「ついて来れるか!ルリナ!」
「久しぶりですね…団長と一緒に戦うのは…!」
昔の出来事を思い出しながらも追いかけると、姿を見失ってしまった。
「しまった!衰えたな…。」
すると後ろからカズマが刀を振りかざした。
ルリナがすぐに剣を抜いてカバーする。
「団長、背中は任せてください!」
「頼もしいな…!だが待て。もう一人はどこに行った!!」
気が付くと周りには兵士達や市民の影はない。
思考させる間も与えずにカズマは切りかかる。
「貴様らなど。拙者一人で十分。」
一言呟くと、今まで閉じていた目を大きく開いた。
「いざ。勝負!!」
その頃アイザは。
「兵士と市民ってこんなにいるの~?私の麻酔足りるかしら…。」
逃げていた市民たちに容赦なく麻酔が仕込まれたグレネードを投げる。
その場に市民たちや一部の兵士はぐったりと倒れこんだ。
騎士団の兵士達は戦うために前に向かって走る。
しかしアイザの手に握られた二丁拳銃で次々に撃たれていく。
「一国の騎士団と言ってもこんなものか…まぁ団長に頼りっきりみたいだし仕方ないわねぇ…。」
その隙をついて背後から兵士が切りかかる。背中に大きく傷をつけた。
「いった!!ってちょっと!このニット高かったんだけど!!あーもう!20人くらいなら殺しても怒られないわよね!!」
思わぬところでアイザの逆鱗に触れ銃を乱射する。兵士たちは次々に倒れていく。
たった20分足らずで壊滅させてしまった。
「所詮はモブね…じゃあ麻酔投げて終わらせますか。」
残っていた麻酔グレネードを投げつけ、兵士や市民は気絶させられてしまった。
「メシア?任務終わったわ。じゃあカズマのところに戻るから、あとはあなたの効果範囲まで来てよね。」
メシアに連絡し、カズマの元へ戻った。
「キャハ!久しぶりに暴れられる~!!あなたがロウフォン殺したんだってね!すごいじゃん!」
キメラになっている少女がヴォイスの前に立ちふさがる。
「誰だお前。俺は今最大級に強いぜ?」
少女は大笑いしながら近づいてくる。
「アタシはコクウ…多分あなたの何倍も強い殺戮モンスターってとこね!じゃあ殺しちゃうわ!アッハハ!」
彼女の背中から生えた巨大な翼で羽ばたいて空へ飛んだ。
ヴォイスも雷帝の槍を生み出し、上空をめがけて投げ続ける。
するとコクウの背中から巨大な腕が二本伸び、ヴォイスを上空へ連れ去った。
「チッ!こうなったらやけくそだ!!」
腕に掴まれ上空へと連れ去られるヴォイスは体中に電撃を流し、電気を身に纏う。
「雷神の覇気!!」
体から大量の電気をコクウの腕を伝って一気に流し込んだ。
「ギャアアッ!」
あまりの衝撃のコクウは腕を離す。
ヴォイスはそのまま下に落下していく。
「まずい…!一か八かだ…!」
ヴォイスは再度体に大量の電気を流し、足に集中させた。
すると電磁浮遊のように彼の体は宙に浮いた。
「おいおいマジかよ…土壇場でもいけるもんだな!よし、雷帝の剣!!」
そのまま電気を使って二本の剣を作り出し、コクウの翼に向かって加速する。
スパン!と音をたててコクウの背中から翼は切り落とされた。
「ウワアアアアア!!」
コクウは真っ逆さまに地面に落ちた。
ヴォイスもそれをすぐに追いかけ高速で地面に戻る。
背中に生えた巨大な腕で受け身を取り、重症は免れていた。
「チッ!なかなかしぶといな!」
「う、うう…。」
彼女がかなり消耗していたのが分かり、ヴォイスはすぐに詰め寄る。
今度は背中の腕を切り落とそうとすると、蛇のような下半身の尻尾に弾かれる。
「クッ!」
ヴォイスはすぐに戻ろうとすると彼女は消えた。
「消えただと…!メシアがテレポートさせたのか!!クソがっ!」
彼は急いでガクトの元へと走った。