メシア、カズマ、アイザはアジトに戻り、傷を癒していた。
「なんなのあいつら…。想像の何倍も強いじゃない…!」
弱音を吐くアイザを見て強気に笑いながらキメラの少女が近づいてくる。
「なぁにぃ…??まさかびびってんの~!!ハハハ!!だっさー!」
「今煽りあう必要はない。次の計画を、いや、最後の計画を立てるぞ。」
メシアは全員を集め、作戦会議を始めた。
作戦決行は二週間後、アジトに残っている六人で襲撃をしかけ、メシアに王国にいる人間たちの魔力を吸収させ、世界を滅ぼして作り変える。
そしてメシアは自らの手にある切り札、紫色に輝くクリスタルのような結晶をみて不敵に笑う。
「向こうの騎士団長も新世界を支配するためには必要だ。連れて行くことになるだろうから、丁重にもてなすんだぞ…?」
メンバーは頷く。
するとアジトの扉をノックする音が聞こえた。音は5回。
「遅くなった。」
一言だけ扉ごしに聞こえ、メシアは笑いながら扉を開ける。
そこに立っていたのはモアだった。
「モア、随分と待たせてしまったようだな、すまない。」
「まぁいいってことよ、長いこと小さい姿だったから人型になるのも久々だけどな。俺は10年近く待ったんだ。期待していいんだよな?新世界ってのに。」
新世界計画は極秘に10年以上計画されていた。モアは元々メシアの使い魔で、王国の召喚獣になりすまして王国に潜入し、機会を伺っていた。
メンバーも整い、メシア達は作戦の準備に入った。
そして二週間後、第三勢力は王国へ襲撃に向かった。
エイリーンが亡くなってすっかり暗くなった王国に一通の手紙が届く。
本日、世界を終わらせに行く。
ただそう書いてあった。
ガクトはすぐに破り捨て怒りに震えながら指示を出す。
「…迎え撃つぞ、必ず終わらせる…。」
ガクト、リザ、カルナ、ヴォイス、ルリナ、フェイカー、リコンが前に立ち、兵士たちに号令をかける。
そこに一人、兵士ではないものが歩いてきた。
「俺もこの剣を振るわせてくれ。ガクト。」
元騎士団長のルミナスが鎧を着て戦場に戻ってきた。
「もちろんだ、親父。」
ハインスラシア、ルーヴェティア連合国は戦いの体制が整った。
そこに都合よく現れた。
「もう準備はできているみたいだな。ガクト。」
「お前がメシアか。殺してやるよ。」
「おっと、騎士団長様がそんなに怖いこと言っていいのかな?」
カルナが走って止めに来る。
「ガクト、挑発に乗るな。」
お互い自分の軍に戻る。
メシアが両手を広げ大声で叫ぶ。
「我々はグラム!!そして新世界の名でもある…。今からこの世界を滅ぼし、我々の思い通りの世界を作る。」
戦いの合図が始まった。
「だがしかしこちらは人数不利だ…。そこで一人、優秀な戦士をいただこうと思ってね…。」
その瞬間、メシアの手から紫色に輝く結晶がガクトの元へ投げられる。
「な、なんだ…!!」
「ガクト!!危ない!!」
誰かがガクトの体を突き飛ばしてクリスタルを体で受け止めた。
その瞬間、辺りは光に包まれた。