エイリーンが追いかけようとするもフェイカーによってそれを阻止された。
エイリーンVSフェイカーの対決が始まる。
「女王様が国を離れては危険じゃないですか。私がお相手いたしましょう。」
男の名はフェイカー。ルーヴェティア帝国の国王側近の一人であり、幹部。
その両手にはそれぞれ爆弾が握られている。
エイリーンは距離を取り、正面にバリアを展開した。
「おやおや、そんな小細工は無駄ですよ。この爆弾はどんなものでも破壊する。もちろん体もろとも破壊しますよ。」
顔をヘルメットで覆っているため、表情を読み取れないことが余計に気味が悪く恐怖を植え付けられる。
「私は負けません。この国のためにも負けられないのです。」
エイリーンの手から魔法陣が出現し、光の弾が放たれる。
フェイカーは体を半分に折り簡単に避けた。
「そんな攻撃通用しませんよ?さぁ早くどちらかの爆弾を握るのです、私と賭けをしましょう。」
さすがは帝国の中でも上級の戦士、心の操り方が上手い。相手を焦らせ、自分の思うがままにコントロールする。
まるでマジシャンかのようなそのテクニックにエイリーンはまんまと翻弄されてしまった。
「私がどちらかの爆弾を手に取ればいいんですか…。」
エイリーンがそう言うとフェイカーは顔を見ずとも笑みがこぼれているとわかるような声で、
「えぇ、そうです。さぁ、どちらを選びますか?」
と言った。エイリーンが右の爆弾を手に取ろうとすると、フェイカーは手をひっこめた。
歴戦の戦士である彼は気づいていた。エイリーンを完全にコントロールできていないことに。
「しぶとい方ですねぇ…。さすがは女王様です。」
あと少しで一気に魔法を注ぎ込めたがそう上手くはいかなかった。
同時に二人で後ろに下がる。フェイカーは魔法を使い5人に分身した。
エイリーンは同時に光弾を何度も弾く。
「くっ…。こんなに当てても全く効いていないなんて…。」
エイリーンが経験した中でもかなり上手の戦士だったことに驚いていると、
「感心している暇はありませんよ。」
そう、後ろに回りこまれていた。エイリーンとフェイカーの周りを大量の爆弾が取り囲んでいる。
ジリジリと音を鳴らしながら中心へと転がっていくと
ドカーン!!と大きな音がなり爆発した。
しかしエイリーンは無傷だった。辺りを見回すとフェイカーは居なくなっていた。
「今ので自爆したわけがない…。いったいどこへいったの?」
悩んでいても仕方ない。今は王国を守ることが最優先だ。エイリーンは帝国と応戦しながら急いで自分の城で巨大障壁を発動するために、城へと戻る。
二人の戦いの場から遠く離れた帝国への道で、フェイカーは傷を癒していた。
「いくら隠せたとしても、正直想定していた以上だ…、あの女王様、なかなかやりますね…。」
フェイカーは無傷を装っていたが、実はエイリーンからかなりのダメージを受けていた。持前の嘘で隠していたことにより、向こうには悟られていなかったが。
「これは戦い続けるのも相当大変だと思いますよ…、ヴォイス様。」
帝国への道中にある木陰で隠れながら、フェイカーはそう呟くのだった。
帝国兵と王国騎士団が戦っている中、状況は3つに分かれた。
ガクト&リザVSヴォイス、カルナVSダスト、城へと戻るエイリーンと護衛部隊。
果たしてそれぞれ決着をつけることはできるのか。
王国に障壁を張ることはできるのか…。