それはそれとして第七話。今さっき(2020/06/02 19:14)書きあげた出来立てです。
それと、タグ追加しました。“他作品ネタ多数”と“キャラ崩壊の可能性”です。
───丑三つ時。
この世界でも、この時間になると鬼門が現れる。
花と鈴の術によって出現予測がされていた鬼門の位置付近に仁、香、楽の3人がいた。正確には3人と2鬼、だが。
「さて、昨日暴れられなかった分存分に暴れるか!」
「無茶はするでないぞ?」
「そっちこそな!」
「げっげっげっ、いらぬ心配だったか。」
「…」
香は下を向いたまま歩き続けていた。
「…どうした、香?何か考え事か?」
「ほぇ?」
香が顔を上げた。
「いや、さっきから上の空というかなんというか…何かを考えているようだったから。」
「あぁ…」
納得したような表情をして空を見上げた。
「今日の晩御飯について考えてるんですよ。」
「そうか…花の作るご飯は美味しいからな。」
「む…鈴の作るご飯だっておいしいですよ?」
「そうなのか?」
「そうですよ?」
仁と香の言葉に楽が呆れたような表情をした。
「お前らどんだけ花と鈴のこと好きなんだよ…」
「「すごく。」」
「お前ら末永く爆発しやがれ。」
「「断る。」」
「げっげっげっげっげーらげらげらげらげら…」
「ふっふっふふふふ…」
だまりとりんねは爆笑していた。
どんっ
「「「っ!」」」
「「鬼門が開いた」」
「来るわよ、香!跳びなさい!」
りんねの言葉に香が跳躍するとそこを猛スピードで通過する何かがいた。
「人間の女ぁ…ハラワタぁぁ…ヨコセェぇぇ…」
「うわぁ…」
香が心底嫌そうな顔をした。
「ヨコゼェェェェェ!!!」
「…これって確か生まれたてじゃないよね?なんでこんなに幼稚っていうか…なんていうか…」
「「ヨゴゼェェェ!!!」」
「なんか増えたぁぁぁあ!?」
跳躍しながら言葉を発するとは器用なのか何なのか。
「ほらほら、早くしなさいな!」
「分かってるよ!…っ!?」
言葉を発している最中、何かに気が付いたのか瞬時に振り向いた。
「…気のせい?」
「目の前の鬼に集中しなさいっ!」
「…~!分かったってば!」
ぱきんっ
「っ!」
斬想鬼を振るい、片方の鬼の手を切り落とす。
「ググ…嫌な糸だ……」
「仁っ!」
「ッ!?」
香が手を切り落とした鬼の体に糸が巻き付く。
「引いていいっ!話が通じなさそうだからっ!」
「っ!」
香の言葉に仁がその糸を引いた。
「ウグ…」
「なっ…」
「再生した…!?」
鬼は骸とならず、再生を始めた。それどころか…
「げっ、合体!?」
「ワレヲオコラセタナ……メシ…おとなしく喰われろっ!」
鬼が香の左腕を食いちぎった。
「あ。うっかり。」
「千切って食うから、そのメシヨコセ…」
「…」
「こ…う?」
香の雰囲気が少し変わった。
「ハー…やれやれ。」
「!?」
りんねの力で香の腕が復元されていく。
「勘違いもここまで来ると馬鹿馬鹿しいわね、馬鹿め。」
「馬鹿って3回言ったな、こやつ…」
「あなたは今ここにいる中で一番怒らせてはいけない人間を怒らせた。あなたに待つのは死しかないわよ?」
「なんだと?」
鬼がそう言った瞬間、香の姿が掻き消えた。
「!?」
「“二糸式・凍”」
ぱきんっ
「なっ!?」
香の声が聞こえたかと思うと青く煌めく糸が鬼に巻き付いており、鬼の背後に香がいた。
「…わるいけど、私はすでに鈴のもの。あなたのものになる気はない。」
「「さりげなく爆弾発言してんじゃねぇ!」」
「あぁぁぁ…!!冷たい!凍えるっ!」
鬼の言葉の通り、
「一つ答えて。あなたは歪みを使う鬼を知っている?」
「し、しらない…しらないっ!」
「そう。」
香が呟きとともに糸を引いた。
「あがぁぁぁ……」
ぱちん。
「…ふぅ。」
「やれやれ、とんだ馬鹿だったわね。」
「馬鹿って言いすぎだよ?」
「事実じゃないの。」
りんねはそう言いつつ飛び出た鬼の魂に食らいついた。
「とりあえずりんね。」
「あ~…はいはい。」
りんねが香に憑き、元に戻った。
「さ、次行こうか。だまりさんが食べてないし。」
「お、おぅ…」
「あ、あぁ…」
楽と仁が香に怯えたようにこたえた。
「?どうしたの?」
「いや…」
「何でもない…」
((香は怒らしたらだめだ…絶対に!))
「?」
楽と仁の中で香に対する共通認識が生まれた。…ちなみに香はこてんと首をかしげていた。
side ?
俺は今の戦闘を見ていて少し恐怖した。
「何だあの速さは…?鬼に憑かれているようだがあの小娘自体は鬼ではないだろう…だというのに何だあの速さは。それに…」
あの戦闘の最中。確かに一度、こちらを見た。完全に気配を消し、背景と同化していたというのに。
「まさか、俺の視線に気が付いたと…?あの小娘、ただの町娘ではない…?」
とはいえ…
「兄さま、どうするのです?」
「…あの方の命だ、首を取るぞ。」
「そうですわね。」
俺は妹にそう言い、小娘を観察しながら期を伺った。
side normal
歩いている最中、香が何かを気にしていた。
(屋敷を出た後からずっと観察されているような視線があった。それがさっきの戦闘の後一気に観察から警戒に変わった。視線の性質からして敵対。一応りんねには隠れてもらったけど…仁も巻き込むつもりなら容赦しないよ?…もちろん、鈴を巻き込むなら絶対に容赦なんてしない。)
香がそんなことを考えている間、仁と楽は鬼を狩っていた。
「縛!」
「ナン…ダ…?体が動かん…っ」
「今だ!仁!」
仁が斬糸を振るい、鬼を斬った。
「いただきます。」
飛び出た鬼の魂をだまりが喰らう。
「…これで、満足か?今日はこれで7体目なんだが。」
「うむ!わっしゃ満足だ!」
「「やっとか…」」
「お疲れさま、仁、楽。」
「おう…」
「帰りましょ?」
香の言葉で一行は帰路についた。
side ?
小娘を観察していたが、あれ以来俺の視線に気が付く様子はなかった。
「偶然だったか。」
そう呟いて小娘の背後に近寄った。
「…終わりだ…!」
そう呟き、小娘の首に爪をかける直前に小娘が丁度止まり、勢いよく振り向いた。
「うおっと…!?」
小娘が持つ謎の武器に当たりそうになり、急いでよける。
「…そこにいるの、出てきなさい。」
「っ…」
気が付かれていた。
side normal
錦糸綺糸屋の屋敷が見える少し前。
仁と楽はいきなり立ち止まって振り向いた香に驚愕していた。
「おい、どういうことだよ?」
「…」
香は空間の一点を見つめたまま動かなかった。
「おい…」
楽がもう一度口を開きかけた瞬間、空間が揺らいだ。
「「!?」」
その空間の場所に、美青年と言えそうな青年がいた。
「人…?」
「む?あやつ…」
「どうした、だまり?」
「花と似た匂いがするぞ…?」
「は…?」
だまりのこの言葉が指し示すのは…
「今晩…屋敷からずっと私たちを観察してたのはあなた…いえ、あなたたちね?何者?」
「あらあら、わたくしも気が付かれておりましたか。」
青年の近くから女性が出てくる。
「もう一度聞く、何者?」
「答えると思いまして?まぁ、貴女の首を頂戴しに来た者、とでも言いましょうか。」
「…仁、楽。貴方達は屋敷に戻って。」
「な…!?」
仁が驚愕の声を漏らした。
「これは私が相手にする。この2人は関係ないし、帰してもいいよね?」
「…あぁ。誰にも邪魔はされたくないからな。っつうか帰れ。」
「おい、勝手に話進めんな!」
「お願い、戻って。」
「っ……」
楽が抗議したが、香が見つめたことで何も言えなくなっていた。
「…仁、鈴に伝えて。“私は大丈夫だから”、って。」
「…絶対に帰って来いよ?」
「うん。」
「…行くぞ、楽。」
楽が仁に引きずられていった。
「…~っ!絶対だぞ!絶対に帰って来いよ!」
香はそれを聞いて深くうなずいた。
「約束するよ。私は絶対に無事で帰るって。」
「強気だな。鬼に憑かれた人間風情が。」
「あら、ただの人間が鬼に勝てない等と誰が決めました?ねぇ、鬼さん?」
「…気づいていたのか。」
「えぇ、まぁ。」
「…殺す。」
「やってみなさいな。」
香が影に触れて何かを唱えた。
side 胡蝶しのぶ
「ふぅ…」
麹町。この街に一瞬で大きな屋敷が現れたと聞いていたけれど。
「…あの子、何者なのかしら。私の内に秘めた憎悪と血の匂いまで見破って…得体が知れませんね。」
明日、またあの呉服屋さんに行ってみようかしら…
「伝令!伝令!麹町!謎ノ屋敷付近!鬼ガ現レタ!!空間操ル鬼!ダ!」
「!」
空間を操る鬼。それは最近よく出てくるようになった鬼のことだ。
「蟲柱!胡蝶しのぶ!現場!急ゲ!民間人!一名!現在!交戦中!」
「何ですって!?」
鎹鴉の言葉に私に衝撃が走る。何故なら空間を操る鬼と対峙した者は鬼殺隊でも技量が無ければ死に至るほどの実力を持っているからだ。それこそ、
「急ゲ!急ゲ!空間!閉ジル!民間人ノ!犠牲ヲ!出サセルナ!!」
私は毒と日輪刀を持って鎹鴉の誘導する方へと向かった。
「っ!あれね!」
丁度例の呉服屋の前。閉じかけた空間の裂け目を見つけた。
「間に合って…!」
私は閉じきるギリギリで空間の裂け目に飛び込んだ。
…なんか変なところで切った感ありますね。
あと今回現れた空間を操る鬼は歪みを使う鬼とは別の鬼です。空間を操る鬼でも丁(調べたところ上から4番目?)で苦戦なのに一応民間人の香が戦う…あ、もしかしてこれ無謀?
あ、それと香は別に主人公ってわけじゃないです。強いっていうだけで別に主人公じゃないです。そして、今現在は香がかなり強いだけで、後々仁も強くします。
あとは…しのぶさんが助けに行きましたけどどうなるでしょうね?先に言うと、香も仁もまだ鬼殺隊には合流しません。…原作買いたい。ちなみに助けに行くのしのぶさんにしようか炭治郎さんにしようかちょっと迷いました。
ではでは。誤字報告等お待ちしております。
P.S 香の容姿イメージ、Vカツっていうので作ってみたんですけど見たい人とかっています?