後ろの席の二宮飛鳥   作:断花葵

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第九回シンデレラガール総選挙22位だ!
もっとアグニカポイントを集めなければ!


キミとボクの境界線
1話 出会いは最悪


 唐突だけど皆は春が好きか?俺は大好き。

 日差しはポカポカしているし桜も綺麗。なにより出会いの季節でもあるからな。

 俺自身友達が少ないから新しい友達ができるのも嬉しい。

 ……まあ一人を除いてだけど。

 

 ♦

 

 俺があいつに会ったのは丁度一年前。

 俺はピッカピカの中学一年生で入学式が楽しみだった。

 ……まあそのおかげで寝坊したんだけどね。

 

 

 「うおおおおお!間に合え!」

 

 いけない~遅刻遅刻!

 俺、新崎速人。今日は中学の入学式なのに寝坊しちゃったの!

 そんなテンプレなセリフを想像しつつ通学路を一生懸命に走っていた。

 ……今考えると気持ち悪いな。

 

 何で寝坊したかというと……楽しみで寝れなかったから。

 ……おいお前!今笑ったな!

 てゆうかそんな事言ってる場合じゃねえ!

 パンを食べながらもはやボルト並みのスピードを出した。

 νガンダムは伊達じゃない!

 

 

 お気づきの方も多いと思うが皆さんは車は急には止まれないという言葉を知っているだろうか。

 スピードを出している車は突然の事態に対応できないという事だけど……

 

 一直線をダッシュで走ってた俺は横道から出てきた人に気づかずそのまま、

 

 『バァーン!!』

 

 いやJ〇JOじゃないけど。

 ……まあこうなるわな。

 もう漫画の世界じゃんと言わんばかりのお馴染みの曲がり角で衝突。

 

 「痛ったあ!すみません大丈夫です……か?」

 

 ぶつかった相手に謝る。

 こちらが悪いのは分かってたしもう中学生なんだから自分から謝罪しなくちゃな!

 曲がり角の方向を見るとそこには……

 

 「Oh……」

 

 相手は女だった。それもかなりの美人でしかも俺と同じ中学の制服。

 丁度いいタイミングなのか俺に対してぶつかったという形で相手は尻餅を着いただけだった。

 マジで助かった……俺がぶつかってたら死人が出てた。

 

 

 またまた此処でお気づきの方はいるだろう。

 ……勘のいいガキは嫌いだよ。

 この場面、構図的には相手が尻餅を着いた状態を俺が上から覗いている。そして相手は女。

 何が言いたいかというと……

 

 「……縞々か」

 

 「……!!」

 

 こうなるよね。

 見えてしまった……パンツが。

 女はすぐさま立ち上がるとキッと俺を睨みつけて、

 

 「……地獄に落ちろ」

 

 女はその場を立ち去って行った。

 ……ってちょっと待てい!なんだあの女は!確かに俺が悪いけど地獄に落ちろはないだろ!

 くそったれ朝から最悪だ!

 

 ♦

 

 「はあ……」

 

 あの後無事に入学式に間に合った。遅刻ギリギリだったけど。

 入学式が終わると教室に案内された。

 ここから俺の薔薇色の中学生活が始まるんだ!

 ウキウキした気分で指定された席に座ると、

 

 「……最悪だ」

 

 なんと後ろの席には今朝の女が。

 怖くて後ろを向けないがズキズキとした視線が刺さっているのが分かる。

 縮こまっていると自己紹介が始まったのか他の奴がしゃべり始めた。

 それをボケっと聞いてると俺の番が来た。

 

 「えっと……新崎速人です。こんな見た目ですが外国人じゃなくてクォーターです。趣味は……読書とか、よろしくお願いします」

 

 そう、自己紹介でも言ったが俺はクォーターだ。

 先祖返りだか何かで祖母ちゃんの血が濃いらしい。

 だから見た目がお前は外国人かと言わんばかりの金髪だ。

 それに親父譲りの鋭い目。これじゃあどこぞのギャングスターだからな!

 

 俺の自己紹介が終わると次はあの女の番だった。

 

 「……二宮飛鳥」

 

 それだけ言うと椅子に座る。

 ……え?これだけかよ。

 他の奴らもそう思ったのかザワザワし始めた。

 先生がそれを止めるがその状況に我関せずといった様子であいつは空を見ていた。

 

 ♦

 

 自己紹介が終わると一時間目は自由なのか雑談の時間になった。

 ……俺も誰かに話し掛けるか。

 

 誰かいないかと周りを見渡すとあら不思議。誰も俺とあいつに話し掛けようとしない。

 あいつはまだ分かる。幾ら美人だと言ってもあれがあった後だからなあ……

 でも俺に話しかけないのは何でだ!

 このままだと友達出来ないからな……あいつと話すか。

 まあ俺は大人だし!女には優しくしなきゃな!

 

 「よう、さっきはすまんかった」

 

 「五月蠅いよ変態」

 

 後ろを振り返り二宮という奴に話しかけるが第一声がこれと来たか。

 ……前言撤回。あいつ許さねえ!

 

 「はあ?こっちが悪かったがお前だって悪いからな!普通大通りに出るなら人が来ないか見るだろ!」

 

 するとあいつはため息を吐くと口を開いた。

 

 「……それが何だい?走る君の方が悪いだろう」

 

 売り言葉に買い言葉。

 此処から醜い言い争いが続く。

 

 「んだとコラァ!バーカバーカ!」

 

 「……君は幼稚な言葉しか言えないのか」

 

 「そういうお前は大人ぶりやがって!……だから下着も生意気なんだよ」

 

 「っ……へえ、変態がようやく白状したね。警察に連絡しておこう」

 

 「その前に俺が叩き潰してやろうか?」

 

 俺のこの手が真っ赤に燃えるぜ……

 立ち上がりファイティングポーズをとると後ろから肩を叩かれる。

 

 「んだよ邪魔しないでくれ!こいつは俺が倒すからな……」

 

 「へえ、じゃあその前に俺が止めなきゃな」

 

 ……嫌な予感がする。

 そっと振り返るとそこには鬼の形相の先生が。

 おっとこれはまずい。

 

 「新崎……お前後で生徒指導室な」

 

 「はあ!?なんで俺だけ「いいな?」うっす……」

 

 不幸だ……

 

 ♦

 

 ……とまあこれが俺と二宮の出会いだ。

 最初は険悪だったけどなんやかんやあって友達になった。その話はこれが続いたらな。

 

 新しい教室に入る。うちの学校はクラス表を張らないで自分のクラスだけ事前に通知されるタイプだ。

 ああ神様!あいつと同じクラスは嫌だ、スリザリンは嫌だ!

 さて、茶番もここまでにして今年はどんな奴らがいるかなっと!

 

 勢いよく扉を開けるとそこには……

 

 「やあ速人。また同じクラスだね。……これも運命というやつかな」

 

 「勘弁してくれよ……」

 

 また後ろの席かよ二宮ァ!




 『新崎速人』その見た目から将来は某イタリアギャングのボスを約束された。こう見えてバリバリのオタク系。

 『二宮飛鳥』この頃は自分を「痛いヤツ」と称したりエクステは付けていなかった。だが中一にして中二病の片鱗が見えるため役満手前の状態。作者はそんな貴方が大好きです。

 『νガンダムは伊達じゃない!』 石ころを押し出すために宿敵も道具にする奴。

 『バァーン!!』 君がディ〇・ブランドーだね。

 『勘のいいガキは嫌いだよ』 胸糞注意。作者はお前が嫌いだよ。

 『地獄に落ちろ』 某赤い守護者の台詞。日常でよく使う言葉第21位。

 『……最悪だ』 天才物理学者。

 『俺のこの手が真っ赤に燃える!』 爆熱ゴッッドフィンガァァァ!

 『不幸だ……』 主人公はツンツン頭だから是非もないよネ!

 『スリザリンは嫌だ』 結局自分が行きたい所に行けるのらしい。

 『勘弁してくれよ……』 美嘉ァ!

 あとがき――
 ちょっと別の作品が行き詰って……つい手を出してしまった。
 許してください!何でもしますから!(何でもするとは言っていない)
 とりあえず話づくりや文構成の練習をしたいと思います。
 モチベ維持の為にお気に入り、評価下さい!何でもし((
 
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