「ワンピース」の世界に来たと思ったら『最悪の世代』にされたんですけど(半ギレ) 作:闇野サバス
本当にありがとうございます!
中々思うように書けませんが、日々努力してまいります。
これからも評価、感想等よろしくお願いします。
何だかんだあったけど無事弁償代を払う事ができた。
最初はどうなるかと思ったけど、何事もなく払えて良かったな。
「という訳で、全額払い終わったぜ姉さん。これでやっと羽を伸ばせるよ」
「ええ、ありがとう。ちゃんとしてくれて嬉しいわ」
いやー、気分が良いな。もう弁償の事考えなくて済むんだし。
「おお、本当に壁の修理代払ったんだな!初めて聞いた時は絶対無理だと思ったぜ」
「うるさいなブライト。また腕相撲で負けたいのか?」
「何でいつも俺にだけ辛辣なんだよ!」
さーて、払い終えた事だし、これでアッシュの所に行かなくても良くなったな。
もうアイツに頭を下げなくて・・・
・・・・・・
いや、でも辞めなくても良いかもしれないな。
別に嫌だった訳じゃないし、給料も案外悪くなかったし。
それに・・・アッシュは俺の友達だしな。
何か知らないけどアッシュといると仕事の効率も良くなるし。
アイツさえ良かったらまだ、雇わせてくれないかな。
という訳で「ワイルドカード」に行ってきた。
「だから、これからも俺の事雇ってくれないか?」
そしたら驚いたような顔をされた。
「お前が・・・ガサツなお前が自分から働きたいだなんて・・・」
「何だよ。お前までバカにしやがって。良いだろ?」
「悪いとは言ってないが、ちょっと想像してなかったからな。うん。お前が正式にウチの社員か・・・」
「・・・何か嫌そうにしてないか?」
「別に嫌ではないんだ。嫌じゃないんだが・・・その・・・」
「お前、何か顔赤くね?」
「・・・っ!あーもう、分かった!分かったよ!そんなにココに居たいならそうしろ!」
「マジ!?やったー!ありがとな!」
ガシッ
「ちょっ!しがみつくなって!」
あははは!やっぱりコイツといると楽しいわ!
よーし!じゃあ今日こそアッシュと飲むぞぉ!
「じゃあさ、今日は『
「・・・分かった。久しぶりにお前と飲むのもアリだな」
よっしゃ!
それなら早く行こうぜ!
「ハッハッハッ!どうしたんだよアッシュぅ!もっと飲めヨォ!」
「いやお前が飲み過ぎなんだ。本当にそこだけは治らないな・・・」
「アハハ!本当にそうだなぁ!」
でも悪い。
これだけは直りそうにないわ。
「ふふ。今日もケイトちゃんは凄いわね」
「おお!相変わらず飲むなテメェは!」
姉さんとブライトもそう言ってくる。
「はは、何というかお前がこんなにこの街に馴染むなんてな」
「お?意外?」
「お前がジョンの拾った娘である事は、皆何となく知ってるんだよ。アイツはあまりこの街の奴らと馴染めていなかった。だから、意外だと思ってるんだ」
「うん。実は俺も知ってるんだ。大分前にじいちゃんから聞かされてたからな。」
「そうなのか?どうせ知らないと思ってたが」
「知ってるわバカ」
俺の事何だと思ってんだよ。
「まあでも、何となく気付いてるんだ。皆俺に、優しくしてくれてるんだよ。」
そうだ。これはアッシュとの仕事で人々と触れるうちに気付いた事だ。
「姉さんだけじゃない。八百屋のギーム、漁師のサイサイ、ここから隣の家のマニさん、ハゲのブライト。皆優しい人だ」
「やっぱり俺だけバカにしてるよな!?」
「皆がそうしてくれたから、俺も馴染めたんだ。今の俺がいるのは、ここにいる全員のおかげだよ」
ヤバイな。酒回ってるせいでドンドン本音が漏れる。
「でも1番感謝してるのは、アッシュだよ」
「お、俺か?」
「ああ。初めて会った時も喧嘩を止めに入ってくれたし、この酒場も教えてくれたし。それにお前がいると楽しさも増すしな」
アッシュがああやって俺に関わってくれたから、今の俺がいるんだ。
「アッシュ!色々世話焼いてくれて、ありがとう!」
「おおっ!?どうした急に!?」
ああ〜っっ!!自分でやってて恥ずかしい〜!
こういう青春臭いの慣れてないんだよ〜!
まあもうしょうがない!言っちゃおう!
「だからさ!これからもずっと俺の友達でいてくれよ!」
「なっ・・・!ち、ちょっと待て・・・!お前・・・!」
あ〜!アッシュも照れてるなあ!案外恥ずかしがりなんだなあコイツも!
「よーし姉さん!もう1杯追加で!」
「はーい!」
「今日は飲み比べだぞぉ!どっちか負けるまで逃さないからなぁ!」
「勝手に決めるなよ!ああもう、何で俺の気持ちも考えないんだ・・・」
ああ、楽しい。
この世界に来て色々あったけど、俺は今の自分に後悔していない。
俺はこの街の人達が、大好きだ。
んっ・・・
ふあああ・・・・・・
朝か・・・
・・・・・・・・・・
なんでじいちゃんの家にいるんだぁ・・・?
そうか・・・あの後アッシュが運んでくれたのか・・・
ははっ、また迷惑かけたな。
というか誰もいなくね?
じいちゃんもどこ行ったんだ?
とりあえず外に出るか。
あれ、外にもいない。
もう狩りに行ったのか?
まだ早い気がするんだけど・・・
ゾクッ
ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
何だ今の!?
今まで感じた事ないくらいの寒気が!?
マズい!!
これは絶対にヤバい奴だ!!
しかも街の方から伝わってくる!!
とにかくいかないと!
その場を猛スピードで駆け出し、森の中を抜ける。
心の中に、かつて無い焦燥を抱えながら。
まるでもうすぐ取り返しの付かない何かが起きるかのような。
漠然とした恐怖を感じながら。
木々を躱し、街のすぐ近くまで辿り着いた。
俺が見たのは、
火が立ち昇り、燃えている街だった。
は・・・・・・?
は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?
おい待てよ何でだよ何で街が燃えてるんだよおかしいだろ何でそうなるんだよ何でだよふざけるなよねえどうしてだよ!!!!!!!!!
ヤバい。家が燃えてる。
何が起こったんだ。どうしてこんな事に。
昨日は何とも無かった筈だろ?
何で今日いきなり?どうして?
ん?ちょっと待て。
誰か倒れてる。
とりあえず何があったか聞かないと!
「が、あぐっ・・・」
ヤベェ。ひどい怪我だ。
「おい!大丈夫か!何があったんだよ!」
「だ、だれか・・・いるのか・・・」
「おい!しっかりしろ!」
「しゅうげき、だ・・・」
「え?」
次の瞬間。
俺の背筋は完全に凍りついた。
「くろい、かいぞく、どもが・・・」