アインズ様がNPCに感謝を伝えて慰労しようとする話(仮題) 作:冥咲梓
「ユグドラシル的なノリの至高のサプライズ」というのは難しくてご満足いただけるかはわかりませんが。。。
本日のアインズ番メイドが来訪者の名前を告げる。
「ルプスレギナ・ベータ様でございます」
「そうか。入室を許可する」
「――ルプスレギナ・ベータ、お呼びとのこと。馳せ参じました、アインズ様」
「ふむ。よく来たな、ルプスレギナよ。では面談を始める前に――これは面談を行う者全員に行っているのだが、私の許可無く私に触れたりしないと誓えるか?」
アインズが問いかけると、ルプスレギナは胸に手を当てて応える。
「はい。アインズ様の許可無くアインズ様に触れたりしないと誓います」
「よろしい」
アインズは人払いをし、ソファ席に移動する。まずアインズが座り、向かいの席に座るように勧める。
「失礼いたします」
「うむ。まずはルプスレギナよ、改めてお前の働きに感謝する。そしてこのような時間を持てることを嬉しく思う」
「光栄にございます。また、このようにアインズ様とのお時間をいただけること、私にとりましても僥倖にございます」
「・・・今日は支配する者とされる者ではなく、できれば親子のような対話ができればと思う。よろしく頼む」
「はい。畏まりました」
「さて、お前のレポートによると・・・いたずら――相手を驚かせるのが好きだという事だったが・・・」
「はっ。このような事を書いて良いものか迷ったのですが」
「いや、お前を責めているのではない。ありのままのお前を知りたかったのだからな。これで良いのだ」
(ナーベラルから聞いていた「人間積み木崩し」とか言われなくてよかったよ、ほんと。さすがにちょっとなぁ)
「ありがとうございます!」
「それで、人を驚かせるとは具体的にどうするのだ?」
「はい。その・・・完全不可視化を使用して近づき、姿を現して声を掛ける、というものでございます」
「なるほどなるほど。相手は?」
「そうですね。一般メイド達や、カルネ村のエンリでございます」
カルネ村――
食料庫から出てきたエンリがふと振り返る。
そこへ耳の後ろにふーっと息を吹きかけられた。こんなことをするのは一人しかいない。
「もう、ルプスレギナさん!!」
そう叫んで振り向くとそこにいたのは――
「ゴ、ゴウン様!!!」
「驚かせて済まないな」
「え!?ゴウン様が今の―――」
「あぁ、違うぞ。それはルプスレギナだ」
よく見ると魔導王陛下の隣にルプスレギナもいた。
レッドキャップスが慌てて三人を囲む。
「将軍、申しわけございません!」
「あ、別に大丈夫ですよ~」
「ふふ、任務の邪魔をしてすまないな」
「ゴウン様に失礼なことをしたらだめですよ」
「畏まりました」
「さて、ルプスレギナよ。ふふふ、これは成功と言って良いのではないか?」
「はい!アインズ様のおかげでより驚かせることが出来ました」
「やっぱり私を驚かせようとしたんじゃないですか」
ついじとっとした目で見てしまった。
「ふふ、済まないな。今日はルプスレギナの楽しみにつきあわせてもらったのだ」
「・・・どういうことですか?」
「うむ、ルプスレギナは私のメイドではあるが、同時に我が仲間が遺した大切な娘でもある」
「そうだったんですね!」
「うむ、それで、だ。少しでも義親子らしいことができないかと考えてな。義娘の遊びにつきあうことにしたのだ」
「そうだったんですね~。ってやっぱり・・・」
「いや、済まない。ものすごく素直な反応をするということでルプスレギナはお前のことを気に入っているようなのだ」
確かに気に入られているような気はする。だが・・・それにしてもルプスレギナはいつもと違いほとんどしゃべらない。表情もきりっとしていてやはりメイドさんなんだなぁって思う。
「ルプスレギナさん?」
「なんすか? あ・・・失礼致しました」
「うむ、構わないぞ?お前が普段エンリと接している時の話し方で問題ない」
「ですが・・・」
「お前が普段語尾に『す』をつけるしゃべり方をしているのを私は知っているぞ。以前も聞こえたからな」
「これは大変失礼致しました」
「謝ってほしいわけではないぞ」
「申しわけ・・・」
「ふふ、これではらちが明かないな。まぁこの話は終わりにしよう。さて、エンリよ。何か困っていることはないか?無論何か問題があればこのルプスレギナが私に報告することになってはいる。私はルプスレギナを信用している。だが我々とエンリとは種族が違う故気づかぬこともあるやもしれぬと思ってな」
「え~と、特にありません。ゴウン様には感謝することばかりですから」
「そうか。まぁもし困ったことあれば遠慮なくこのルプスレギナに言うのだぞ。お前たちは私の民なのだからな」
「ありがとうございます」
「ではそろそろ行くか?」
「はい!次も頑張ります」
「ふふ、楽しみだな。ではな、エンリよ」
「あ、はい。失礼します」
慌てて頭を下げる。次に頭を上げた時には二人の姿は掻き消えていた。
「なんだったんだろう。本当にびっくりした。あ、ネムやンフィもゴウン様にご挨拶したかったかな?」
あとで二人に先ほどのことを話そうと決めるエンリだった。
―――ナザリック地下大墳墓 アインズの私室
アインズは報告書を書いていた。
報告書といってもむろん誰かに見せる為のものではない。
面談はすれば終わりというものではない。
良かった点、悪かった点を洗い出し、次に生かさねばならないのだ。
アインズは今日のルプスレギナとの面談を思い出す。
「では一緒にやってみるか」
「・・・え!?」
「私も共にその『いたずら』に参加しよう。どうだ?」
「アインズ様が、ですか?」
「そうだ。ふふ、お前が完全不可視化を使用しても私ならば問題なく対応できるし、私が<
「さすがはアインズ様、楽しそうですね!」
「そうだろう?ではまずカルネ村のエンリで試すとするか」
「はい!」
ログハウスで指輪を預けた後、エンリの様子を覗いてから<
次に一般メイドだ。定番ではあるそうだが、食堂に向かった。
食堂では今が食事の時間帯なのかかなりの人数がいた。その中でターゲットになりそうなのは・・・
おあつらえ向きに会話に夢中になっている二人がいた。
ルプスレギナに合図をして向かう。
「今日はルプスレギナさんが面談なんですよね」
「この食堂にルプスレギナさんのお姿がないのはちょっと寂しいですが、今頃素敵な時間を過ごされているはずですわね」
「お~、寂しいって言って貰えて嬉しいっす」
「「ルプスレギナさん!?」」
「はいっす。ルプスレギナさんっすよ~」
いつの間にか隣にルプスレギナが座っていた。食事は持っていないがテーブルに頬杖をついてにやにやしている様子は本当にチャーミングだ。
「面談は終わられたんですか?」
「いや、まだっすよ?」
「え?」
「そうだ、まだ面談中だぞ」
「「ア、アインズ様!?」」
ルプスレギナとは反対側に主人が腰かけていた。ルプスレギナと同じように頬杖をついているが、その様子も様になっている。メイドたちは驚きのあまり固まってしまった。
「大丈夫か?驚かせて済まなかったな」
「い、いえ・・・私たちこそアインズ様に気づかないなどメイドにあるまじき事、大変申し訳ございませんでした!」
「いやいや、気づかないのは当然だ。<
「いえ、身に余る僥倖にございます」
「そうか、では私とルプスレギナはまだ面談の続きがあるのでな」
「はい!お気をつけて行ってらっしゃいませ!」
歩いて戻ってもいいが、ちょっとカッコ悪い気がしたので指輪で自室に戻る。
「さて、どちらもうまくいったな」
「はい!想像以上に驚いてくれましたね!」
「ふふ、楽しい一時だったぞ。お前はどうだ?」
「はい、至高の時間を過ごせました」
「そうか、それは何よりだ」
こういったいたずらはユグドラシル時代に仲間たちとよくしたものだ。どちらかというと驚かされる側になる事が多かったがそれも良い思い出だ。こういう時間を
ルプスレギナとはかなり打ち解けられた気がする。成功だな。次も頑張ろう、と決意するアインズであった。
ちなみに、食堂でアインズが腰かけ、頬杖をついた場所は神聖な場所とされ、その両隣や向かい側に座りたいと望む者たちの間で静かな争奪戦が繰り広げられた。
空気を読まずにその隣に座り、アインズが頬杖をついた場所に触れそうになったエクレアが食堂中から睨まれるということもあったらしい。
無難なお話になってしまいました。
リクエストにお応えできない文章力と想像力のなさよ・・・
というか、ユグドラシル的なノリっていうのがまずわからない。
ちなみにユグドラシル時代にいたずらをしてたかどうかは知らないので独自設定ということでお願いします。
タイトルはどうしたらいいでしょうか
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今のタイトルの(仮題)を外す
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一瞬だけ使用した「感謝と慰労」にする
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まだ(仮題)のままにしておく