鬼ヲ狩ル者達之交差【休載中】   作:Luly

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なんか初投稿からほぼ半日でUA200とか行ってたんですけど、皆様お暇なんですか?
これ書いてる時点で私も人のこと言えませんけども。
そもそも外出しないから暇なんですけども。

…そういえば、投稿したあとで気が付いたんですけど私、禰豆子さんの名前思いっきり間違えてるんですよね…鬼滅の刃が好きな方、申し訳ありません。後で修正しておきます。


第弐話 新たな出遭い

「っ…」

 

黒い着物を着た少年が目覚めた。

 

「あっ!若旦那起きた!」

 

「咲…?」

 

「楽!花ちゃん!若旦那起きたよ!」

 

若旦那と呼ばれた少年はあたりを見渡した

 

「ここは…店か?」

 

「うん…そうだと思う。」

 

「で、咲。今時間は?」

 

「もう夕方。」

 

「………は?」

 

「だから夕方だってば。」

 

若旦那は少し考え事をするそぶりをした。

 

すると、廊下を走るような音がする。

 

「若旦那!」

 

「花……っ!?」

 

若旦那は花と呼ばれた少女を見て驚愕の表情をした

 

「花、それ……!」

 

若旦那は花の頭の上を指さした

 

「……はい……私はまた、鬼になっているようです……」

 

「ま、そうなった理由は俺にもわからんがな…」

 

「その声……楽か。」

 

若旦那が振り向いた先には赤毛の少年がいた。

 

「瞼が封じられた状態で、今の花が何の能力を持っているのかもわかんねぇ。俺らもいまさっき目覚めたとこでな。」

 

「そういうことだ。楽なら調べられるかもしれんが、その時間がなかった。」

 

「柊さん…」

 

「…ところで仁。」

 

「どうした、楽。」

 

「そこにいるの、誰だ?」

 

若旦那───もとい仁が楽の指さしたほうを見ると、そこに仁と同じような黒い着物を着た少女がいた。

 

「………」

 

「………」

 

「……知らん。見覚えがない。」

 

「仁もないか……」

 

楽がそうつぶやいた時、少女が動いた

 

「うぅ……」

 

少女は体を起こし、あたりを見回す

 

「ここは……?」

 

「ここは綺糸屋だ。……多分。」

 

「っ!どなたです!?」

 

少女が仁のほうを向いた。

 

「これは失礼しました。私は呉服“綺糸屋(あやしや)”三代目当主…仁と申します。」

 

「あ、ご丁寧にありがとうございます…私は呉服“錦糸屋(きんしや)”三代目当主、(こう)と申します。」

 

「錦糸屋…ですか?」

 

「はい、錦糸屋です。」

 

「……咲、都に錦糸屋なんていう呉服屋あったか?」

 

「私はよくわかんないけど…でも北にはなかったと思う。」

 

「私の方は綺糸屋という呉服屋さんがあったのも初耳なんですが…」

 

香がそこまで言ったところで、廊下を走るような音が聞こえた。

 

「わ、若女将!目が覚めたんですか!?」

 

「ちょっ、早いって!」

 

(りん)!?それに(かなで)!」

 

「っ!?」

 

「おいおい、嘘だろ!?」

 

仁と楽は鈴と呼ばれた少女の頭上を見て驚愕の声を漏らした。

 

「「花と同じ“鬼神族”の娘っ!?」」

 

「「っ!?」」

 

香と鈴が驚愕の表情をした

 

「どうして…鬼神族を知っているのですか?」

 

「そっちこそ…なんで?」

 

軽い殺気が仁と香の間で飛ぶ中、高い声が聞こえた。

 

「そこまで。香、とりあえず状況確認しようよ」

 

(すず)…」

 

香が間に入ってきた青い髪の少女をそう呼んだ。

 

「仁も少し落ち着け。なんかわけわからんことが起こってるみたいなんだ。」

 

「そうなのか?」

 

「あぁ…」

 

「とりあえずは自己紹介しあわない?名前わかんないし」

 

涼と呼ばれた少女がそう言った

 

「そうだな…っていうかあんたは話が分かりそうだな。」

 

「鬼神族と交流する影の鬼導師だからね~…」

 

「影の鬼導師…俺と同じなのか。」

 

「あなたみたいなのは見たことないけど。」

 

「あ、あの…」

 

花が遠慮がちに話しかけてきた

 

「話す場所の用意できましたけど……」

 

「「はやっ!?」」

 

「あれ、(あかつき)さんは?」

 

「ここだが。」

 

声がした方向には柊と似た風貌の男性が座っていた。

 

「さっさと着席しなさいな。話が進まないよ?」

 

涼が急かし、全員が机を挟んで座った。

 

「えっと…ではまず私から。呉服“錦糸屋”三代目当主、(こう)と申します。」

 

「では次は私が。呉服“綺糸屋”三代目当主、(じん)と申します。」

 

「俺か。(らく)。影の鬼導師。」

 

「じゃあ私ね。(すず)。同じく影の鬼導師。」

 

(はな)と、申します。鬼神族の者です。元、ではありますが。」

 

(りん)、です。同じく元鬼神族の者です。」

 

(さき)です!鬼導隊見習い、です…」

 

(かなで)です。鬼導隊の見習いです。」

 

(ひいらぎ)。鬼導隊元六番隊隊長だ。」

 

(あかつき)だ。同じく、鬼導隊元六番隊隊長。」

 

全員が名前を言うと、軽くため息をついた。

 

「役職、立場、その他もろもろすべて同じ……なのに出逢ったことも聞いたこともない名前、か。」

 

「みたいですね。…つかぬことをお聞きしますが。」

 

香が仁をまっすぐ見つめた。

 

「“顔の無い鬼”」

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

綺糸屋の者達に衝撃が走る。

 

「…ご存じですね?」

 

「……あぁ。」

 

仁は諦めたようにため息をついた。次いで香をまっすぐと見つめる

 

「なぜそれを知ってる?」

 

「もしかすると、と思ったもので。…お話ししましょう、私たちの身に何があったのか。」

 

香はぽつりぽつりと話し始めた。錦糸屋事件の始まり、顔の無い鬼を追っていた理由、涼との出会い、鈴との出会い、父である(れん)の話、黒陰(こくいん)との決戦。そして何より……“()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…これが、私たちの身に起こったことです。」

 

「……同じか。」

 

仁はそう呟いて同じように話し始めた。綺糸屋事件の全貌を。

 

「…俺のほうは以上だ。」

 

「…やはり。私とほぼ同じ人生を生きていたのですね…仁さんは。」

 

「敬語はいらない。仁でいい。」

 

「ならば仁と。ですが、細かく見れば私と違う点がありますね。」

 

「…鬼導術への耐性か。」

 

「えぇ。」

 

「…ひとまず、敵ではないんだな?」

 

「えぇ。」

 

「ならば、手を組んでくれないか。今は情報がなさ過ぎる。」

 

「こちらからもお願いします。仁。」

 

「よろしく頼む。香。」

 

仁と香が握手を交わし、ここに綺糸屋と錦糸屋の同盟が成った。

 

「…そういえば。」

 

「…あっ。」

 

「「おまえは“歪みを使う鬼”を知っているか?」」

 

仁と香が同時に言い、真剣な表情になった。

 

「…お前も追っているのか。歪みを使う鬼を。」

 

「えぇ。お母様が連れ去らわれてしまったので。」

 

「こちらも母さんが連れ去らわれてしまったからな…ここも同じなのか。」

 

「そのようです。」

 

「てかよ…ここはいったい何なんだ?」

 

楽がそう呟いた時だった。

 

「その答えは、外に出てみればわかるんじゃねぇか?」

 

「だな。」

 

仁達の誰でもない場所から、声がした。

 

 




錦糸屋勢と綺糸屋勢が合流しました。

最後の声は誰なんでしょうね?あやしや原作を読み切ったことのある人ならわかるかも?

ちなみに必要のない必須タグが入ってると思われるかもなので一応簡単に説明いたします。
綺糸屋勢の仁と花は現在交際中です。花の告白を仁が受け入れた形です。
錦糸屋勢も同じく、香と鈴が交際中です。鈴の告白を香が受け入れた形です。
そして、仁と花は異性ですが、香と鈴は同性(女性)です。
必須タグ“ガールズラブ”が入っているのはそういう意味です。
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