幼馴染がVTuber始めたら友人Aちゃんと呼ばれるようになった件   作:すばう

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みんなペコに反応し過ぎペコ、草通り越して笹やよ〜


幼馴染の私がTwitter始めまして

かなり唐突だけど、Twitterを始めてみた。

リンのアカウントを少し見せてもらったが、中々に面白そうだったので、これを機にアカウントを作ったのだ。

 

もちろん、小夜には内緒でだ。

言ったら絶対、リンのアカウントでフォローされ、絡まれるに決まってる。

そうなったらリンのリスナーにバレてめちゃくちゃフォローされるに決まってる……。

 

自惚れかもしれないが、下手にばらさない方がいいに決まっているのである。

 

「さて、リンのTwitterでも見てみようかしら」

 

今しがた作ったアカウントで、リンをフォローする。

名前は適当に考えたやつだから、小夜には流石にバレないだろう。

 

鈴科リン@RinSuzusina

今日はAちゃんと勉強したよ!!

 

モブ@mob

今日もの間違いでは??

 

アザミ・ロータス@AzamiLotos

Reply@RinSuzusina

混ぜて、混ぜて…

 

モブ@RinSuzusina AzamiLotos

アザミちゃん毎回来るやんw

 

モブ@mob

VTuber同士のリプライに割り込むオタクに巻き込まれて炎上するアイゼン・クルーガー

 

モブ@mob

アイゼン君トバッチリじゃないですかヤダー

 

 

「あっはははっ、アイゼンさん何でこんなにネタにされてるんですかほんと」

 

リスナーのリプライでつい笑ってしまった。

そしてアザミさんは毎回そんな事言ってるのか…。

この前興味本位でアザミさんの配信を見てみたが、ゲームしてる時も雑談してる時も、小さい女の子の話をしていた……。

 

小さい女の子の話をしていない時は紅茶とかお菓子とか、絵に書いたお嬢様な話をしたり、優雅な日常生活な話をしているんだけど、小さい女の子の話をしてる時はもう、すっごいイキイキしてる。

 

時たま笑い方が邪悪すぎて、ゴブリンみたいな笑い方になっていた時は、思わず配信を閉じてしまった。

 

鈴科リン@RinSuzusina

Reply@AzamiLotos

んー…AちゃんがOK出したらかな!!

 

アザミロータス@AzamiLotos

Reply@RinSuzusina

許可出た試しがないのだけれど……

 

キルヒ・ルーン@KirchRune

Reply@RinSuzusina @AzamiLotos

草コン

 

桃江梓@PeachAzusa

Reply@RinSuzusina @AzamiLotos

Aちゃんさんも流石に犯罪者予備軍は招かないわよ…

 

「はー……3期生はほんとに仲良いなぁ…」

 

割と配信でも3期生同士のコラボ多いのに、Twitterでも和気あいあいとしている。

ネットの繋がりとは言えど、何だかこんな関係はちょっと羨ましく思える。

 

そりゃTwitterもマメに返信している訳だ。リプを見るのもなかなかに楽しい。

 

「そうだ、3期生皆フォローしとこ」

 

他の3期生をリンのフォロー欄から探し出して、全員フォローしておく。

うむ、楽しみが増えたみたいで、何かいいかもしれない。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ねーねーあーちゃん、何か良い事あったぁ?」

「不躾に何よいきなり」

 

今日も今日とて、小夜の部屋で課題を片付けていた。

そんな時に小夜からそう言われた。

はて……何かあったかしら。

 

「……何も無いわね。どうしたの?」

「んー、何か今日のあーちゃんはいつにも増して表情が柔らかいっ」

「普段私はどんな表情してるんだ??」

「可愛い!」

「あらそ、ありがとね」

 

課題に取り組みながら、片手間に小夜の頭をわしゃわしゃ撫で回してやる。

ふむ……こうしてると飼い犬を構ってるような感覚になるわね…。

 

とりあえず満足したし撫でるのは辞めよう。

小夜の頭から手を離したが、何故か自分からすりついて来た。

んー……好きにさせとくか。

 

「あーちゃんあーちゃんー、もしローちゃんと一緒に勉強したーいってなったら、来るー?」

「……覚悟決める時間が必要って、言ってくれるかしら」

「んんー?よくローちゃんが勉強してるとこに混ざりたいって言ってたって分かったねっ」

「あ…うん、まあ…オフコラボを切っ掛けに、3期生の配信は時々見るようになったから、ほ、ほら、配信で言ってるじゃない?」

「あれー?そうだっけー……??」

「そうよ、そうなのよ」

「そっかー!」

 

ほっ……小夜が信じやすい性格でよかった。

……何か小夜にじっと見られてるんだけど……。

 

「あによ?」

「んー、何だかほっとした表情してるーっ」

「んぐ……」

 

こいつ、妙に鋭い……。

くっ、何かで気を逸らさないといけないわね……。

考えろ私、考えるんだ…。

 

「何も無いわよこのこの」

「わぷっちょ、ちょももももももっ」

「あははははっ」

 

小夜のほっぺをむにむにしたりタプタプしながらいじくり回してやる。

これでどうにか誤魔化されてくれないかしら……。

 

「わふぁっは、わふぁっははらーっ」

「分かったなら良いのよ、分かったなら」

 

ほっぺから手を離して課題に戻る。

やれやれ…たまーに妙に鋭い時があるから、侮れないわねこの子は…。

 

「もろぷ……なにひゅるの…?」

「お返しーっ、あーちゃんのほっぺぷにぷにっ」

 

後ろから手を回され、ほっぺをもにゅもにゅされる。

くすぐったい……やめて欲しいのだけれど。

それから数分間はやめてもらえなかったので、諦めて好き勝手させてやった。

 

そのうち満足するだろうと思ったら、案の定その通りだったので、とりあえず話は逸らせたようだ、よかったよかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

鈴科リン@RinSuzusina

今日Aちゃんがほっぺぷにぷにして来たからし返してやった!ふんすふんすっ

 

モブ@RinSuzusina

キマシ

 

モブ@RinSuzusina

は、唐突のてぇてぇ助かる

 

冬式雪女@WinterGirl

Reply@RinSuzusina

大型犬と子猫のじゃれ合いみたいね〜

 

モブ@mob

Reply@RinSuzusina WinterGirl

想像したら尊死

 

モブ@mob

Reply@mob

VTuber同士のリプライに割り込むオタクを狩る天叢雲パイセン

 

モブ@mob

Reply@mob

VTuber同士のリプライに割り込むオタクを狩る天叢雲パイセンに巻き込まれて炎上するアイゼン・クルーガー

 

 

小夜の家から帰った後、ゲームの休憩がてらTwitterを覗いている。

相変わらずリンが呟くと、秒でリプライやリツイート、いいねが増えていく。

 

流石、売れっ子VTuber鈴科リン……。

ってか、リプライ面白すぎじゃないかしら、よくこんなコラ画像とか作れるなぁと、しみじみ感心してしまう。

 

ふと、なんとなくだが私も小夜にリプを送ってみたくなったので、差し障りないリプを送ってみた。

 

オタクゲーマー@otakugamer

Reply@RinSuzusina

良かったですね

 

鈴科リン@RinSuzusina

Reply@otakugamer

あれ!??Aちゃん!?

 

「は!?何故バレたし!?」

 

即リプが来て確認したらバレていた件。

え、え、え!?何故、なぜ???

あ、あ、あー!?リンのリプを皮切りにめちゃくちゃ通知が鳴り響く。

 

ちょ、まー!?やばいやばいやばい!?

狼狽えていれば小夜から通話がかかってくる。

 

慌てて出てみれば、小夜も慌てていた。

 

『もしもしあーちゃんっ!Twitter始めたの!?』

「何で分かったの!?バレる要素なかったじゃんっ」

『あーちゃんもしかして連絡先Twitterに同期しちゃった??』

「はえ、お、覚えてない……」

『事務所用のスマホでもあーちゃんと番号交換してて、連絡先でオススメされたアカウントですって来たから、もしかしたらと思ったの!』

 

そんな仕様なの!?え、え……どうしよう…。

アカウント消した方がいいのかしら……?

 

「つ、通知ガガガガガガガガ……」

『あぁ、あーちゃんがバグったっ。と、とりあえずアカウントに鍵かけよ鍵!』

「か、鍵??」

『設定で出来るよっ、設定押したら、プライバシーとセキュリティって項目あるから、そこ押してっ。そしたらツイート非公開ってボタンあるからっ』

 

小夜の言った手順でツイートを非公開にする。

と、とりあえず……通知が止まった……。

 

「こ、怖かったぁぁ……っ」

『あ、あちゃ…わ、私も不用意に反応しちゃった…ごめんなさい』

「あ、いや……小夜が悪いわけじゃ…」

 

特に使い方も調べず適当に作った自分が悪いわけで……。

あぁ、久々にやらかしてしまった……。

連絡先を同期すると、そんな事になるのか、知らなかった……。

 

『とりあえず、鍵垢にしたなら大丈夫だからっ』

「あ、ありがとう……」

『所で、どうして急にTwitter始めたの??』

「う……」

 

単純な理由とは言え、話すのはなんか恥ずかしい……。

 

「楽しそうだなと思ったのと…Twitterでもリンを見たくなったから…何よ、悪い??」

『何で怒ってるの!?悪くないし、めちゃくちゃ嬉しいけど!』

「そ、そう……」

 

そこまで素直に喜ばれてしまうと、何だか変な感じがするわね……。

 

その後、小夜にTwitterの使用方法について教えてもらい、最初に作ったアカウントは鍵垢にしたまま放置することにし、別アカを作る事にした。

 

最初から鍵を掛け、リンのアカウントをフォローし、リンからフォロー申請がくる。

申請の許可を出し、相互フォローとなった。

 

これならリプライも出来るし、ツイートも見ることが出来る。

……最初からこうすれば良かったのでは???

 

『あーちゃんは変な所でポンコツになるよねっ』

「く……今回の件に関してぐうの音も出ない…っ」

『んふふー…でもTwitterの私も見たいなんて…あーちゃんは相当私の事好きだねぇっ』

「あんたじゃなく鈴科リンを推してんのよ」

『はいはい、ツンデレツンデレっ』

「うぐぐぐぐ……」

 

最近、私の扱いを心得てきやがったわねこいつ……。明日会った時覚えときなさい……。

こうして、初めてのTwitterは幕を閉じた。

 

翌日。

 

「……はぁ???」

 

リクエストを見たら、2次STARS運営アカウントを始め、2次STARS1期生、2期生、3期生ともどもから申請が来ていた。

 

…………とりあえず、許可だして片っ端からフォローしとくか。




実際のTwitterにそんな機能あるか分かんないけど、気にしないで

次回は何書こうかな


リクエストあればここにどうぞなのら〜

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