アインズ様がNPCに感謝を伝えて慰労しようとする話(仮題) 作:冥咲梓
頑張って書いているのですがなかなか思うように進まずやっと2800文字いったくらいなんです。
それで他の人も書いてみてるんですがどの人も皆行き詰まっていて。
このお話はユリの話を書いている途中行き詰まった時に書き始めたもので、
行き詰まるたびにこちらを気分転換に書いていたのですが
だんだんたまってきたし、ずっと更新できていないので、思い切ってアップしてみました。
ちなみのこの続きは2000文字くらいしか書いてなので、面談編とどっちが先にアップできるのかな。
いや、面談編頑張ります。
1 異変
その日アインズはナザリック地下大墳墓の自室にある寝室に一人でこもっていた。
視線には慣れたが、たまには一人でいたくなる。
支配者らしい演技の練習も必要だ。
一通り練習を終え、起床時間(別に寝ている訳じゃないから起床というのもおかしなものだが)まで後5分というところ。
ふと、アインズは何かに呼ばれた気がした。
首をめぐらし、そして、、、
本日のアインズ番メイド、フォスは引き継ぎを終え、至高の主を寝室の前で待つ。
お人払いをされているため、あまり寝室のドアに近づきすぎてもいけないが、何かご指示があった場合にすぐ対応できるように遠すぎてもだめだ。
「今日は少しゆっくりされているのでしょうか」
いつもならそろそろドレスルームで本日のお召し物を選ぶ時間だ。
至高の主の気配は確かに寝室の中にある。お声をおかけすべきか。しかしお人払い中だ。お邪魔になってはいけません。
天井を見上げる。そこには
入り口の方を見る。部屋付きメイドと目が合った。どうすべきか相談する?
首をかしげると、相手も首をかしげた。
意を決して寝室のドアをノック致します。おとがめは後ほど受けましょう。それよりも万が一、億が一のことがあってはいけません。
ノックに対して反応はありません。これは異常事態でしょうか?今までノックに対してアインズ様が返答されないことがあったでしょうか。
・・・あったかもしれません。考え事に没頭なされると周囲に対する意識が散漫になられる傾向はおありのようですから。
もう一度ノックを致します。反応がありません。しつこいかもしれませんがもう一度ノックです。
それでも反応がなければドアを開けて、無事を確認いたしましょう。
「アインズ様!お休みのところ失礼いたします!!」
呼びかけにもご返答がありません。
そっとドアを開けると室内は真っ暗です。フォスには暗視の能力はありません。暗闇に目が慣れるのを待って、至高の気配があるベッドに近づきます。
「失礼いたします」
ベッドの上に何か小さいものが見えました。近づいてゆきます。そこから至高の気配を感じます。
まさか、そんな!?
そこにいた、いや、いらっしゃったのは。
「天使」
思わず声に出してしまいました。どうやらアインズ様はお眠りになっていらっしゃるようです。
起こしてしまったかと思いましたが大丈夫のようです。
急いで寝室を出てドアを閉め、ドレスルームに控えている同僚たちを呼び出します。
「どうしたの?フォス」
「緊急事態よ。あなたはこちらに向かわれているアルベド様にアインズ様に異変があったことをお伝えして」
「異変って?」
「天使」
「天使?」
「あ、その、アインズ様が天使のようというか、説明は難しいんだけど。とにかく急いで」
「わかったわ」
「私は?」
「あなたはペストーニャ様をお呼びして。暖かい毛布がいるのかしら。とにかくご覧いただければどうすればいいのかペストーニャ様ならわかるはず」
「わかった、行ってくるわ」
「お願いね」
自分に出来る精一杯をして、寝室の前に控えます。すぐにアルベド様がいらっしゃったようです。
「失礼します、アルベドです。入室いたします」
「アルベド様!」
「アインズ様に異変と聞いたんだけど、どういうことかしら?」
「はい。無知な私では説明が難しいのですが、ご覧いただければおわかりいただけるかと」
「アインズ様は寝室?」
「はい。ただ、その、お静かに願います」
「どういうこと?」
「アインズ様は、その、眠っていらっしゃるのです」
「アンデッドのアインズ様は眠ることはできないはず。それがお眠りに。それが異変ということ?」
「いえ、それだけではないのですが、とにかくせっかくお眠りになられているので、その妨げは」
「わかったわ。静かにするから通してちょうだい」
「かしこまりました」
「アインズ様、失礼いたします」
寝室のドアをそっと開け、アルベド様をご案内します。
「これは」
アルベド様は暗視の能力をお持ち。フォスよりもよく状況を理解されていることでしょう。
「アインズ様?」
「はい。気配はしっかりアインズ様のものです」
「確かにアインズ様に違いないわね。あなたの言うとおり、お眠りになられている。それにしてもこのお姿はいったい」
そこへ静かなノックの音があり、ドアをそっと開けると、部屋番のメイドとその後ろにペストーニャ様がいらっしゃいました。
「フォス、ペストーニャ様がいらっしゃいました」
「アルベド様」
「ペストーニャを呼んだのね。わかったわ、通して」
ペストーニャ様に入っていただきベッドの側にご案内致します。
「アルベド様。アインズ様は」
「こちらよ」
「これは・・・<
その時、入り口の方が騒がしくなりました。
「デミウルゴス様、お待ちください」
「アインズ様に異変があったというのに悠長に待っていられると思うかね!?天使という言葉が聞こえたがまさか、天使の襲撃を受けたとでも!?」
そっと静かに寝室のドアを閉め外にでます。
「デミウルゴス様、お静かに願います。アインズ様はお眠りになられています」
「それは失礼した。しかしお眠りに?それはやはり天使の襲撃によって?」
「いえ、襲撃ではないと思います。今ペストーニャ様に診ていただきましたが、MPにもHPにも異常は見られないそうです。ただ、アインズ様ご自身が天使のようと申しますか」
「らちがあかないね。ここを通してもらっても?」
「アインズ様のお眠りを妨げないのであれば」
「それはもちろん、静かにするとも、誓ってね」
「畏まりました」
「アインズ様、失礼いたします」
小声で声をかけてドアを開け、デミウルゴス様をお通しします。
「これは・・・」
静かにしていたつもりでしたが、アインズ様は目を覚まされてしまったようです。
目を開き、少しぼんやりしていらっしゃるようでしたが、やがて口を開け
「あー」
と声を出されました。
「どうされましたか、アインズ様。この状況は一体」
「あー」
どうやらこのお姿ではうまくお話ができないようです。どう致しましょう。
すると突然デミウルゴス様が跪かれました。
「これはアインズ様!・・・はっ。1時間ですね、畏まりました。ミルクの用意と・・・口唇蟲を念のために・・・パンドラズ・アクターを呼び戻し、思念を音声に変えるようなマジックアイテムを探す。すべて承りました。御前失礼いたします」
どうやら<
アインズ様は目を閉じて再び眠りにつかれました。
「デミウルゴス」
「言いたいことはあるだろうけど、とりあえずアインズ様の睡眠をこれ以上妨げないために、いったん部屋を出て話すので良いかな?」
「わかったわ。ではペストーニャ、お願いね」
「畏まりました、わん」
「私はどう致しましょうか」
「あなたは本日のアインズ様当番、お近くに控えているといいわ」
「畏まりました」
「あぁそうだ、アインズ様がミルクを用意してほしいとのことだよ。ペストーニャ、料理長に言えばわかるかな?」
「ミルクですか、わん。畏まりました、こちらで指示いたします、わん」
「ではそちらについては任せたよ。これ以上騒がしくするわけにはいかないから失礼するよ」
アルベド様とデミウルゴス様が去り、部屋の中にはアインズ様とフォスとペストーニャ様のみとなりました。
「フォス」
「はい、ペストーニャ様」
「私はこれから料理長のところにミルクを作ってもらいにいきます、わん。その間アインズ様を頼みますわん」
「ミルクでしたら私が」
「いえ、どういうミルクが必要かは私の方がわかるでしょう。孤児院でも経験があります、わん」
「畏まりました。アインズ様のお眠りをお守り致します」
「任せましたよ、わん」
ペストーニャ様が出ていかれ、アインズ様のおそばに控えます。
それにしてもなんて愛らしい。天使のような寝顔とはまさにこのことではないでしょうか。
見つめているだけで幸せになります。
一方のアインズは、自分が寝ていた事に非常に驚いたが、より混乱しているデミウルゴスによって冷静さを取り戻した。
(落ち着け、デミウルゴス)と言おうとしたが、どうやらこの体はまだ言葉を発する能力はないようだ。
仕方が無く<
(落ち着け、デミウルゴス、これは何者かの攻撃ではない。説明をしたい所だがあと1時間ほどは睡眠をとらないといけないようだ。ミルクの用意と、口唇蟲を念のために持ってきてくれ。それからパンドラズ・アクターがエ・ランテルにいるはずなのでナザリックに戻し、思念を音声に変えるようなマジックアイテムがないか探すように伝えてくれ。頼んだぞ)
その後眠りについた訳だが、先ほどと違い、体は眠っているが頭はすっきりし、起きているかのようだ。
この体に脳があるかは不明だが、先ほどはおそらくノンレム睡眠、今はレム睡眠に当たるのだろう。脳を整理してすっきりさせる時間というわけだ。
これもこの体になった影響かもしれない。
そもそもこの状況は何か。アインズには心当たりがあった。
あれはユグドラシルの過疎化が進んで来た頃、数年前だっただろうか。
すでにモモンガ以外のメンバーはほとんど引退しログインも稀になっていた頃、運営がてこ入れのためか、とあるアップデートを行った。
それはアインズの持っている「エクリプス」のようなレア職業を手に入れた者限定で強種族になれる、というクエストの追加だ。
運営の説明によると神格を持つ異形種になり、最大レベル5まで上げると、ワールドガーディアンやワールドチャンピオンに匹敵する能力を持てるらしい。
(人間種のプレーヤーからはなぜ異形種なんだという抗議があったらしいがもちろん運営は頓着しなかった)
ただ、ユグドラシルの運営は必ずメリットにはデメリットを伴わせる。
そのデメリットがアインズの今の状態だ。
アンデッドは本来飲食不要、睡眠無効だが、それが解除されているのだ。
しかも強制睡眠といっていい状態。2時間の睡眠後空腹のバッドステータスが生じる。
といってもすぐ目に見えるペナルティではなく、このデメリット状態が使用時間分長引くというペナルティだ。
空腹を食事で解除した後30分ほどは活動出来るがその後また2時間睡眠に陥る。
30分で何が出来るというのか。本当にあの運営が考えている事は意味がわからない。
その上今の状態では必ず<
さらに手足も短く、現状首も据わっていないためベッドから体を動かせない。
クリティカル無効は(おそらく)働いているため、<
ユグドラシル時代に同じ状況に陥ったプレーヤーが運営に疑問をぶつけ、そのやり取りをさらしたのをアインズも読んだのだが、この体はだいたい人間の10倍の速度で成長するそうだ。
クエストを受けても何をすればクリアになるか明示されないが、経験値として最低でも100レベルから102レベルになるくらいまでのものが必要らしい。
また、レベルキャップを取り払うのを嫌がった運営により、この種族はレア職業との切り替え種族であり、現状アインズのレベルは95レベルになっているはずだ。つまり、このレア種族のレベルは現在0。
ただしHPやMPなどほとんどのステータスは100レベル時と変わらない。
睡眠と食事のバッドステータスの頻度と時間は成長により変わり、約1年、10歳程度になったところで種族レベルが1になり、レア職業との切り替えスキルが使えるようになるらしい。
また、どうしても1年待てない場合は死亡すればクエストクリアがリセットされ、元の100レベルになれるということだった。その場合レベルダウンやアイテムロストなどは発生しない。
ただこの世界でこれが適用されるかは不明だ。となると
現状のアインズにとってメリットかもしれないのは食事ができることか。
睡眠も精神的疲労が軽減されるかもしれない。長年寝たいと思ってきたが、急にその願いが叶ってしまった。その上見た目に合わせて高すぎる評価を下げる事もできるかもしれない。
ところで、アインズはこのクエストを受けた記憶がない。割と頻繁にクエストを受けるか聞かれるが、仲間のいない状態で1年間おんぶにだっこは不可能だった為常に「いいえ」を選んでいたはずだが、何かで疲れていたときにうっかり「はい」をクリックしてしまったのだろうか。
その上クエストをクリアした際には一応運営が
「クエストクリアおめでとうございます。種族変更が可能になりました。変更しますか?」
と聞いてくるはずだが、アインズにはこれを聞かれた記憶はない。
この世界に転移した影響で問答無用で変更する仕様に変わったのか。
とりあえず目覚めたら現状と今後想定される問題について守護者達と話し合わなくてはならない。
魔導王の代理はパンドラズ・アクターにしてもらい、魔導王とモモンが同時に存在する必要がある場合はグレータードッペルゲンガーにモモンに変身してもらうのが良いだろうか。
そこまで考えたところで再び意識が沈み出すのを感じる。
次に目覚めたらまずは初めての食事だな。
食事と言ってもミルクだろうが。歯もないだろうし。
このお話はアインズ様が全員と面談を終えたあとを想定しています。
ゲーム時代の時間設定ってどうなっていたのかよくわからないのでこの辺は適当に読み流していただけると幸いです。
タイトルはどうしたらいいでしょうか
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今のタイトルの(仮題)を外す
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一瞬だけ使用した「感謝と慰労」にする
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まだ(仮題)のままにしておく