模擬戦は軽め、っていうか鍛錬も軽め。
時間は流れ、夕方になった。
「さて、今日も始めよっか。」
「あぁ…頼む。っと、その前にいいか?」
「?」
始める前に仁が何かをしたいようだった。
「楽、ちょっといいか?」
「ん?」
「香と戦ってみてくれないか?」
「え?」
「は?」
香と楽は似たような反応をした。
「昨夜、香の鬼狩りを見てて思ったんだ。武器の扱いに慣れてる、って。だったら、楽と戦ったらどうなるんだろうって思って。」
「ん?仁と同じじゃないのか?」
「辿った歴史は同じだろう。だが、俺よりもはるかに武器の扱いに慣れてる気がするんだ。」
「へぇ…」
楽が興味を示したような顔になった。
「…私は別にいいですけど、楽さんは戦闘経験は?」
「あるぞ?てか、仁にそれ以外の武器の扱い方教えたことあるしな。」
楽はそう言って香の持つ斬想鬼を指さした。
「なるほど…武器はどうするのです?」
「少し前に三ノ蔵見てたら前に使ってたやつと似たやつあったからそれ使ってるが…」
「見せてもらっても?」
「おお。」
楽は屋敷内へと走っていき、自分の使っている武器を持ってきた。
「これだこれだ。」
「双剣…ですか。」
「おう。…一刀の方がいいか?」
「いえ、二刀で構いません。」
「分かった。」
楽がそう言った後、香は斬想鬼を構えた。
「“
ぱきん
香が斬想鬼を開くとその断面には茶色の柄が現れていた。香がそれを引き抜くと、どう見ても木製の刃が現れた。
「それは?」
「木刀…練習用の剣、かな。対人は基本的にこの剣使うんだけど。」
「ていうか、お前も双剣使えるのか?」
「えぇ、まぁ。」
「ふ~ん…じゃあその実力、見せてもらうとすっか!」
楽が瞬時に飛び出し、香に切りかかる。
「危ないですね…」
「って言いながら全部避けてんじゃねぇかよ!」
「微妙に攻めに転じきれてないだけなんですけどね…」
避けながら会話しているあたり、余裕はあるのだろうか。
「くっそ…!」
「焦ると命取りになるかもしれませんよ?」
そう言いつつ、香は二つの剣を使って交差する構えを取った。
(防御の構え?あの構えなら恐らく別の場所からの攻撃には対処できないはず…)
「おらぁっ!」
力を込めて交差されてる方に一刀を叩き込んだ。
(防がれるのはわかってた…本命はこっちだ!)
(…なるほど、交差している場所以外に意識は向いてないと踏んでの偽の一刀か…確かに戦い慣れてそうだけど…)
香の近くに楽のもう一刀が迫ってきていた。
「相手が悪かった、かな。」
香はその場で跳躍し、刀の刃を踏みつけ、楽の頭上まで跳躍した。
「は?」
「…“
小さい呟きとともに楽の少し横に強い衝撃とともに香が落ちてきた。
もう一度言う、
香が落ちてきた。
「は?」
「…まだやりますか?」
「いや、いい…」
楽がそう呟き、屋敷内に戻っていった。
「ちょっと疲れた…」
「大丈夫か?」
「大丈夫…さ、鍛錬行きましょうか。」
「あ、あぁ…」
仁は軽く困惑しながら香と向き合った。
「えっと…」
「ふー…」
ぱきん
仁が集中し、斬糸を開いた。
すると、そこから出てきたのは二本の糸ではなく柄だった。
「あれ、できてるね」
「あ、あぁ…正直自分でも驚いてる。」
「…そういえば何をイメージしたの?」
「前に楽とつかったやつだな…って、まさか…」
仁が柄を引き抜くと、そこには仁が以前斬糸を壊した時に使っていた刀があった。
「これか…」
「あぁ、なるほどね…」
香も納得したような表情をして、軽く頷いた。
「確かにそれだったらイメージしやすいかもだけど…ちょっとそれ借りていい?」
「ん?あぁ…」
香が仁から刀を受け取ると、その刀の刃の部分を横から軽く叩いた。
「…あ~…やっぱりか」
叩いた場所から、刃毀れした。
「
「そう…か…」
「まぁでも、掴みはいいと思うよ?ただ、これを作った時よりもイメージをもっと強固に。もっと強靭にしないと。」
「難しいな…」
「剣式…ううん、剣式以外にも武器を具現化する形式はあるけど、すべてにおいて具現化が難しいのは共通するから。」
「そうか…」
その後、その日は具現化後に耐久を確かめてから具現化解除、また具現化を繰り返していた。
ちなみに、香曰く武器の具現化にはかなりの精神力と集中力を使うらしく、ほぼほぼ初めて具現化した仁ではかなり体力を消耗するとのこと。
はぁ…(ため息)
あ、すみません、ため息ついて…なんか展開うまく出てこなくて…
次は…どうしよ、早めに物語動かしたいんですけども。
ちなみに私はモンスターハンターじゃ弓使ってます。というか弓以外基本使いません。