後ろの席の二宮飛鳥   作:断花葵

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大変申し訳ございません!!!
遅れましたアアアアアアアア!


4話 違う、そうじゃない

 「ああ……いい天気だ」

 

 思わず独り言が出てしまった。

 今は昼下がり。今日は一日中ずっと太陽が出ているらしい。

 こんな日は屋上に限るね。……まあ今は授業中なんだけど。

 いやだって数学だからな。あんなの何処で役に立つんだよ。

 

 ポケットからイヤホンを取り出し耳に付ける。

 すると両耳からジャカジャカとリズミカルな曲が流れ出した。あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

 さてと、曲も決まった訳だしひと眠りしようかなっと。

 

 「此処にいたのかキミは」

 

 「!?!?……ってなんだお前か」

 

 目を閉じた瞬間、入り口から二宮の声がした。

 危ない危ない、まだあいつで良かった。……先生だったら説教確定だしな。

 それはそうと何でお前がいるんだ。

 

 「ボクだって不本意さ。先生にキミを連れて来いと言われたからね」

 

 「俺は行かないぞ」

 

 「それだと居残りだね。ボクには関係ないけど」

 

 「……行かないからな」

 

 例え教師相手だろうがもちろん俺は抵抗するで。

 ……居残りかぁ。

 

 「まあ、ボクも授業は好きじゃないからね。偶には逆らうのもアリかな」

 

 「お前も居残りだな」

 

 「ボクは此処では優等生として振舞っているからね。これぐらいは大目に見てくれるさ」

 

 「……そりゃそうかい」

 

 それは差別すぎませんかね。

 

 二宮が隣に座る。

 もう夏が近いのかこうしてると暑くてしょうがない。

 こいつがいるため配慮として右耳のイヤホンのみを外す。

 

 「……何を聴いているんだい?」

 

 「おん?えっと……今何だっけ」

 

 イヤホンから流れている曲が気になったのか二宮が訪ねてきた。

 スマホのスリープを解除する。

 画面が明るくなると出てきたのは……

 

 「あーこれだ。『Rockin'Emotion』って曲。適当に流してたけど結構好きだな」

 

 邦ロックとかしか聞かないし。

 その瞬間周りの温度が下がった気がしたが気にせず話を進める。

 

 「……他にも『Jet to the future』とかも結構いい感じだな。歌と演奏がマッチしてて」

 

 更に温度が下がる。……何で?今日比較的高い気温のはずなのに。

 恐る恐る原因の方を向くとそこには。

 

 「へえ……」

 

 ……なんか後ろに修羅が見えるんだけど。

 やばい。目が笑っていないこいつ。

 

 「あれだけアイドルに興味がないと言ってたキミが。まさか同じ事務所の人の曲を聴くなんて……どうしてだい?」

 

 「いや……えっと……」

 

 え?これアイドルの曲なの?

 いや知らないし!さっきも言ったけど適当に流してただけだから!

 というか最近のアイドルはこんな曲も歌うのね!

 

 二宮が俺を正面にして覆い被さってくる。

 ……この状態はまずいやつだ。

 

 そもそも俺はアイドルにあまり興味がない。

 何か恥ずかしいし。

 それもあって目の前にいるアイドルの曲すら聞こうとは思わなかった。

 その事をあいつはずっと気にしていたみたいだな。(他人事)

 

 「……何でボクの曲は聞かないのに他の奴の曲は聴くんだい?なあ……教えてくれないか。それとも何だい?ボクの事が嫌いなのか?哀しいなぁ……ボクはこんなにもキミの事を想っているのに」

 

 耳元から囁かれる。

 

 あ、これ終わった。

 言い訳しようにも目が狂気的で聞く耳も持たないのが分かる。

 迫りくる悪魔から逃げようとするが後ろは壁だ。

 

 「ソレナラオシエテアゲヨウ……カラダノオクカラネ」

 

 目の前が真っ暗になる。

 ざんねん!!あなたの ぼうけんは これで おわってしまった!!

 

 ♦

 

 「っは!」

 

 目が覚めると俺の目の前には空が広がっていた。どうやらいつの間にか寝ていたらしい。

 記憶が混濁してるのかさっきまで何をしていたのか良く分からないけど。

 ……まあ思い出さないって事はそこまで重要でもないって事か。

 

 「やっと目が覚めたね。眠りから覚めるのはお姫様が定石だが……まあこれもアリだろう」

 

 上から声がする。

 ……頭の後ろにあるこの感触はまさか。

 

 「くぁwせdrftgyふじこlp!?」

 

 「何だい急に?」

 

 その正体は膝枕だった。

 アイエエエエ!ヒザマクラ!?ヒザマクラナンデ!?

 

 「行き成りキミが気絶するからね。必要処置って事さ」

 

 覚えてないけど絶対違うだろ。

 取り合えずさっさとどくからな。

 

 無理やり体を起こす。

 先程の障害か、少しふらつくがすぐに収まるだろ。

 

 「大丈夫かい?」

 

 「ん?まあ大丈夫だろ」

 

 特に実害もないし。

 

 『キーンコーンカーンコーン』

 

 授業終わりのチャイムが鳴った。

 気が付けばもうこんな時間になっていたのか。

 ……全く休んだ記憶がないけど。

 

 「それじゃそろそろ行こうか。ホームルームが始まるし」

 

 そのまま先に行ってしまう。

 ……え、俺の事置いていくの?

 

 「おい、ちょっと待ってて。()()!」

 

 飛鳥の後を追いかける。

 ん?今俺なんて言ったか?

 ……まあいいや。それよりも早く行かないと。

 

 一旦立ち止まるも頭を振り、考えるの止める。

 これから夏休みも始まる。

 俺達の戦いはこれからだ!

 

 ……いや続くからな?




『新崎速人』 今回の被害者。音痴な割には耳はいい。最後の方で変化が?

『二宮飛鳥』 今回の勝者。喜べ、ヤンデレだぞ。

『心がぴょんぴょんするんじゃあ』みんな大好き。ちなみに作者は本編を視聴していなくてMADのみの知識。

『もちろん俺は抵抗するで』 あの後どうなったかが気になる。

『目の前が真っ暗になる・ざんねん!』 全部ゲームオーバー。

『アイエエエエ!』ニンジャ〇レイヤー


あとがき――
 遅くなりました!その割に短いし……
 いやー仕事が重なってね……すみませんでした。
 今回はヤンデレチックなお話です。皆好きだろ?
 それとアンケートですがどちらも拮抗していて……取り合えず次は五話なのでその後に書けたらいいと思います。
 それとお気に入りが50人突破しました。評価10も下さいましたゆぅ☆♪様感謝歓迎です!
 後二人で色がつくんんだ……是非とも評価・感想・お気に入りの方よろしくお願いします。

先に過去の話を……

  • いいや限界だ!やれ!
  • 逆に考えるんだ後でもいいさと
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