青年の異世界珍道中〜僕のヒーローアカデミア〜   作:クロイツヴァルト

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第八話

 

 

 戒翔達が屋内訓練をしているのをモニターで見ていたオールマイトと生徒達

 

 「あの入試一位あっという間に二人を分断しちまった。」

 

 「えぇ、凄まじいまでの精密な個性の制御ですわね」

 

 「レベルとかって問題じゃ無いぞあれ」

 

 「だな、最早次元が違うって感じだよな」

 

 「あんな部屋全体作り変えるとかどうしろってんだよ!?」

 

 モニターで戒翔達の攻防を見ていた生徒達は誰もが戒翔の実力に息を呑む。傍でオールマイトもまた戒翔の個性に驚きをきんじえずにはいられなかった。

 

 「(おいおいマジかよ!ここまで強力な個性で一年生とか将来有望すぎでしょ)さぁ、彼らが戻ってきたら今の訓練の講評だ。皆の意見や観察した意見を聞こうじゃ無いか!」

 

 内心で冷や汗が出るオールマイトだが、そこは大人でおくびにも出さずに生徒達に訓練の後は評価を付けることを告げる。

 

 「つ、疲れた〜」

 

 「ただいま戻りましたっと」

 

 「……。」

 

 「ケッ!」

 

 管制室に来た四人はものの見事に様々な表情で戻ってきた余裕な表情の者に疲労困憊な表情、悔しげな表情に不貞腐れた表情

 

 「さぁ、先の訓練の講評と行こうじゃ無いか!ってもMVPは御坂少年なんだけどね!」

 

 「っち、あれだけやられちまえばそうなるわな。」

 

 「おっと、爆豪少年は気付いているのかい?」

 

 オールマイトの言葉に爆豪はつまらなさそうに呟き、それに反応したオールマイト

 

 「向こうは戒翔の個性を織り込んでの分断作戦を立てて各個撃破で迅速に勝負に来てた。で俺達チームは連携のれの字もねえ状態で動きも合わせられずにものの見事に戒翔の個性で分断されて半分野郎は意固地になってあっさり捕縛。で俺もイヤホン女に足止め食らって最後は奇襲食らった。そんだけだ」

 

 「うん、爆豪少年の言う通りだね。ただ、御坂少年はどこか慣れた印象を受けるけどどうしてか聞いていいかい?」

 

 「昔っつうか幼少期に俺と出久に爆豪と他の友達とでヒーローごっこで似た様なことをしていただけですよ」

 

 オールマイトの言葉に戒翔はさも当然とばかりに答える。

 

 「え……幼少期って」

 

 「確か…保育園児の時じゃなかったか?」

 

 「あぁ?確かその位じゃねえか?」

 

 「皆で色々と試行錯誤しながら遊んだよね?」

 

 「「「保育園児で試行錯誤する様な遊びをする!?」」」

 

 戒翔と爆豪に出久の言葉にこの場にいるクラスの人間は驚きの声を上げる。

 

 「ま、俺たちは共通の目標があるからな。」

 

 そんな中で戒翔は戯けた表情でそう告げる。

 

 そして……

 

 「お疲れさん!特に大きな怪我もない!そしてよく真摯に取り組む事ができた!初めての訓練にしちゃ皆上出来だぜ!」

 

 「相澤先生の後だから……こんな真っ当な授業って」

 

 「正直な話、拍子抜けっていうか」

 

 「真っ当な授業!それもまた先生達の自由!わたしは職員室に戻るので」

 

 「君達も着替えて教室に戻りなさい」

 

 そう言うや否やオールマイトは教員用の出入り口へと疾走していく。

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 そして全員が着替えて教室に戻り放課後の教室

 

 「いやー、御坂の戦い方って凄いよな!」

 

 「派手っつうかインパクトっつうの?絶対に印象に残るよな!」

 

 「耳郎ちゃんも凄かったわよね。」

 

 「あ、あたしなんてまだまだだよ」

 

 放課後に残ったメンバーは午後の授業の反省会という名の戒翔の戦い方に注目をしていた。

 

 「つうか、雷の個性とか俺と被り気味じゃね?」

 

 「お前は確か…上鳴だったか?」

 

 「おう!上鳴電気だ!個性は帯電つってな、電気を溜めて放出する事が出来るぜ!」

 

 「そうなのか。上限はやはりあるのだろう?」

 

 「まぁ……な。言い難いけど使い過ぎるとアホになるってのがデメリットだな。」

 

 「なら今後の課題はその許容上限を上げる事だな。」

 

 「許容上限かぁ〜」

 

 「とにかく溜めれる上限と放出し過ぎても大丈夫な境界線を見極めていく事だな。」

 

 「やっぱそれしか無いよな。」

 

 「後は俺みたいに電気を介して使える道具を見繕う事だな。」

 

 「御坂はどんな物使うんだ?」

 

 「普段はこの砂鉄を磁力を纏わせて使用するのと環境無視していいならこのタングステン鋼を使ったコインを砲弾にした超電磁砲だな。」

 

 「あ、それって入試の大型敵をぶっ壊した時のだよな!アレってこんな小さなメダルでやってたのか!?」

 

 上鳴の質問に対して戒翔が答えていると切島がそれに反応する。

 

 「なに?緑谷くんの他にもあの0Pを倒した者がいたのか?」

 

 「多分だが、爆豪もやっているだろうな。」

 

 「このクラスで三人もあの大型倒した奴がいるってのも凄えよな。」

 

 「だよな。俺なんてアレが出てきた時点で逃げてたぜ。」

 

 そこに飯田も加わりもう一人背丈の小さい男子が近寄って来る。

 

 「お前は」

 

 「俺は峰田実!よろしくな!」

 

 「あぁ、よろしく。」

 

 そうこうしている中で

 

 「あ、御坂あのさ」

 

 「ん、響香かどうした?」

 

 耳郎、葉隠に蛙吹他にも二名の女子が戒翔の所に来る。

 

 「今日の事なんだけど、ウチら相談したい事があるんだけど時間があるならMacに行かない?」

 

 「ん?女子五人ともか?」

 

 「はい。私達は個性はどちらかというと近接にあまり強く無いのでその辺りの御教授をと思いまして」

 

 「ん〜、その辺りは追々先生方の方で教えると思うがまぁいいか。ついでだ他にも近接とか他にも聞きたいやつはいるだろうから行くか?」

 

 「マジか!?」

 

 「それは確かに助かるな。俺も今後の後学の為に行こう!」

 

 「あ、じゃあウチも!デクくんも行くよね?」

 

 「あ、僕はちょっと用事が」

 

 「そうなん?ならまた今度行こうね?」

 

 「うん、ありがとう麗日さん。」

 

 「ん?出久は何か用事があるのか?」

 

 「うん、今日の授業で思うところがあったからね。それに戒翔から教えてもらった訓練もあるし」

 

 「何々?デクくんって御坂くんに何か教えてもらってるの?」

 

 「うんまぁそんな所だね」

 

 麗日の言葉に出久は曖昧な笑みを浮かべてはぐらかす。

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 「さて、それじゃって八百万はなんでそんなにそわそわしてるんだ?」

 

 「あ、いえなんと言いましょう。学友の方々とこうやって過ごすのが夢でしたので」

 

 「八百万は生粋のお嬢様なんだな。」

 

 「そういう御坂さんは私のことをご存知なのですの?」

 

 「これでも株とかやって資産家なんでね。八百万グループの事は社交界に出ていれば簡単に聞くよ。」

 

 街のMacに集まった面々は流石に人数が人数だったのである程度グループで固まったが何故か戒翔は女子陣に捕まり同席し、それを峰田と上鳴が血涙流して見つめる。

 

 「なんでアイツばかりがモテるんだよ!」

 

 「顔か!やはり顔なのか!」

 

 「あまり騒ぐな。店の人の迷惑だぞ!」

 

 「やっぱこうやって集まるのは楽しいな!」

 

 「騒々しい」

 

 「いや、騒々しいって」

 

 カラス顔の男子の言葉に切島がツッコミを入れる。

 

 「まぁ、そうでしたの?私と同じ年齢ですごいですわ」

 

 「俺は勘とその相場の流れを見て決めるだけだ。っても素人がやれば痛いめ見るだけだがな。それで聞きたい事は近接の立ち回りか?それとも各々の個性の応用か?」

 

 「どちらと聞かれると近接ですわね。私達はどちらかというと補助系の個性に位置しますので」

 

 「戒翔くんの近接能力の高さに今回の訓練の時に響香さんに一部とはいえ御指導した至近距離での立ち回りがとても参考になると思いましたの」

 

 「…そうか。確かな理由が合って教えを乞うか。分かった。生半可な理由じゃなければ俺も断る理由も無いが…俺の訓練は雄英の様にeasyやnormalじゃ無い。下手しなくともHard以上だ。もし受ける気があるなら明日以降に出久か爆豪に聞くといい。」

 

 「え、緑谷ちゃんはともかくあの爆豪ちゃんも貴方の所で訓練しているの?」

 

 「……出久はな、ああ見えて最初は無個性って言われていたんだ。」

 

 「「「え、無個性!?」」」

 

 蛙吹の言葉に戒翔が切り出した言葉にその場にいた全員が驚く。

 

 「驚くのも無理はないな。で、当初はその事で落ち込んでいた出久なんだがそこに俺が声をかけたんだよ。」

 

 「…なんて声をかけたのですの?」

 

 「無個性って言われただけでお前の憧れるヒーローを諦めるのかってな」

 

 「「えぇ」」

 

 「けっこう辛辣なことを言いますのね。」

 

 「そりゃそうだろ、俺達はガキの頃から一緒にいるんだ。同じ目標を持つ同士または好敵手と言ってもいい。そんな中でただ個性が発現していないだけで落ち込むなって話だ。実際に個性が発現しなくともヒーローと同じ様な活躍する者とて数は少ないが存在する。」

 

 「けろ、それと今の緑谷ちゃんに何が繋がるの?」

 

 戒翔の言葉に蛙吹は疑問を投げる。

 

 「鍛えた。それはもう当時6、7歳の時から徐々に負荷を掛けた肉体改造を兼ねたトレーニングをな。無個性だと個性有りより身体能力が劣るというのなら極限まで鍛え上げれば違うんじゃ無いのかってね。それでいて尚且つヒーローの活躍の場を見て動きや立ち回りを観察して研究もさせた。」

 

 戒翔の言葉に皆が絶句する。それもそのはず6、7歳といえば身体がまだ出来上がるという以前にその様なことをすれば変な癖が出てしまう上に後々の成長に支障をきたしかねない上に怪我では済まない程に危険な事である。良い子は絶対に真似してはいけないよ!

 

 「よく今の今まで無事だったね」

 

 「そりゃ俺だって無謀な鍛え方をさせる気はないさ。幼児にも出来る範囲でギリギリを見極めて飴と鞭を上手く使ったんだよ。」

 

 (((ほんとに俺ら(あたし達)と同い年なの!?)))

 

 戒翔の台詞に一同は心の中で叫ぶ。

 

 「ま、ともあれ入試以前にアイツはいつの間にか個性が発現していたんだんだ。まるで時が来たかの様にな。だから良く考えてから出久なり爆豪なりに声を掛けて内容を聞いてから俺のところに来てくれ。基本的には平日は学校で、土日祝日は俺の訓練を受けるって流れだ。勿論日常生活に支障をきたさない範囲だっても近接のレクチャーが主だからな」

 

 そう言って言葉を締め括る戒翔であった。

 

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