その原因を突き止めるため、ガクト、カルナ、リザは盾を作ったエイリーンに話を聞き行くのだった。
カルナはガクトとリザに状況を確認した。ヴォイスと戦っていた時の状況はこうだ。ヴォイスに追い詰められ、戦う意思が弱っていたガクト。自分の大切な人はもう失いたくないと言い放ったリザ。それに鼓舞され本気を取り戻したガクト。すると盾とリザが輝き、ヴォイスの攻撃を限界まで抑え込むことに成功したのだ。
これまでに盾が輝いたことなどなかった。ガクトはカルナにそう伝えると、お前の意思と連動するようになってたんじゃないか?と聞く、しかしガクトはリザが光った理由がわからないといった。しかしリザは盾に魔法を送ったわけではないと言う。話してもわからないことが多かったので、ひとまずエイリーンが来るのを待つことにした。
王室の扉が開き、エイリーンに盾のことを話した。
「今まで盾が輝いたことなんてなかったんです。いったいどうして盾とリザが輝いたんですか?」
ガクトがそう聞くと、エイリーンは目を見開きその場に倒れこむ。
3人が駆け寄ると、大丈夫よ。と言って起き上がった。
「まずは私の過去の話からするわね…。」
10年前、エイリーンは帝国によって人質にとなり監禁された。ルミナスが助けに駆け付けるも、もう遅かった。エイリーンの家族、夫と娘はすでに死んでいた。
それも、夫の遺体は見つかったのに対し、娘の遺体は見つからなかった。エイリーンは嘆き悲しみ、帝国への復讐を誓った。
しかし、戦いを望まない、停戦協定という新しい考え方を持った青年、ガクトが現れた。ガクトの言葉に胸を打たれ、同じ意思を持つようになった。
そしてエイリーンは自分の魔力を込めたリングと盾を彼に贈ったのだった。
エイリーンの大盾は魔力に反応するようになっている。魔力と使い手の意思に応じて盾は強くなるようになっている、エイリーンが近くにいること、ガクトの意思が硬くなること、明確な条件はそれだけ。
そうエイリーンが伝えたが、あの時エイリーンは近くに居なかった。そしてリザの体が光ったこと。
「私、魔力には自信がある。昔から魔法は扱えたの、たくさん。」
そうリザが言うと、エイリーンは驚きながら、リザに一つ頼み事をした。
「ねぇリザ。その目隠しを取ってくれないかしら。お父様からもらった大切な目隠しなのはわかるの。でもお願い。あなたの瞳を見せてくれないかしら…。」
リザは少し悩んでガクトを見つめる。
ガクトはじっとリザを見つめ返し、リザはうなずいた。
ついにリザが目隠しを外した。その瞳はエイリーンと同じ、綺麗な宝石のように輝く紫色だった。