったでしょうか?戒翔君無双状態ですがオールマイトの見せ場思い切り奪っていますがどうなるんでしょうか?書き手の自分ですら分かりませんがお楽しみくださいw