鬼ヲ狩ル者達之交差【休載中】   作:Luly

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…にゃー
はい、十五話です。
もうしばらくオリジナル展開は続きます。理由としてはまだ原作を買い集めれていないからですね…
それと、今回は香達は出てきません。出たとしても名前だけです。そして、今回出る刀匠は私のオリジナルキャラというわけではなく、とある方(私の知り合い)のオリジナルキャラとなっています。キャラクター作成者御本人から使用許可は出ていますので、ご安心を(?)
それでは参りましょう。あ、ネタバレ注意のタグ一覧の方に“オリジナル刀匠”タグ追加しておきますね~…


第拾伍話 謎の刀匠

ここは鬼殺隊本部。そこに一人の男と黒子で顔を隠した人間がいた。

 

「謎の刀匠?」

 

「は。なんでも、腕は確かなのですが記憶を喪い、どこから来たのか、どこで技術を学んだのかも謎だと。そして、その者に日輪刀を鍛えさせたところ、最初の刀は何故か誰も扱うことができないとのこと。」

 

「ふむ…その日輪刀は今?」

 

「こちらに。」

 

黒子が紫の風呂敷に包まれた刀を差しだした。男性は風呂敷を外して出てきた刀の鞘を持った。

 

「ふむ…見た限りでは普通の刀のように見えるけども…」

 

男性が柄に触れた途端にそれは起こった。

 

バリバリッ!

 

「っ!?」

 

柄から稲妻のようなものが走り、男性の手から飛び出た。

 

「…この日輪刀の刀匠は、今?」

 

「刀鍛冶の里にいるそうです。」

 

「そうかい…」

 

黒子が飛び出た刀を拾い、男性の前に置いた。

 

 

───時間は香達が歪みを使う鬼によって世界を越えてくる少し前まで遡る

 

 

刀鍛冶の里。

 

鬼殺隊の武器である日輪刀を鍛える刀匠たちが隠れ住む里である。

 

「…ぬ?」

 

その里長が入口の方を見ると、誰かが倒れているのに気がついた。

 

「…これ、お主!なんでそないところで寝とるんや?」

 

近づいてその小柄な人物を小突くが反応はない。

 

「死んでは…おらんようやな。気を失っているだけやろ。」

 

里長がその小柄な人物を軽く転がすと、女性に近い顔立ちが現れた。

 

「これ…女子か?…まぁいい、蛍!」

 

里長が里に内部へ名前を呼ぶと、一人の男が出てきた。

 

「なんだ?」

 

「こやつをワシの家に運んでおいてくれんか?」

 

「…娘?」

 

「分からん、とりあえず運んどき。」

 

蛍と言われた男はその少女(?)を担ぎ、里長の家へと運んだ。

 

 

───2時間後

 

 

里長───“鉄地河原 鉄珍”が外を見ていると小さい物音がした。

 

「…う…」

 

次いで、声。鉄珍が音のした方を見ると、先程の少女(?)が体を起こしていた。

 

「おう、起きたか。」

 

「…ここは…?」

 

「ここか?…まぁ、隠された場所、とでも言った方がええか。」

 

「隠された…場所?」

 

「せや。お主、名前は何というんや?」

 

鉄珍が名を問うと、少女(?)は少し悩むような表情をした。

 

「えと…“玉藻(たまも) 鬼神(きしん)”、です…」

 

「そか。玉藻…そう呼んでええか?」

 

「は、はぁ…」

 

「じゃ、玉藻。おまえさん、どこから来たんや?」

 

「どこ…から?」

 

「おまえさん、この場所の外に倒れておったんや。その前にどこにいたかとか、お前さんがどこの誰なのかとか、分からんか?」

 

玉藻は少し悩むような表情をしたが、すぐに困惑の表情に変わった。

 

「あ、あれ…?」

 

「どうした?」

 

「えっと…僕は玉藻鬼神で…それから……それから…………」

 

無言がしばらく続いて、やっと小さく言葉を漏らした。

 

「…分かりません…」

 

「分からん?」

 

「……思い、出せません……僕がどこからきて…何をしていたのか…」

 

「…そか。」

 

「自分の名前と……何か武器を作ってたような感覚はあるのですが……」

 

「武器…」

 

鉄珍がそれを聞いて何かを考えているようだった。

 

「…記憶が戻るまで、ここにおるか?」

 

「…え?」

 

「記憶の無いまま追い出すのもあれや。せやから記憶が戻るまでここおるか?」

 

「いい…んですか?」

 

「ええよええよ。」

 

鉄珍がそう言い、軽く笑った。

 

「それに、気になることもあるとね。」

 

「?」

 

「今日のところはしっかり休み。調子がいい時に教えてくれ。」

 

「は、はい…?」

 

鉄珍がいなくなった後、玉藻はその場で動かずに一言呟いた。

 

「…僕…これからどうなるんだろう…」

 

 

───2日後。丁度香達が世界を越えてきたころである。

 

 

玉藻がいる部屋に鉄珍が顔をだした。

 

「玉藻、調子はどうや?」

 

「あ…いいかんじです…」

 

「そか。じゃ、ちょっと来てくんな。」

 

「?はい…」

 

玉藻は鉄珍に、金床のある場所へと連れてこられた。

 

「玉藻は武器を作ってたんやったな?」

 

「え…はい…まぁ…」

 

「やったら、日本刀を鍛えたことはあるか?」

 

「え…あ…はい…」

 

「なら問題ないやろか…」

 

鉄珍は二つの箱を取り出し、金床の近くに置いた。

 

「ほれ、玉藻、こっちに来い。」

 

「えっと…?」

 

「ここに、猩々緋砂鉄(しょうじょうひさてつ)猩々緋鉱石(しょうじょうひこうせき)っちゅう素材がある。配合とかは教えるさかい、やってみぃ。」

 

「は、はぁ…」

 

玉藻は困惑した状態だったが、鉄珍の話を聞き、話を聞いた後に実際に刀の鍛造を始めた。

 

(…ほぉ、武器の作りをしていたような気がするとは言っておったが、確かに教えてもいない日本刀鍛造の基礎を抑えちょる。これは…ただもんやないな。っちゅうことはただの町娘かなんかやないわけ…や……)

 

鉄珍が玉藻が鍛えている刀を見続けていると、水に浸けるときに聞こえる沸騰音が聞こえた。

 

「あの……刀自体はできましたけど…」

 

「お、おぉ…」

 

(な、なんやこの刀…?刀身がまるで鏡の様や…それほどに反射率が高い…)

 

鉄珍が玉藻から刀を受け取ると、その刀身をじっくりと見た。

 

「なんや…これ…歪みがひとっつもない…」

 

「…」

 

しかし、見ているときに鉄珍が(なかご)を触ったとき、それは起こった。

 

バチバチッ!

 

唐突に刀が音とともに発光し、鉄珍の手を飛び出したのだ。

 

「な…なんやっ!?」

 

鉄珍が驚き、玉藻自身も驚きを隠せない顔をしていた。

 

「今のは…なんや…?」

 

玉藻が飛び出した刀の茎に触れるが、鉄珍のような発光は起きなかった。

 

「…鉄珍さん、ちょっと触れてみてください」

 

玉藻が茎から手を離し、入れ替わるように鉄珍が触れる。

 

バチッ!

 

「っ…!?」

 

刀の茎から紫色の稲妻のようなものが鉄珍に走り、鉄珍が手を離した。

 

「痛い…なんや、この刀…」

 

入れ替わるように玉藻が触れるが、同じような現象は起きなかった。

 

「なんなんや…?」

 

「…さぁ……」

 

「…ともかく、それもれっきとした日輪刀なはずや、刃元に“悪鬼滅殺”刻んどき。」

 

「は、はい…」

 

玉藻は言われたとおりに刃元へ悪鬼滅殺の文字を刻み、刀に紫色の柄とを嵌め、刃を黒色の鞘に納めた。

 

「…玉藻、さっきのやつじゃないように作れるか?」

 

「が、頑張ります…」

 

その後、玉藻はもう一度刀を鍛えたが、最初の刀とはどこか違う刀しか出来上がらなかった。

 




はい、今回出た謎の日輪刀を鍛えた刀匠は香達の専属刀匠になる予定の人です。思いっきりネタバレしたかもしれませんが、今のこの展開の中で出てくるのは完全に怪しい、というか絶対この人が刀匠でしょ、と思われる可能性が高いと思いましたのでこちらから明かしました。
あと、里長…鉄珍さんの話し方ってあんな感じで大丈夫でしょうか…関西の人間じゃないもので大阪弁よくわからないのです
さて、次回はまた香達のもとへ戻ります。確か上弦の壱と戦った後でしたね…明日が終わるまでに構築できるかな?
ではでは、感想その他お待ちしております。

P.S 運営さんに質問したところ、前話のオリジナル歌詞の掲載に関しては別に大丈夫だそうです。…そもそもわざわざ歌を作って物語の文章中に組み込む人がまずいないのかもですけど…(苦笑)
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