青年の異世界珍道中〜僕のヒーローアカデミア〜   作:クロイツヴァルト

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長くなりそうなので分割します


第六話

 

 「出久、お前の個性は結局の所なんなんだ?」

 

 翌日雄英に向かう中で戒翔と出久それに爆豪は一緒に歩いていた。

 

 「ボクの個性は増強型になるのかな?感じとしては肉体の超強化なんだけどまだ全然制御が甘くて」

 

 「無理に全力を出せば肉体が耐えられない…か。」

 

 「うん。だから今はその制御方法を模索中なんだ。」

 

 「はっ、個性が制御出来ないダァ?出来ねぇじゃすまねぇぞ」

 

 戒翔の言葉に自信なさげな出久に爆豪は呆れる

 

 「出久、制御のイメージは出来そうなのか?」

 

 「うん、ボクなりの考えだけど電子レンジに入った卵が爆発しないっていう」

 

 「うん、ボツだわ」

 

 「やっぱデクだわ」

 

 出久の言葉をバッサリ切る幼馴染2人

 

 「え、なんで!?」

 

 「そもそもの話だが、卵をレンジで温めるって発想がアウトだ阿呆」

 

 「テメェは考えすぎなんだよ。もっと分かり易いイメージにでもしねえと危ねえぞ」

 

 戒翔にはダメ出しをされ爆豪には忠告をされる。

 

 「俺が訓練の時に電気を体に纏わせているのに気づかないのか?」

 

 「そのイメージ仕方しかないんじゃ有事や緊急の時になにも出来ねぇぞ」

 

 「え?」

 

 戒翔の助言ともヒントとも取れる言葉に爆豪からは危惧の言葉が出る。

 

 「多分だが今日の午後の授業の担当はオールマイト…昨日のテストを考えれば十中八九戦闘訓練」

 

 「対人戦か…!」

 

 戒翔の言葉に爆豪が獰猛な笑みを浮かべる。

 

 「出久、もし俺が先に戦う事になったら俺の動きを一時も見逃すなよ?」

 

 「確かに近接じゃまだコイツには敵わねぇしな。俺もデクも師事している状態だしな。だけどいつかテメェも超えてみせる」

 

 戒翔の言葉に爆豪もその言葉に納得するのと同時に挑戦的な笑みを浮かべて戒翔を見る。

 

 「ふふ、その時を楽しみにしているよ。」

 

 その後も出久の個性に関してや他愛の無い会話をしながら学校に向かうのであった。

 

 午前は必修科目や英語等の普通の授業をし、お昼には一流の料理人による料理を安価でいただく事ができる。

 

 「最終的に白米に落ち着くよね!」

 

 「いや、人それぞれだからね?」

 

 そして午後の授業は

 

 「私が……普通にドアから来た‼︎‼︎」

 

 「オールマイトだ!スゲェ、本当に先生やっているんだ!」

 

 「あれって銀時代のコスチュームだよな!画風違いすぎて鳥肌ヤベェぜ!」

 

 「私の授業はヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為に様々な訓練を行う為の科目だ!単位数も最も多いぞ

 

 「そして今日はこれ…戦闘訓練!」

 

 オールマイトの言葉に出久と爆豪は戒翔の予想が的中した事に驚く

 

 「それに伴って…こちら」

 

 オールマイトが手に持った端末を操作し、教室の横の壁が動き出し番号の振られたアタッシュケースの入ったガラスケースが姿を表す。

 

 「事前に入学前に送られた個性届けと要望に沿って拵えた」

 

 「「戦闘服‼︎‼︎」」

 

 「みんな着替えたらグラウンドβに集合だ!」

 

 「はい!」

 

 「「おォォォォ‼︎‼︎」」

 

 オールマイトの言葉に高揚するクラス

 

 「格好から入るのも大事なんだぜ少年少女!」

 

 「自覚するんだ!今日から自分も……ヒーローなのだと!!!

 

 そして戒翔達は市街地をイメージした訓練施設に集まる。

 

 「出久、お前それってただのジャージを弄っただけじゃ無いのか?」

 

 「そう言う戒翔くんは西洋の騎士みたいな格好だね」

 

 「すごくカッコいいね!」

 

 「昔の英雄の1人をイメージして申請したからね」

 

 「そんなヒーローいたかな?」

 

 上から戒翔、出久に葉隠最後に耳郎の言葉である。

 

 「個性が世に広まる前の話だよ。清廉潔白で騎士の中の騎士って人。遥か昔の憧れだよ」

 

 そう言って戒翔はあの世界の騎士王に想いを馳せる

 

 「そんな人がいたんだね。」

 

 「あぁ、昔の歴史を紐解いていけば時代の節目には様々な英雄達はいるんだ。」

 

 葉隠の言葉に戒翔はそう相槌を打つ

 

 「先生、ここは入試の際の会場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか?」

 

 「いいや、その二歩先を行くよ!屋内での対人戦闘訓練だ!」

 

 ロボットのようなフルアーマーに身を包んだ飯田の言葉にオールマイトはそう答える。

 

 「ヒーローの敵退治は屋外でよく見られるが実は統計で見れば屋内の方が多いんだよ。特に外で悪さするチンピラ敵なんか目じゃ無いくらいの凶悪な敵が出現する事が多い」

 

 「監禁、軟禁、裏稼業…真に賢しい敵は屋内(やみ)に潜む!」

 

 「と言う訳なので君達には敵組とヒーロー組の2組に分かれ、2vs2の屋内戦を行ってもらう!」

 

 「基礎訓練もなしに?」

 

 「これはその基礎を学ぶ為の実践訓練さ!」

 

 蛙吹の疑問にオールマイトはそう答える。

 

 「ただし!今度の訓練はロボをぶっ壊せばいい訳じゃ無いのがミソだ!」

 

 

カンペ音読中

 

 「そしてコンビ及び組み合わせはクジで決める!」

 

 「適当じゃないですか!?」

 

 「いや、この選出の仕方は他事務所のヒーローと連携する事を想定するのであれば理にかなっている。」

 

 「そうだね。プロヒーローは急造のチームアップをする事も多いからそう言う事じゃないかな?」

 

 そしてクジ箱から引いた組み合わせで出久は麗日と爆豪は推薦組の轟と一緒になるのであった。因みに戒翔はというと

 

 「よ、よろしく」

 

 「耳郎さんよろしく。」

 

 入試の際に助けた女子の耳郎響香とペアになるのであった。

 

 「では最初の対戦相手はコイツらだ!」

 

 そう言ってオールマイトが取り出したのは

 

 「Gチームが敵!Dチームがヒーローだ!」

 

 その言葉に爆豪は最初は驚くも次の瞬間には獰猛な笑みを浮かべてGチームの戒翔を見る。それに対して戒翔は苦笑をする。

 

 「では敵チームは先に入って準備をしてくれ!五分後にヒーローチームが潜入してスタートだ!他の者は管制室のモニターで観察だ!」

 

 「御坂少年と耳郎少女は敵の思考をよく学ぶように!これはほぼ実戦だ。怪我を恐れずに思い切りやりなさい。ただし!度が過ぎれば中断になるからね!」

 

 そして戒翔と耳郎はビルの中に入り仮想核兵器のある部屋に入る。

 

 「ふーん、ま訓練だからかハリボテの物を使うわな。」

 

 そう言ってその場に置いてある核を軽く叩く

 

 「それで作戦はどうするの?」

 

 「そうだな…爆豪は俺の幼馴染で大体の行動パターンは読めるが問題はあの推薦組の轟って奴かな?テストの時に使っていた個性を見ても氷結系だから出力次第ではビル全体を凍らして制圧って事も考えられるし、相対した時に凍らして此方の動きを制限してくるパターンもある。いわゆる遠中距離型の個性って所になるんじゃないか?」

 

 「それじゃウチだと超不利じゃん」

 

 「耳郎の個性は」

 

 「苗字はあまり好きじゃないから下の名前の響香でいいよ。で、わたしの個性はイヤホンジャックでこの耳にあるジャックを刺して心音を爆音にして相手に叩きつけたり周りにさして索敵する事ができるよ。」

 

 「なるほど…俺の個性は昨日説明した通りのESPだ。あらゆる場面に即時対応可能な個性だな」

 

 「どうすんのさ。正直入試2位と推薦組の2人相手なんだよ?」

 

 耳郎は潜入組の2人の実力に早くも気後れする。しかし

 

 「なに作戦がない訳じゃないが鍵は君だよ」

 

 「わたしが…鍵!?」

 

 「この建物はそれなりに広い。そこで核を隠した上で向こうが探し当てる前に倒して確保する。で、響香の個性で索敵して逐次無線で俺に連絡。一番なのは各個撃破だが、もし爆豪が轟と連携してくるようなら分断する。その際には俺が轟を相手にして響香が爆豪の相手をしてほしい。倒すのが無理なら時間稼ぎに徹しても構わない。一番なのは捕まらない事だ。数ってのはそれだけでも有利になるからな。」

 

 戒翔の言葉に響香も肯き

 

 「そうだね、確かにそれならいけそうだね。」

 

 「よし、それでッ!?」

 

 「ちょっ!?」

 

 戒翔は最後まで言わずに突如、響香を横抱きにし地面を蹴る

 

 「凍ってる」

 

 その瞬間、ビル全体の気温が下がり室内も所々が凍りつくのを見て響香は唖然とする

 

 「これが推薦組の轟の個性の力」

 

 「確かに強力だが制御がまだまだ甘いな。下手をすれば味方も巻き込むやり方だ。」

 

 地面を蹴り念力で浮遊していた戒翔は響香を下ろしつつ地面に下りる。

 

 「響香、今奴らがどこにいるか探知出来るか?」

 

 「ごめん、今すぐやるよ!」

 

 呆けていた響香は戒翔の言葉に謝るとイヤホンジャックを地面に刺す

 

 「……反響具合からして多分だけど二階のフロアを移動中だよ。」

 

 「よし、なら」

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 「おい半分野郎、勝手に一人で突っ走るんじゃねぇ」

 

 「なんでだ?入試一位つったって俺とお前達じゃレベルが違うんだから問題ねえだろ」

 

 「はっ!俺はアイツとは腐れ縁だからあいつの強さはよく知ってるんだよ。だからこそもう一度言ってやるサシでやればテメェは負ける!」

 

 「言ってろ。俺は誰にも負けねえ」

 

 ビル全体を凍結させてから中に入ったものの轟と爆豪は険悪な空気の中で爆豪が珍しく他人に忠告するが忠告されているとうの本人が余りにも気にも留めない態度に段々と爆豪のイライラが増すがそこは戒翔のちょう……教育の賜物により多少の我慢が出来るようになっていた。そう多少の

 

 「ったく、フォローはしてやるけどマジでアイツは強え。連携もクソも無いがよ、援護しあわなきゃ速攻で俺達が負ける」

 

 轟のうしろを歩く爆豪の言葉を轟は聞いているのかいないのか返事をしない。そして二階のフロアを抜けて三階に差し掛かった時

 

 「やっぱり二人で一緒にいたか」

 

 「戒翔!」

 

 「悪いが速攻で決めさせてもらう!」

 

 「あ、おい馬鹿」

 

 三階で待ち伏せていた戒翔に驚く爆豪。冷たい表情の轟は一気加勢の勢いで個性を爆豪の静止も聞かずに発動する。

 

 「なんだ?今ので決着は着いた」

 

 「それは早計すぎないかな」

 

 「なに!?」

 

 止めようとした爆豪に振り向きながら淡々と言う轟の言葉に返ってくるはずのない声が聞こえて轟は驚きを露わにする。そして氷で出来た壁に無数の亀裂が入るのと同時に衝撃と共に崩れ去り、そこに立っていた戒翔は砂埃はおろか凍傷もせず無傷で立っているだけであった。

 

 「てめぇ、どうやって」

 

 「どうしたかは企業秘密だ……知りたければ俺に勝つんだな。」

 

 睨む轟に不敵な笑みを浮かべて挑発する戒翔

 

 「おい半分野郎、二人でやるぞ」

 

 「あ、爆豪は相棒の相手をしてもらうぞ」

 

 「あ?」

 

 「地面創造(マッドクリエイト)

 

 戒翔の言葉に爆豪は疑問の声を上げるが次の瞬間には三階のフロア全体が動き出す

 

 「んなッ!?出鱈目かよ‼︎‼︎」

 

 そしてそれは爆豪と轟の二人を分断する為に戒翔が個性を使っての事だといち早く気付いた爆豪はその規模に悪態をつきながらも戒翔と轟の前から姿を消す。

 

 「戦闘系の個性じゃねえのに俺とやるってえのか?」

 

 「さてね?やってみれば……分かるさ‼︎‼︎」

 

 そして轟と戒翔は戦闘を開始するのであった

 

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