ハイスクールD×D 〜鏡花水月とともに〜   作:bad boy

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はい!bad boyです!

とうとう日間ランキングにも顔を出せるようになりました!応援してくださった皆様本当にありがとうございます!

今回でプロローグ含めて十話目ですね!

これからも頑張って更新していくので応援よろしくお願いします!

それでは第九話どうぞ!


第九話 実力の片鱗

 俺がオカルト研究部に入部してからはや数日が経った。

 

 俺としては入部してからは一回しか顔を出していない。なぜなら俺は悪魔ではなく人間であり部員のみんなは悪魔の仕事などを行なっているが俺がそれに対してできることは何もなかった。

 

 たまたま行った時に兵藤一誠が死んだような顔をしていたので声をかけたがその時は

 

『魔法少女……ミルたん……。うっ頭が……』

 

 と聞いてはいけないことだったらしく、そっとしておいて俺は不自然にならないように白音ちゃんと交流してその日は帰った。

 

 

 

 

 

「教会に近づいてはダメよ」

 

 数日ぶりに部室に顔を出し、白音ちゃんと話していると後から来た兵藤一誠がリアス・グレモリーに説教をされ始めた。

 

 話を聞くところによるとどうやら兵藤一誠は道に迷っていたシスターを教会まで道案内して教会に近づいたため怒られているようだ。

 

 その話を聞いて俺は少し兵藤一誠を見直した。ただの変態だと思っていたが困っている人を助ける一面も持っていたようだ。

 

 俺のような人間からしたらなぜそんなことで怒られなければならないのかと思うかもしれないが、悪魔からしたら怒って当然だ。

 

 悪魔は聖なる力が弱点だ。そのため聖なる場所である教会へ近づくのは自殺行為である。どちらの言い分もそれぞれの立場では正しいことである。

 

 悪魔になりたてで人間としての倫理観が抜けていない兵藤一誠にとっては酷な話かもな。

 

 それに今は悪魔・堕天使・教会(天使)の三勢力は休戦状態だ。何か小さないざこざでも戦争に発展しかねない。

 

 俺のような人間が堕天使や悪魔を殺しても問題はないがいづれかの勢力に所属してると問題になる。

 

 これが俺が悪魔になるのを断った理由の1つでもある。

 

 

 

 

 

 

 だが、兵藤一誠の言う教会からは聖なる気配ではなく、堕天使の気配がするんだよなあ。

 

 そもそもここは悪魔の管理する土地だから今あの教会は機能していないはずだ。まあそこまで教えてやるほどこいつらに肩入れする気はないが。

 

 そんなことを考えていると兵藤一誠が解放された。一応声かけとくか。

 

「大変だったね、兵藤君」

 

「ああ、道案内しただけでこんなに怒られるとは」

 

 まあ人間の常識で考えるとそうだよな。

 

「部長、大公からはぐれ悪魔討伐の依頼が来ましたわ」

 

「そういい機会だからイッセーに悪魔の駒の特徴を実演して教えましょう。それと惣右介も付いてきて、貴方の実力も把握しておきたいわ」

 

 姫島朱乃がそうリアス・グレモリーに告げると俺にも同行して欲しいと行ってきた。

 

 まあはぐれ悪魔は基本退治するしこいつらの実力も俺は把握しておきたいからちょうどいいな。

 

「わかりました、部長」

 

 

 

 

 

 

 そこから場所は変わって廃墟へ。しっかりと中から悪魔の気配を感じる。

 

「イッセー貴方チェスはわかる?」

 

 リアス・グレモリーが兵藤一誠に尋ねる。悪魔の駒の説明をするのだろう。

 

「はい、ルールくらいは……」

 

 そうして悪魔の駒についての説明が始まる。

 

 駒の種類、悪魔の出生率の低さをカバーしている点、そしてレーティングゲーム。

 

 レーティングゲームについては見たことはない。だがルールについては黒歌から常識の一環として教えてもらったことがある。

 

 まあ興行として人気らしいが、いつ戦争が再開してもおかしくないから実戦形式の模擬戦を行なって腕が鈍ることのないようにする目的もあるのだろう。

 

 そしてそれぞれの駒の特性について説明をしようとしたタイミングでリアス・グレモリーの言葉が止まる。

 

 さて、お手並み拝見といこうか。

 

 

 

 

 

 

「旨そうな匂いがするぞ。不味そうな匂いもするぞ。甘いのかしら? 苦いのかしら?」

 

 そう行って姿を現したはぐれ悪魔は、上半身は女、下半身は獣の姿で両手には槍を持っていた。

 

 こいつは黒歌のようなはぐれ悪魔ではなく、私利私欲のためにはぐれとなったパターンか。

 

「はぐれ悪魔バイサー。貴方を消滅させにきたわ。己の欲を満たすために暴れまわるのは万死に値する。グレモリー公爵の名において貴方を消しとばしてあげる!」

 

 そうリアス・グレモリーが宣言する。ちらりと兵藤一誠の方を見ると鼻の下を伸ばしていた。お前ストライクゾーン広すぎないか!? 

 

「小娘ごときがっ!」

 

 バイサーは激昂して襲いかかってきた。

 

「祐斗!」

 

「はい!」

 

 木場祐斗がバイサーに向けて飛び出す。

 

「イッセー、駒の特性を説明するわ」

 

 どうやら実際に見せながら説明をするらしい。

 

「祐斗の駒は《騎士(ナイト)》。騎士になった悪魔はその速度が上昇するの。そして祐斗の最大の武器は剣」

 

 木場祐斗の手には剣が握られておりバイサーに斬りかかる。おそらく神器だろう。

 

 だがあれで速度特化? 正直俺よりもずっと遅い。

 

 バイサーは腕を切断され絶叫しながら足元にいた白音ちゃんを踏みつぶそうとする。

 

「小猫の駒は《戦車(ルーク)》。特性はバカげた力と防御力」

 

 白音ちゃんはバイサーを軽く受け止めジャンプするとバイサーに拳を打ち込む。

 

 なるほど確かに確かに力強い。だが、あれくらいは人間の俺でもできるぞ? 説明するためにかなり手を抜いているのか? 

 

「あらあら最後は私ですわね」

 

「朱乃の駒は《女王(クイーン)》。《王》以外の全ての駒の特性を持つ最強の駒よ」

 

 姫島朱乃はバイサーになんども雷を落とす。

 

「うふふふふ」

 

 彼女は恍惚の表情を浮かべる。あ、これ意図的に手抜いてますわ。虐めるために。

 

 この人はドSだ! 俺はその表情を見て冷や汗を流す。

 

「朱乃は究極のSなの」

 

「見ればわかります!」

 

「大丈夫よ。味方には優しいから」

 

 本当かよ。誰にでもあの性癖発揮しそうで怖いわ! まあヨン様には流石にやってこないだろう。

 

 やってこないよね? いじめられるヨン様なんて俺知らないから演じられないよ!? 

 

「さて、最後に惣右介ね」

 

「僕ですか?」

 

「ええ、実力を見せてもらいたいから連れてきたのよ。そのために三人には手加減してもらって致命傷を与えないようにしてもらったの」

 

 なるほどな、まだバイサーは健在だ。これだけ時間かけてはぐれ悪魔一匹片付けられないんじゃ流石に失望してたわ。

 

「なるほど、わかりました」

 

 どうするか、あえて実力の一端を見せておくか。

 

 そう考えると俺は眼鏡を外し、髪の毛をかきあげた。

 

 

 

 

 

 

「それでは私の実力を少し見せるとしよう」

 

『えっ!?』

 

 部員の全員が驚いている。戦闘モードを見せるのは初めてだしな。二重人格と思われてるかもしれない。

 

「リアス・グレモリー、私が終わらせてもいいかい?」

 

「え、ええもちろん。それより惣右介……」

 

「それでは行ってこよう。紅茶でも入れて待っていてくれたまえ」

 

 そう言って俺はバイサーの方へ歩いていく

 

「あれ、本当に惣右介……?」

 

「……キャラ変わりすぎです」

 

「あ、あらあら」

 

「藍染君……?」

 

「マジかよ、あいつ二重人格なのか?」

 

 後ろの方から色々と言われているようだが気にしない。俺はこのモードじゃないと調子が出ないんだ! 

 

「さて、君一人だから鏡花水月の同士討ちは使えないな。どうしたものか」

 

 俺はそう後ろの部員にも聞こえるように言う。鏡花水月の偽の能力のアピールも忘れない。

 

「人間ごときが……」

 

 バイサーが憎悪のこもった目でこちらを見てくる。

 

「人間を舐めてはいけないよ」

 

 そう言って俺はバイサーの横を一瞬で通り過ぎた。足元にはバイサーの腕が転がっている。

 

「なっぎゃああああああ!!」

 

 腕がないのに気付いたバイサーは悲鳴を上げる。

 

「み、見えなかった。速い、騎士の僕よりも……」

 

 後ろで木場祐斗が声を漏らしている。

 

「人間があああああ!!!」

 

 バイサーは残っている腕を俺に突き出してきた。だが遅い、それに軽い。

 

「なっ!」

 

「何かしたのかい?」

 

 俺はバイサーの拳を人差し指で受け止めた。人差し指の先端に魔力を集中させ、防御力を高めたのだ。

 

 そして俺は魔力を込めた人差し指でバイサーをデコピンの要領で吹き飛ばす。

 

「がはっ」

 

「……なんて防御力、なんてパワー」

 

 白音ちゃんがそう呟く。

 

「まだ私に殺意を向けてくるか、些か滑稽に見えるな」

 

「この私が、人間ごときにいいい!!!」

 

「もう終わりにしよう。破道の三十三、蒼火墜(そうかつい)

 

 俺はバイサーへ蒼火墜を放ち、跡形もなく消しとばした。正直ちょっと遊びすぎたかもしれない。

 

「なっ? あれは魔法? 見たことがないわ!」

 

「ものすごい威力ですわ……」

 

 魔力を扱う二人が驚いている。

 

「す、すげー」

 

 兵藤一誠はただただ感心している。

 

 そして俺は伊達眼鏡をかけ、髪を下ろしながら部員の元へ戻る。

 

「ただいま戻りました。僕の実力少しはわかってもらえたでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

「いやー、あの後は大変だったよ」

 

「そりゃそうにゃ……」

 

 あの後色々と質問攻めにあい、やっとの事で家について、今はまったりしながら黒歌に今日の報告をしてきた。

 

 黒歌は呆れた顔をしている? なぜだ? 俺は全然本気を出していないというのに。

 

「にしても散々な言われようだったよ。まず真っ先に兵藤一誠に二重人格かと言われたしさ」

 

「二重人格に関しては仕方ないにゃ。あれは誰が見ても最初はそう思うにゃん」

 

「そうかな〜、俺としてはちょっと口調が変わるだけだと思うんだけどな〜」

 

「ちょっとどころじゃないにゃん。完全に別人だにゃ」

 

 結構容赦ないなこいつ。

 

「それにその後はお前本当に人間か? って言われるしさあ」

 

「それも当然にゃ。惣右介の動きや力は人間超えてるにゃ。しかも知らない魔法を目の前で見せられたらなおさらにゃ」

 

「本気を出したわけじゃないんだけどなあ。鬼道だって使える中では一番ランクの低い蒼火墜だったし」

 

「それで人間超えてるんだから惣右介が本当に人間なのか私も時々疑問に思うにゃん」

 

 なんかさっきからやけにグサグサくるな。

 

「なんかさっきから言葉に棘ない?」

 

「私が普段思ってたことを他の人が代弁してくれただけにゃん」

 

 黒歌も俺のことおかしいって思ってたのか。なんかショック、人間やめてるつもりはなかったんだがなあ。

 

「でも、惣右介がそんなに強くなろうとしたのは守ろうと思ったから、そして私をその力で守ってくれるのは嬉しいにゃん♪」

 

 でも黒歌は笑顔でそう言ってくれた。こいつツンデレかよ。

 

 やっぱりこいつだけは俺のことをわかってくれている。そう思うと胸が熱くなる。ありがとな黒歌。

 

「ああ、ありがとう黒歌。お前のことは絶対に守ってやるからな。そのために強くなったんだから」

 

「あ、ありがとうにゃん」

 

 俺がそう言うと黒歌そっぽを向いて礼を言う。

 

「さて、そろそろ寝るとするか! 明日も鍛錬してから学校だ!」

 

「にゃ! 今日も一緒に寝るにゃん惣右介♪」

 

「はーいよ、ちゃんと歯磨けよ?」

 

「わかってるにゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 そうして今日も俺は黒歌と一緒にベッドに横になる。そろそろ慣れてもいいんだがなあ。

 

 いつまでたっても慣れない。平常心平常心。羊が一匹羊が二匹羊が三匹、zzzZZZ

 

 

 

 




はい!と言うわけで主人公の戦闘シーンでした。

正直はぐれ悪魔程度に苦戦しているようじゃ今後のインフレに耐えられそうもないので圧倒してもらいました。

彼の残されている強化は大きいのは卍解くらいしかありませんからねえ。

アーシアとの会わせるか考えたのですが、アーシアはどうしても雛森っぽく感じるため主人公崇拝させてしまいそうだったのでやめました笑

評価・感想励みになりますので是非お願いします!

それでは次回をお楽しみに!
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