今までの投稿期間から考えれば早いほうですよね(何様)
ちなみに今回もまた文字数が少ないですが、そのことは読んでもらってる方々には内緒です。絶対に、バレてはいけない。作者との約束ですよ。
その後、自室にて。
多分だけど、今回のことは父さんにバレるだろう。
それも、あの二人が自分に都合のいいような伝え方で。
仮に反論したとしよう。
『知らん。障害を自力で解決できん奴に教えることなど何もない』
どうせこんな感じで終わりだろうよ。
でも、それだとあの二人はどうだというのか。
『それも奴らが選んだ道。むしろその程度の事、己の力のみで解決してみよ。それだけか?なら話は終わりだ』
そこでふと考えた。
俺は正直、紗奈がなんで人形相手に負けているのかわからなかった。
あの二人が何故ソレをやったのか理解できなかった。
どうして自分がソレを理解できないのだろう。
ずっとこのままでいいのか、と。
だからこそ、さっきの言葉。
きっと動くなら今しかない。
明日・・・・じゃあ遅い。
「・・・・よし」
そこからはあっという間だった。
物は最小限に、行く宛も大まかに、それっぽい装備も揃えて直ぐに家を出た。
が、旅に出たからと言って、当然すぐに見つかるような物ではなかった。
人に聞けば、その人その人で感想は違うし、簡単に言葉で表せるかと言われればそうでもない。
そんなこんなで必死に探しているうちに気づいたら海を国を渡っていた。
《
でも、一年経っても見つからない事に流石に焦ってさ、一旦頭を冷やす為に日本に戻ってきたの。
そんなときに君と出会ったということさ。
「・・・・つまり、未だに見つかってないって事ね」
「そうなるね。お、丁度湧いたね。はい」
「ありがと。・・・にしても、あんまり焦ってる風には見えないわね」
「そこはホラ、大抵のことはできちゃう質でして。ポーカーフェイスも上手いのさ!」
「・・・・なんにもできない私からすると嫌味にしか聴こえないから苛つくわね」
「でも、
その言葉を聞いて、ふと顔を上げる。
「何よソレ」
「ひたむきなところ、かな」
「お父さん、は違うの?だって探してるじゃない」
「確かに探してはいるけど、“どうしても必要”ではないんだよ。俺の場合は人と接するのに足りないモノの正体を知りたいから探してるだけで。“ひたむきさ”も確かにないけど、それとも違うんだよな。なんて言えばいいのかな。興味本位?好奇心?」
「めんどくさいわね」
「自分から聞いといて酷いなぁ、お父さん悲しい」
「娘、嬉しい」
「すんごい辛辣!?さっきと態度が全然違うじゃん!?そんなに苛つくポイントあった!?」
「だって、さっきの話を聞く限り妹さんには助言しといて、私には大して教えてくれないじゃない」
こんなこと言うつもりじゃなかったのに、恥ずかしいわね。
だって、妹さんには気付かされたのに、私からは何もないとか、別に負けて悔しいとかじゃないってのに。顔が熱くなってきたわ。
それにさっきの話してる時の顔が、格好良・・・
「それはまさかの嫉妬かな」
きっと気の所為ね。
錯覚よ。
「腑抜けた事言わないでよ」
「照れ隠しも成長の証・・・・くうぅ〜、悪くない!」
「・・・・・」
「よっと」
無視してたら急に立ち上がった・・・・と思ったらこっちに近づいてきた。
まったく、一体何するつもり・・・・・
「・・・ギュ〜」
「はっ!?ちょっ何してんのよ、あぁもう!」
「娘成分の補充はコレに限るってね」
「随分とまぁ燃費悪いのね」
ったく、ホントに驚いたわ。
他にも方法があるでしょうに単純なんだから。
「・・・あれっ、ひょっとしてセクハラになる?」
「なるでしょうね」
「まぁ、処罰は任せるよ」
あっさりしてるところが、逆に苛つくわね。
これも思惑通りかと思うと、ホントに腹立たしいったらないわね。
「・・・・・なら、アドバイス有りの訓練で手打ちにしてあげるわよ、お父さん」
「じゃあ、いつでもどうぞ」
「・・・・・」
開始を伝えたにも関わらず、那澄はいっこうに動かない。
「どうかした?」
「
「・・・・ああ!そういうことか。いやだって妹と同じようなアドバイスが欲しいって言うから」
「別に、同じにして欲しい訳じゃないし。妹さんよりも手厚く訓練して欲しいだけだし」
「まぁ今のところ、その予定はないかな。流石にマズイと思ったら構えるけどね、当分は様子見かな」
「あっそ。なら遠慮しないから、ねっ!」
右横から首を狙った一撃。
ふふっ、甘いぞ娘よ。
その程度、半歩後退するだけで躱せるというものよ。
「くっ!?」
思っていた通り、漆黒の大鎌は目の前で空振り。
ほらな、言わんこっちゃない。
「・・・・っなら!」
今度は顔目掛けて突き刺してきた。
大したもんだ。躱された後の事も考えて攻めてくるなんて。
・・・・まぁ避けるけどね。
今度は左にステップ。
これで大鎌を構え直すしかない筈・・・・だ!?
「あっま〜いっ!」
なんてことだ。
突きの勢いをそのまま利用して地面に刺すことで体全体を使って蹴り技を繰り出すなんて。
自分の体が軽いということ、そして
「ぬおっ!?」
「ちっ」
あ、焦った。
避けるだけで済ませようとしてたのに、思わず手で防いじゃった。
「最初の一撃、避けられるのを前提に繰り出したね?」
「・・・当たり前でしょ。一撃で仕留められれば苦労なんてしないわよ」
「そんで、俺が後ろに下がるのも見越して突き技も出した、と」
「まぁ・・・避けられたけどね」
「でもその次は流石に焦ったよ。まさか蹴り技で来るなんて」
「得物だけで仕留められればそれでいいけど、そんな簡単には行かなそうだったから、思いつきでやっただけよ」
マジか〜、アレを咄嗟に出来ちゃうのか。
それもそうか、年は同じでも那澄は妹とは違うんだ。
アドバイスだけで、済ますのはもったいないかな。
「よっ」
「あら、どうしたのかしらお父さん?
「そのつもりだったんだけどなぁ、ちょっと気が変わってね。あぁでも攻めに使う事はないから、安心して」
「構えてくれるのは嬉しいけど、やっぱり嬉しくない!」
「・・・・もうちっと素直になってよ。頼むから反抗期は勘弁して、まだ悩みたくないの」
「それは気分次第、ねっ!」
迫りくる大鎌に対して、ナイフを構え直す。
那澄は恐らく魔力量が多い。
さっきまでの攻めで息を切らしていないのは魔力で負荷を減らしているからだろう。
それでも制御は出来ていないのか、時々余分な動作が目立つ。
迫る斬撃をナイフでいなしながら口を開く。
「さっきまでのは相手が避けてたから出来たけど、今みたいに弾かれたり防がれた場合は考えた事ある?」
「それはその、相手の
「まぁ間違ってはないかな。でも正しいとも言い切れない。単純な力で勝負するならそれでもいいけど、相手が
「とはいっても・・・・そうそう思いつかない、っての!」
「後は、防戦一方に追い込まれた時とか、さっ!」
「・・・ぐっ!?」
「まぁその辺の立ち回りは追々かな!」
「きゃっ!?」
「はい、お父さんの勝ちー。ふっふっふぅ」
「・・・・・・むぅ、攻撃しないとか言ってたのに。ズルいわよ」
結局そのまま押し返されてしまった。
「まだまだ娘に負ける訳にはいかないからな、悪く思わないでくれよ」
しかも自慢気だし。
腹立つわね・・・・・いやでもお父さんの方が正しいといえばその通りなんだけど、それは別っていうか。
「というわけで今日は終わりにしようか。そろそろ暗くなって・・・・・」
「えー」
「断るのはいいけど、せめて最後まで言わせてよ。あと途中で被せるのヤメ・・・・」
「てあげません!」
特に考えず勢いで進めてたら、中途半端なところで区切ったなぁと少し公開してます。・・・・・まぁ今更だし別にいっか(遠い目)
それではまた次回(さぁ作者よ、次の投稿はいつになる)