鬼ヲ狩ル者達之交差【休載中】   作:Luly

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う~ん……最近あまり良さそうな構成が組めないです…


第参拾伍話 飛ばされた先にて

(“心意被膜・衝撃吸収”…!)

 

吹き飛ばされている最中に心意の膜を展開し、あとに来るであろう衝撃に備えた。

 

「…だっ!」

 

少しすると、仁は地面へとたたきつけられた。

 

「…だまり、いるか。」

 

おるわ。…結構、飛ばされたようだな。

 

「山の中ではあるみたいだがな……それよりも」

 

おぉ。

 

仁は起き上がって背後を見た。

 

「…そこにいる奴。…何か用か。」

 

仁が声をかけると背後で声がした。

 

「…おんし、よううちに気がついたなぁ。」

 

その声に振り向くと、一人の女がいた。

 

「…変な話し方だな。どこか特有の話し方か?」

 

「なん?おんしもうちのことば馬鹿にしよるん?」

 

「馬鹿にしてるというか……聞いたことのない話し方だから戸惑っているんだが。不快にさせたなら謝る。」

 

「…そか。…まあええ。」

 

そう言うと、女はいきなり仁に襲い掛かった。

 

「……いきなりかっ!」

 

仁もそれに対応し、女の持つ橙色の刀を受けた。

 

「ほー?おんし、ただの子供やないな?鬼憑き、ってとこからも普通やない思てたけんど…それだけやない、よー鍛えられておるわ。」

 

「悪いが俺はまだほとんどの力を鬼に狩りてる状況だ。それに、鍛え始めたのもつい最近。そこまで鍛えられてない。」

 

「……それにしては、剣筋がはっきりしとる。今の一撃でようわかった。おんし、いい師を持ったんやない?」

 

「いい師、か……」

 

(…確かに、香はいい師なのかもな………これを言ったら否定されそうだが。)

 

「……おんしに少しだけ興味が沸いたわ。おんし、名は?」

 

「……名乗らせるならまずはそちらからではないのか。」

 

「……それもそーか。」

 

女は少しだけ退いた。

 

「うち、“西野 せつな”。うちが使ってるんは“土佐弁”ゆーもんや。とけーの人にはよー分からんかったかねー…で、おんしは?」

 

「…仁」

 

「仁…ね。覚えた覚えた。…さて、死合うかね」

 

「字が違ったような…」

 

「何も間違うとらん。ほないくで」

 

女はそう一言言うと、先程を上回る速さで仁に突撃した。

 

「…早…!」

 

「うちこれ以上上がるで?」

 

「全開じゃないのか…!」

 

「それに話しながらついてきちょるおんしもおんしやな!」

 

せつなと名乗った女の言う通り、仁はせつなの動きについてきていた。

 

「……ならこれを受けられるんか!?」

 

「!?」

 

「………シュッ!」

 

せつなが一瞬の呼吸音とともに刀を天へと向けた。それが合図となったのか、せつなの周りに黄金の波紋が浮き上がった。

 

「な…!」

 

「“太陽の呼吸 壱の型 天刃雨(てんしう)”!!」

 

宣言と同時にその黄金の波紋からせつな自身が持つ橙色の刀が射出された。

 

「なんだあれ…!とりあえず避けないといけないことは分かるっ!」

 

仁は刀が向かってくる方向を見極めながら避け始めた。

 

「ほれほれ、おんしも攻撃せんとうちはたおせんよ?」

 

「そうはいってもな…!」

 

そう言ったとき、仁の足元に刀が刺さり、その直後、刀は炎と電気を放って消滅した。

 

(炎と…電気?あれは……火属性と雷属性なのか…)

 

そう分析したのち、仁は回避し続けたまませつなに近づくように動き始めた。

 

(属性が分かったところで何も出来ないといえばできないが……)

 

「…ん?」

 

「……“火炎放出”……“火炎纏(かえんまとい)”」

 

仁は自身の体と刀に炎を纏った。

 

(雷属性はともかく……炎属性はこれでまだ…!)

 

「考えとおね~…でもそれ人体発火やろ?大丈夫なん?」

 

実際のところ、仁は火炎の層を自身の体の表面に展開させているだけ。制御を誤れば自身の体が焼けるが…その辺は対策済みである。と、いうか……

 

「自分への引火恐れて火炎技使えるか!!」

 

“自然六素属性”と呼ばれる属性群の技を使う人に言えること。それは、自分にその属性のダメージが来る可能性があるということだ。火属性なら引火。水属性なら浸水。風属性なら鎌鼬。土属性なら密閉。氷属性なら凍結。雷属性なら感電といったように、自然六素属性には何かしら自分へ被害が入る可能性がある。それの対策、利用、応用ができて初めて使いこなしたと言えるのだ。仁はまだ対策の段階であるが、その対策を利用するのもそう遠くない、というのが香の見解であった。そしてその利用こそが、仁が使った“火炎纏”である。

 

「…なるほど、正論やねぇ。まぁ、近づかせる気ぃなんてないけんどね。」

 

そう呟くと弾幕の密度が上がった。

 

「弾幕の密度が上がって…属性を維持できるのか!?」

 

仁の言葉にせつなが少し顔色を変えて答えた。

 

「…うちが使うこん技、天刃雨は密度が低いほんど属性を強う込められる。けんど密度を上げりゃ上げるほんど制圧力が高まるんや。特に問題は存在せん……そう思てた。」

 

(…思ってた?)

 

「…けんど、おんしと相対してようわかった。同じ属性を持ってるんに制圧力は効かん。さっきから気付いてたけんど、おんし、火を纏ってからうちの攻撃、いくつか弾いとんね?」

 

(気づいて…!)

 

「…おんしも鬼殺隊とかいう奴なんらわかるやんろ。うちの日輪刀は橙。っちゅうことは炎と雷に適性があるんよ。うちはそれに属性を組み合わせて“太陽の呼吸”言う呼吸として成立させとる。うちに呼吸を教えてくれとった人は確か“虹の呼吸”の派生やとか言うとった気もするとおね。」

 

「日輪…刀?」

 

初めて聞く言葉に思わず聞き返した。

 

「…おんし、日輪刀を知らんの?鬼狩りなんにか?」

 

「知らん。」

 

「…おんし、一体…?」

 

動揺からか、弾幕が薄れた。その隙を、仁が見逃すはずもなく。

 

「…!おおっ!」

 

「!しもた!」

 

「“火炎一閃”!」

 

仁はせつなに向かって通常の火炎一閃を放った。

 

「うぐっ……こ、今回はこの辺で退かせてもらうわ…!」

 

「ま、まて…!」

 

「ほな、さいなら~!」

 

仁が先程までの雷属性の攻撃ダメージによって動けなくなっている間に、せつなの姿は見えなくなっていた。

 

「…くっ……」

 

仁、少し休んどれ。

 

「…っ、あぁ……少しの間頼む、だまり…」

 

わっしゃを誰だと思っとる。いいから休んどれ。

 

「あぁ……」

 

仁はそこまで言ったところで意識を失った。

 

……“西野 せつな”、か。危険かもしれんな。…少なくとも、今の仁では、危うい。あやつはほとんど本気を出しとらん。

 

だまりが空を見上げた。

 

……仁。佐吉は、お主を気がつかれないように守っていた。もしかすると今も気がつかれないように守っているのかもしれんが……それがまたいつまで続くかもわからん。…お主が花を守ると誓ったのならば…もっと、強くなるしかあるまいな。……わっしゃも、お主も。

 

そのだまりの独り言は誰にも聞かれず闇の中へと消えていった。、

 




土佐弁…わかりにくくて途中から適当なんです…ごめんなさい……
あ、それと前回URL貼るって言って貼ってなかったので今度こそ貼ります。
ちなみに、次の話は香の方に戻ります。
ではでは。

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香の秘密を話す時期はいつがいいですか?

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