多分これも長く続いちゃう気がします。…っていうか、早々に合流してるんだよねぇ…まぁ何とかなると思いますけど。
「…ここが…那田蜘蛛山か。」
「…多分。」
香と仁は大きめの山の前にいた。
「…妙だね、鬼の気配と同時に人間の気配…しかもその人間の気配は人間同士で争ってる?」
「…そんなことまでわかるのか?」
「う~ん…ちょっと調べてみようか」
香はそう言って懐から地図を取り出した。
仁が地図を覗き込むと複数の赤、青、紫の炎とその中で二つの大きな炎が存在していた。
「…場所はあってる。でも、なんだろこの人間の争い方は…」
「…これは?」
「ちょっとした術。大きい炎は私たちがいる場所で…他の炎は生命反応がある生物の反応。赤が人間、青が悪鬼。紫は多分…前から話に上がってる鬼。」
「なるほどな…」
その言葉を聞くと、香は地図をしまった。
「…さ、いこっか。」
「あぁ。」
そう言って香達は山の中へと入っていった。
───山のどこか。
そこに、一人の少年(?)がいた。
「…僕たちの家にまた誰か入ってきた。」
そう呟いて、どこかへと姿を消した。
───山中
「…こっちか?」
「うむ!そちらから微かに美味そうな匂いがする!」
仁は香と別れて別行動へと移っていた。
「しっかし…この刺激臭は何だ?くさくてまともに鼻も効かんわ。」
「一瞬だからいいんだがな…」
「…仁よ、ここの木ども切り払えんのか?」
「いやダメだろう…出来なくはないと思うが環境を破壊しかねん。」
「そうか…」
「…む?」
仁が木陰で止まった。
「どうした?」
「静かにしろ」
仁が木陰から外の様子を伺うと、人と人が斬りあっている姿が見えた。
「あれか…香が言っていたのは。」
「…仁よ、あの者達から微かに鬼の匂いがするのだが」
「あの人たちが鬼だと?」
「…違う、あの者らは純粋な人間だ。…だが…」
だまりがその人間たちを凝視した。
「…あの者らの背中。あそこが鬼の匂いが強い。…仁、あの者達を傷つけないように背中の方へ刃を放てるか?」
「…分かった」
ぱきん
仁は斬糸を開き、持ち手を持ったまま刃をその人間たちの方へと放った。
すると刃の当たった者達から順に崩れ落ちて行った。
「…操られておったか。」
「みたいだな。」
「…仁、悪鬼の匂いが強くなった。行くぞ!」
「あぁ」
木陰からたまに様子を窺うようにして仁は軽く駆けた。
─── 一方、香の方はというと
「…特に現れないわねぇ」
「ん~…なんかいそうなんだけどね…」
「…珍しく、香の勘が外れたのかしら。」
「いやそこまで当たらないよ?」
香は少し開けた場所に来ていた。
「…悪鬼の気配がするわ」
「ん、じゃあそっち狩りにいこっか」
香はりんねが導くままに行動した。
「…ここね。」
「…あ、いるね。」
「メシィ……メシはどこだぁ……」
「…生まれたて?」
「かもしれないわね…」
「…まぁいっか」
知らないだろうし、と小さく呟き、斬想鬼を軽く持った。
「…“剣式・短剣・不変・贋作”」
いつものように剣の柄が現れ、引き抜くとかなり短めの剣が現れた。
「…そんなのでどうやって戦うのよ」
「ん?」
りんねの言葉に香は行動で示した。
「…こうやって。“
「グィッ!?」
香がやったことは簡単。心臓の部分へと短剣を一突きである。鬼とはいえたまに心臓や首の概念がある個体が存在する。ならば暗殺の技も効くのだ。
「…よく心臓概念がある個体だと分かったわね」
「なんとなくね。…ん?」
香が来た方向を見た。
「…なんか来た?」
「…行ってみましょうか。」
りんねは鬼の魂を飲み込み、香とともにさっきの開けた場所へと向かった。
───
「メシィィィィ!ヨコセェェェ!」
「う、うわぁ!?何だあれ!?今まで見たことないぞ!!」
「なんだコイツ!変な門から出てきやがってなんなんだコイツ!」
猪の頭を被った少年、黒い刀を持った少年が巨大な顔に追われていた。
「伊之助!あれから鬼の匂いがする!多分日輪刀で斬ればなんとかなるとは思う!」
「あれ鬼なのかよ!紋次郎!」
「炭治郎だ!!ともかく、頸を斬ればなんとかなる気はする!」
「アレに頸あんのかよ!」
「やってみるしかない!」
黒い刀を持った少年が向きを変えて構えた時である。
がんっ!!
「…へっ?」
少年と巨大な顔の間に、何者かが割って入った。
「う…わっ!」
「のわっ!」
突然感じた衝撃に二人が吹き飛ばされ、驚愕している間に、二人と巨大な鬼の間に黒い何者かが立った。
「あ~あ~、まぁたやってもーたな~…!」
何者かの隣に寄り添うかのように在る黒い何か。その何かが言葉を発していた。
(この匂いは…鬼か!?)
「このバカタレ!鬼狩りなんぞわっしゃらの敵だろうが!見殺しにした方が都合がよかっただろう!」
「見殺しなんてできるか。この馬鹿が。俺はもう…」
(…この子から悲しみの匂い?)
「二度と目の前で知り合いが死ぬのを見たくない…!」
降り立った黒い少年はそう言った。
「あぁあぁ、お主ならそう言うと思っとったわい!で、どうするんだこれから!」
「とりあえず鬼を狩るが。」
「鬼狩りは!」
「以前のごとくそのままお帰り頂くが?」
「何でッ!!!」
(…えと?)
「やはり人間は何考えとるかわかりにくいな!っつうか面倒くさい!」
「俺がお前のことを知ろうとしてるんだ、お前もちょっとは人間のことを知れ!」
「えっと…鬼と…人が?…いや俺も人のこと言えないが…って、あっ、あぶない!!」
黒い刀の少年が声を上げた時、巨大な顔が巨大な腕を生やし、どこから持ち出したかわからない巨大な斧を振り下ろそうとしていた。
黒い少年はそれに綺麗に反応し、無傷のまま斧をよけた。
「…んだ貴様ら…見てくれもそうだがワシのメシの邪魔をするとは心底うっとおしい…!」
「…似てるなあの夜の鬼に。」
「…確かにな」
「邪魔する鬼はぶっ潰し、邪魔する人間は引き裂いて美味しくいただいてくれるッ!!!」
そう言う鬼(?)が斧を振り回して黒い少年に向かっていったとき、その少年が呟いた。
「…あんたたち、もっと下がってくれ」
「えっ!?」/「あぁ!?」
「…触れればたやすく首が飛ぶぞ」
「いいからはよしろい!」
ぱきんっ!
がきっ!
「!?」
「…シッ!」
(あれは…銀色の…糸?)
黒い刀を持った少年がそんなことを考えている間に鬼が真っ二つに切断されていた。
「この…こしゃくなっ!」
鬼の命は絶えておらず、そこから一気に分裂した。…その数、500。
(あんなの、仕留めきれるはずが…!)
「これだけの数を仕留めきれるか!?」
「…そう来るか。」
黒い少年が謎の武器の持ち手を繋ぎ合わせた。
「仁よ、」
「急かすな、だまり。…必ず仕留めてやる」
「死ねぇっ!」
「…“
ぱきん
黒い少年が再度その謎の武器を開いて振ると、赤色の糸で出来た網がその分裂した鬼達を取り囲むように襲い掛かった。
「…っ!?」
その持ち手は意思があるかのように散り散りになった鬼達を取り囲み…
「あ…がぁ」
黒い少年の手元に持ち手が戻ってきたころには、分裂した悪鬼たちを全て一か所に纏めてしまった。
(す、すごい…)
「な、何故だぁ…何故鬼と人とがともになってワシを阻む…いったい何だこの武器はぁ…何故…何故ワシがこうもあっさりと敗れる…」
「質問が多いな~…」
「…ならば、こちらからも一つ質問だ。」
黒い少年が鬼を見据えた。
「お前は“歪みを使う鬼”を…もしくは“鬼舞辻無惨”を知っているか?」
(え…)
鬼舞辻無惨。それは、黒い刀を持った少年が追っている鬼。歪みを使う鬼は知らないがこの少年から出てきたことに驚いたようだ。
「し、しらん…!答えたのだからこの縄を解けっ!熱くて敵わん!」
「…そうか。」
「げっげっげ、ちなみにそのお主の答えに対する答えは…」
黒い少年が持ち手を強めに引いた。
「身をもって知るといい!」
「あ…がぁぁ…」
苦しそうな声を上げた後、鬼は体を崩壊させて消えた。その代わり、黒い何かが崩れた後から現れた
(…あれは…一体?)
「…さて、どうする?」
黒い少年が声を発した。
「その刀で俺と戦うか?」
その言葉で、猪の頭を被る少年と黒い刀を持つ少年は自分たちに問いかけられていることに気がついた。
「…君は…人間なのか?それとも鬼なのか?…少なくとも、少し前にお店に行ったときには人間にしか感じなかったけど。」
「…そういえば、少しお久しぶりでしょうか?“竈門 炭治郎”様。」
黒い少年が振り向き、黒い刀を持った少年───竈門 炭治郎と向き合った。
「そうだね。…質問に、答えてくれないかな。」
少し語気を強めて言うと、黒い少年は少し目を逸らした。
「…さて、私はどうなのでしょう。人なのか、鬼なのか。それは私にもわかりません。…なにせ───」
黒い少年は側にいる黒い何かを見つめた。
「なにせ、私は“
「…人鬼一体…なら、これは聞かせてくれ。…君は、君に憑いているその鬼は…人を…喰らっているのかい?」
その問いに黒い少年は首を横に振った。
「いいえ。私についてるこの鬼は、名を“だまり”といいます。」
「あぁ…やっとこさ飯にありつける…!」
「あ、待てだまり。“
ぱきん
黒い少年は謎の武器を振るい、そこから出た網で鬼の体から出た黒い何かを覆った。
「この方が喰いやすいだろう。」
「おぉ、すまん」
黒い少年に憑く鬼はその黒い何かへと噛みついた。
「…こいつは…だまりは、“鬼喰いの鬼”です。人を喰う鬼じゃありません。」
「鬼喰いの…鬼。ということはその鬼が言っている飯っていうのは人じゃないんだね?」
「えぇ。」
「そっか。…ところで、君の名前は?俺のことはもう知ってるだろうけど“
「“
その唐突な自己紹介に黒い少年はきょとんとしていた。
「…いいのですか?私は鬼と生を共にしている者で…貴方達は鬼を狩る方々でしょう?」
「まぁ、気になるけどさ…それでも、鬼を狩ることを目的にしているのは一緒じゃないか?…それに、俺も鬼を連れてるからな。」
「?」
「…仁、あの小僧の背後の箱から微かな鬼の気配がする…」
「…なるほど」
「妹はやらせない」
「言われんでも喰う気が起きんわ、その匂いは…」
「「?」」
だまりという名の言葉に炭治郎と伊之助が困惑していた。黒い少年はそれを見て軽く笑った。
「…失礼、私の名前は“仁”と言います。…呉服綺糸屋3代目当主、仁です。」
「あぁ、若旦那くんだったのか。…これからよろしく。」
その言葉を聞いて仁が小さく反応した。
「…えぇ、これからよろしくお願いします。」
「とりあえずここにいる鬼を狩るぜぇぇぇ!!」
「…伊之助様、ここには鬼が?」
「あっちだ、行くぞ、権八郎、面、うがり!」
「炭治郎だ!」
「仁です…」
「わっしゃの名前はだまりだ!」
二人と一鬼が似たような反応をして伊之助と同じ方向へと走っていった。
ちなみに今回の仁さんの炭治郎さん達を守っての戦いはあやしや第一話の再現です…まぁ台詞とか色々変えてますけどほとんど変えてません。
んと…次の展開考えないと…
香の秘密を話す時期はいつがいいですか?
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無限列車直後
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遊郭前
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刀鍛冶の里前
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刀鍛冶の里直後