……はい、ということで気を取り直して第43話。最近長く書けなくなってきているのです。
…というか香達の話に入れてないのです。
「ここにいる人が分からない、と言っていたがしのぶのことは知っているのだろう?」
耀哉が香にそう問いかけた。
「確かに私は知っていますが…主に対応したのが私ですので知らない方もいます。」
「ふむ…ならば私から見て一番左の隊士から紹介を始めようか。」
ちなみに不死川は元居た場所に戻っている。
「彼は“伊黒 小芭内”。“蛇柱”だ。」
「…ふん。なんと言われようと鬼憑きと鬼なんて信用しないからな。」
そう挑発的に伊黒は言った。
「別に信用されようとなんて思ってませんけども……」
「鬼狩りができていればそれでいいといえばいいしな…」
仁と香にとっては別に気にすることでもなかったようだ。
「…次、そこにいる隊士が“竈門 炭治郎”。さっきのでわかっただろうけどこっちにいる鬼の“竈門 禰豆子”を連れている。」
「えっと…よろしくお願いします?」
「んー。」
炭治郎と禰豆子が返事をした。
「一番私たちの境遇に近い人たち…と覚えればいいのでしょうか。」
「多分そうじゃないかな…錦糸屋事件が未解決だった時の私みたい。」
鈴と奏がそう呟いた。
「次に“不死川 実弥”。“風柱”だよ。」
「ハッ」
「すみません、いい加減止血してくれませんか。」
「あァ?」
「さっきからずっと気分が悪いのです。」
香がそう言った。
「……そういえば香が気分悪いのはなんでだい?」
「わかりません。ただこうなったのは不死川さんが血を出した直後からですね。」
「…実弥の血が効いているのかな?君に憑いている鬼はどうなんだい?」
「…りんね、どう?」
声をかけられ、りんねは香の影の中からだるそうに起き上がった。
「別に何もないわ。香の不調は恐らく不快感の限界突破よ。不死川とかいう馬鹿に不快感を感じなくなったらその症状もなくなるでしょう。」
「…毒舌というかなんというか。」
堂々と柱を“馬鹿”というあたり、りんねの肝が据わっているというかなんというか…
「…ハッ!」
「君たちは仲が悪そうだね…」
耀哉が少し呆れていた。
「次が“悲鳴嶼 行冥”…“岩柱”だね。」
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」
(この人まだお経唱えてるよ…)
「嗚呼…本当に可哀想だ……人でありながら人のように見えぬ姿形とは……嗚呼異質也……」
「……あなたから視ても異質に見えますか。」
「いや、香達のそれは誰が見ても異質に見える気がするけれど…」
耀哉から小さく突っ込みが入った。
「次、“胡蝶 しのぶ”。“蟲柱”。」
「以前からたまにお会いしていましたね。」
「そうですね。」
「…つかぬことをお聞きしますが、そちらにいる鬼の女の子。以前お屋敷を訪ねた際は角がなかった気がするのですが…」
その言葉を聞いて香は鈴を見た。確かに、今は角がある。
「あれ、鈴……前に渡した石はどうしたの?」
「えっと…首からかけていたのですが……ここに来る前に取られてしまいました。」
「……そっか。…後で返してくださいますね?」
香は隠に向けてそう言った。
「あ、あぁ……」
「…石?どういうことですか?」
「後でお話ししますね。」
「…分かりました。」
そう言ってしのぶは引き下がった。
「次に“霞柱”の“時透 無一郎”だ。」
「…」
「若いですね…おいくつですか?」
「14だね。」
「それほどまでに…」
「香の方が若いだろう…」
正論である。
「…次が“炎柱”、“煉獄 杏寿郎”。」
「うむ!鬼は信用できる気はしないがこれから先をよく見せてもらおう!」
「…元気ですね」
「つーかうるせぇ。」
「楽、それはさすがにどうかと思うぞ…」
「五月蠅いのは事実だから仕方ないんじゃない?」
「涼まで……」
煉獄に対する評価がひどい朱天と蒼天である。
「こほん、次に“恋柱”…“甘露寺 蜜璃”だね。」
「……///」
「露出多くないか?どう思う、咲。」
「私なら絶対に嫌な服装です。」
「あいつならやりそうな気がするが…」
「“あいつ”…って愛ちゃん隊長ですか…」
「あのオカマならやりそうだ。」
(言っちゃったよこの人…この場にいないからって…)
咲と柊がそんな会話をしていた。
「そういえばなんで顔を赤くしているのでしょうか?」
「それは私にもわからない…聞きたいのなら蜜璃本人に聞くといい。」
その言葉を聞いて甘露寺はまた顔を赤くしていた。
「そして“音柱”、“宇随 天元”。」
「ふん。人を喰わねぇ鬼ってことも信用ならねぇが人に憑く鬼が無害で、それが鬼を喰らう鬼ってことも信用ならねえな。証明するならもっとド派手に証明しやがれ。」
「……証明、か…」
「夜じゃないと難しいからな…」
仁と香が少し困惑していた。
「…次に“水柱”の“冨岡 義勇”。柱はこれで最後だね。」
「…」
「無口な方ですね。」
「だな…あんたとはたしかあの山であったな。」
「…鬼の件に関しては少しその鬼に世話になった。」
「……だまり?」
「げっげっげっ、あがめたてまつれ。」
「いや何があったのか教えてくれないか…」
「…義勇、山で何があったのか教えてくれないか」
「…」
義勇は少し仁の方に目線を向けた後、山で起こったことを話した。
「……以上です」
「なるほど…だまりにほぼほぼ敵意はないのか。」
「人間の生き死になんぞ本来わっしゃの気にすることではない。ただ仁は周りの人間が死ぬのを嫌がる。それに影響されたのかもしれんな。」
「そうか…ありがとう、だまり。」
「ふん。」
だまりは面白くなさそうに仁の影へと沈んだ。
「そして最後にそこにいるのが“我妻 善逸”と“嘴平 伊之助”。香達が救った隊士だね。もっとも、香達にはそのつもりもなかったのかもだけれど。」
「どうでしょうね…ところでこの黒子の方々は…」
「その方々は“隠”。この鬼殺隊の事後処理部隊です。」
耀哉の代わりにしのぶが答えた。
「うん。しのぶが答えたほうがいいだろうね。…さて。これでやっと本題に入れるね。」
耀哉はそこで一呼吸置いた。
「…仁、香。錦糸綺糸屋という屋敷にいた君達は一体…何者なんだい?」
「……」
その場がしーんと静まり返る中、香は仁や花、鈴、柊、暁、佐吉、灯純と順に目線を合わせていた。
「…はぁ。私が説明するのですか…」
「お前が一番適任だろう…」
香は軽く頭を押さえながら、姿勢を整えた。
「…改めまして。私は呉服“錦糸屋”三代目当主、“香”。そちらは呉服“綺糸屋”三代目当主の“仁”。」
自身の名乗りと仁の紹介を済ませると、そこで一拍おいた。
「…鬼殺隊の皆様、初めまして。私達、呉服“錦糸綺糸屋”の屋敷に住む者の過半数は、
そう、名乗った。
う~……あ、香の謎の吐き気については“不快感の限界突破”で引き起こされた現象です。以前からたまに描写してたと思いますが、香は血の匂い……特に人間の血の匂いが苦手です。意識しないようにしているとか心意で中和するとかすればまだましですが、最初の第一印象の時に思いっきり不快感を抱いたのでしょう、その不快感に上乗せされる形で血の匂いが来たわけですから通常のままで耐えられる限界を超えてしまった。…そんな感じの設定になっています。
それでは、また。いくつか話は作ってあるのでしばらく投稿できるかもです。
香の秘密を話す時期はいつがいいですか?
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無限列車直後
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遊郭前
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刀鍛冶の里前
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刀鍛冶の里直後