鬼ヲ狩ル者達之交差【休載中】   作:Luly

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第十九話。時間が飛びます。書けそうなことがほとんどないです。


第拾玖話 香の夢、仁の鍛錬・四日目

───夢を見た。

 

見覚えのないその場所で、私は一人の存在と向かい合っていた。

 

確か、数日前に慣れない燼滅刃を使って撃退したあの存在。

 

その存在と、贋作よりも強い輝きを持つ桜花刀を持った私が向き合っていた。

 

「錦糸屋三代目“── 香”………いえ、───────“── ──”。」

 

私が声を発する。しかし、かなりの雑音で何を言っているのかはわからなかった。

 

「────“黒死牟”……いや……────────……“── ──”……」

 

相手…黒死牟が言葉を発したが、こちらも正確には聞き取れない。

 

「「勝負」」

 

その一言の後、私と黒死牟は激突した。

 

始めは技も何もない連撃の繰り返し。黒死牟が攻撃し、それを私が弾き返して対応する。

 

私の記憶にあったかどうかが疑問になる程の、本気の戦闘。

 

「桜の技が一つ───」

 

最初に技を出したのは私。その形、力の込め方、その他諸々から何を放つのかが分かる。

 

「“桜花一閃(おうかいっせん)満開(まんかい)”」

 

“桜花一閃・満開”。いくつか存在する桜花一閃の中でも一番の力を持つ技。

 

「月の呼吸 “闇月・宵の宮”」

 

それを、黒死牟は月の呼吸を使って受け止めた。

 

そこからは高速、強力な攻撃の連続。しかしそれは、私が持つ刀が変わったときに一瞬止まった。

 

(あの刀…まさか…)

 

私はその刀に見覚えがあった。あれは、私が本気を出すときに使っていた刀。だが、あの刀は……

 

(私は…数年前にあの刀を失ったはず…)

 

そんなことを考えていると、戦いが動いていた。

 

状況は連撃の連続、しかし確かに私の方が押している。

 

そんな中、私の刀が黒死牟の首を落とした。

 

「“────”」

 

その言葉とともに私の刀が黒死牟の体を両断した。

 

黒死牟が言葉を全て言い終わると、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

(あ、あれって……!)

 

そこで、私は夢から覚めた。

 

 

 

side normal

 

 

 

夕方。

 

今日も今日とて香は仁の鍛錬に付き合っていた。

 

「…“剣式”」

 

仁がそう呟き、斬糸を開くと、前と同じ柄が現れる。

 

「香、どうだ?」

 

「…」

 

「?香?」

 

仁が香の顔を覗き込んだが、全く反応がなかった。

 

「…」

 

バチン!

 

仁が香の前で強く手を叩いた。

 

「ふぇあっ!?」

 

「あ、気がついたか。」

 

「あ、すみません…」

 

「いや、いい。それよりもできたぞ。」

 

「あ、ちょっと見させてもらいますね…」

 

香は仁から刀を受け取り、軽く振った。

 

「…うん、耐久力あがってますね。これならたぶん…」

 

香が刀を逆手に持ち、強めに振った。

 

「うん、強い振りにも耐える…なら、あとは…」

 

そう呟きながら香は何かを狙うような構えをした。

 

「“ヴォーパル・ストライク”」

 

香がそう呟いた瞬間に、刀が赤く光り、少しの溜めがあった後、轟音とともに強い突きが放たれた。

 

「…うん、ソードスキルにも耐えれる。これなら何とかなるかな?」

 

そう言って香は刀を仁に返した。

 

「さて、一応聞くけど、楽さんからそれの使い方どう習った?」

 

「えっと…定石一、敵を観察するべし、定石二、刀は振りかぶらない、重力に任せて振り落とした方が深く傷がつく…だったか。」

 

「あ~…なるほど。」

 

香は納得したように頷き、斬想鬼を開いて通常刀を出した。

 

「確かに、振りかぶるっていうのは隙をさらすことにもなるけど…振りかぶっちゃダメってわけじゃないし…」

 

そう言いつつ、香は刃先を左下におろすように構えた。

 

「こんな方法もあるし。」

 

その構えから、右上へと切り上げた。

 

「連携させると…」

 

そこから右下への切り落とし、左上への切り上げと、何度か連携を繋げた。

 

「まぁ、こんな感じに。他に教えておいた方がいいこととかあるけど、とりあえずあれかな?」

 

香はそう呟きながら刀を構えた。

 

「“落音一閃(らくおんいっせん)”」

 

香が刀を振るい、強めの風が発生した。

 

「…いまの、見えた?」

 

「いや…見えない…」

 

「だよね…」

 

そう呟いて香は少し頭を押さえた。

 

「どう説明したらいいかな…う~ん……そうだね…」

 

香は刀を少し見せた。

 

「速さ、かな?問題は。」

 

「速さ?」

 

「うん。斬り始めの時にかなりの速さで加速させて、音を置いていく技。それがさっきの落音一閃。でも多分今の仁だと無理だと思うから…こっちかな」

 

再度構え、初動が遅い二撃が放たれた。

 

「“反射閃々(はんしゃせんせん)純正一速(じゅんせいいっそく)”。これがいいと思う。」

 

「二撃か…どうすればいい?」

 

「ん~…一撃の後にそれを反発させるような二撃目を放つ技だからそこまで難しくはないと思うよ?」

 

とりあえずは反復練習、と香は言った。

 

 

その後。

 

 

香の手によって仁に木が投げられた。

 

「っ!」

 

仁は持っていた刀でを二回振るい、木を3つに切った。

 

「…安定してきてるね。まだ遅いけど。」

 

「そうか…」

 

「いや、初日でこれって早いからね?」

 

「そうなのか?」

 

「初日で四速まで行くって何よ…」

 

香が斬られた木の真ん中のものを手に取って言った。

 

「…ただ、まだ実践で使える練度じゃないからそれは覚えておいてね。」

 

「あぁ…」

 

「さ、鬼狩りの時間だよ。」

 

香の言うとおり、すでに日は落ちていた。




夢の中に出てきたのは何でしょうね。
それと、上限の壱、および鬼舞辻無惨は原作よりも性格軟化させる予定です。
仁も少しずつ強くなってます。
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