鬼ヲ狩ル者達之交差【休載中】   作:Luly

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第二十二話。最近“鬼斬り様”と呼ばれる存在の名前どうしようかと悩んでいます。
名前募集しようにも感想欄は使えないし活動報告で募集するにしても人が少なすぎる…最近名前が思いつかないんですよね…どうしたものか…
ちなみに作品内時間は1915/10/10ですね


第弐拾弐話 実戦稽古・その壱

 

夕方。

 

仁がいつも鍛錬している場所に行くとそこに香の姿はなかった。

 

「めずらしいな、俺より先に来てないなんて。」

 

そう呟き、斬糸を開いて剣式を起動させた。

 

「…“反射閃々・純正九速”」

 

仁がそう呟くと、三日前に香に叩き折られた時の速度の反射閃々が放たれた。

 

「…九速には耐えられるようになったか…やるじゃねえか、仁。」

 

後ろから声がして仁が振り向くと、そこには香の父である灯純がいた。

 

「香に比べれば俺なんてまだまだですよ。」

 

「そりゃそうだ、あいつはあの武器が自分の意志を伝えることで形が変わることを知ってからずっと、あの剣式を使い続けてるんだからな。二糸式や網式も使うが、それでも剣式を使う頻度の方が多い、って鈴ちゃんが言ってたぜ。」

 

「…そうなんですか。」

 

「反射閃々。俺も香に教えてもらったが、いまだに三速が限界だ。それに比べれば仁は筋がいいと思うぜ?」

 

仁はそれを聞いても少し納得のいかないような表情をしていた。

 

「…昨日、香が言ってたんだがな。仁、お前はかなり筋がいい。反射閃々の連続発動を昨日の時点で3連続。その連続発動っていうのは発動者にも武器にも大きい負荷をかけるが、それにすでに耐えられている。だまりの補助もあるのかもしれんが、上達速度が速いんだと。心意強度もかなり高くなっていて香が凹んでたぐらいだしな。」

 

「心意強度…ですか。」

 

「ま、強くなりたいっていう話だけどな。…あんま急いで強くならなくてもいいと俺は思う。逆に自分に合わない力を求めすぎるとその力に振り回されっちまう。香の鍛錬内容は日に日に難しくなっているはずだが、それでもお前の成長速度に合わせてるんだぜ?」

 

灯純がそう言ったとき、香が屋敷の中から出てきた。

 

「あ、いたいた!ごめん、仁!今日夕方の鍛錬無し!」

 

「え?」

 

突然言われた鍛錬中止の知らせ。その知らせに仁が困惑した。

 

「その代わり、これ着けて」

 

香が差し出したのは何かが彫られた腕輪だった。

 

「これがどう…っ!?」

 

仁が腕輪を着けた瞬間、軽く崩れ落ちた。

 

「あ、効いてるね。」

 

う、うまく力が入らん…!?なんだこれは…!?

 

「だまり…!?香、何をした…!?」

 

「だまりさんの力を強制的に抑えたの。なんかだまりさんから借りてる気がしたから。暫くはそれ着けててね。夜になったら外すから。」

 

「夜に…?鍛錬はどうするんだ…?」

 

仁がそう問うと、香は軽く笑った。

 

「“()()()()”。きょうからそれも行くよ?」

 

「え…」

 

「多少厳しいけど、多分今の仁なら何とかなるよ。」

 

そう言うと香はまた屋敷の中へと戻っていった。

 

「…まぁ、頑張れ。」

 

灯純が軽く放心状態の仁にそう言った。

 

 

 

───夜

 

 

 

「じゃ、行ってくるね。」

 

「い、行ってらっしゃいませ……それと…」

 

「ん?」

 

「仁さん、大丈夫でしょうか…」

 

鈴の言葉に仁の方を向くと、少しボーっとしている仁がいた。

 

「…まぁ、大丈夫でしょ。いざというときは私が守るし。」

 

「今回探知できた鬼門は弱めですからね…」

 

シャキッとせんか、仁!(メシ)狩りの時間だぞ!

 

仁はというとだまりに怒られていた。

 

「仁、しっかりしてね?一応あなたの鍛錬なわけだし。」

 

「あぁ…」

 

(…大丈夫かなぁ)

 

香は仁の反応に不安を覚えながら()()()()()()()()()()()()()

 

「…仁、戦闘準備はしておいてね」

 

「あぁ…」

 

鬼門の中の空間を抜けると、いつもの感覚がした。

 

どんっ

 

「来る」

 

どんっ

 

それに気がついて、仁も斬糸を構えた。

 

「分かってると思うけど…」

 

「あぁ。“剣式・両手刀”」

 

「“剣式・両手刀・不変・木刀”」

 

ぱきん

 

二人が武器を開くと、香の方には茶色の柄、仁の方には黒色の柄が現れた。

 

「「人ノ子…肝ォ……ヨコセッ!」」

 

二体の鬼が飛び出し、香と仁それぞれに一体ずつ向かっていった。

 

「二体か…香は大丈夫なのか?」

 

「大丈夫」

 

「そうか。」

 

仁は自分の方へと向かってきた鬼を見据えた。

 

「…シッ!」

 

斬糸から刀を引き抜き、鬼の突進を受け止めた。

 

(重い…まだ足りないか。なら、心意硬度強化!)

 

仁の刀の表面が薄く光の膜が覆った。

 

(さらに加速強化───)

 

「“反射閃々・純正七速───」

 

(連撃派生───)

 

「───四連”ッ!!」

 

仁の刀から七速の反射閃々を四度、計八撃が放たれた。それによって鬼の下半身と上半身が切り離された。

 

ウガッ!?

 

悪鬼はもう一体の悪鬼の方へと向かおうとしたが、そちらを向いた瞬間に動きが止まった。その隙を、仁が見逃すはずもない。

 

「“反射閃々・九速”!!」

 

首を狩り取り、崩れた鬼の骸の中から鬼の魂が出てきた。

 

「俺の方は終わった……」

 

香の方を向くと、そこには()()()()()()()()()()()()()()香の姿があった。

 

(…いや、木でどうやって…)

 

 

───少し時間を戻して香の方を見てみよう

 

 

「“斬撃属性付与”、“斬撃属性強化”」

 

香はそう呟いて鬼を足場にして跳んだ。

 

「“重音抜穿(かさねばっせん)・六連”」

 

空中で地上にいる鬼に向かって速く、力強い六の刺突をたたき込んだ。

 

ガ…

 

それのみで鬼は絶命し、骸が崩れて鬼の魂が出てきた。

 

「…あっちはまだ終わらないかぁ」

 

いや、貴女が速すぎるのよ?

 

りんねから突っ込みを受けつつ、香は星を眺めた。

 

 

───ということで時間は先ほどまで戻る

 

 

「さ、次行こうか。」

 

「あぁ…あと何体だ?」

 

「あと三体狩れればいいけど…目標は五体かな」

 

香はそう言って斬想鬼に木刀をしまい、仁も斬糸に刀をしまって歩き始めた。




ちなみに香の方は完全に瞬殺です。音が重なる程の速さの六回の刺突なので。我妻善逸さんの“霹靂一閃・六連”と理論はほぼほぼ一緒。
ではではまた次回。一応展開は考えてあるんですけど、それを書けるかどうかは微妙です。
感想とかいただけると更新速度上がるかもです。
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