ハイスクールD×D 〜鏡花水月とともに〜   作:bad boy

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はい!bad boyです!

ちょくちょくランキングに顔を出すようになりましたが、ランキングに載っている間のUAやお気に入りの伸びがすごいですね。

ランキングの威力を思い知りました。

それでは第十三話どうぞ!


第十三話 特訓の始まり

俺は今山を登っている。

 

なぜ山を登っているのかと言うと、レーティングゲームの特訓をグレモリーが所有する別荘で行うためだ。その別荘がこの山にあるらしい。

 

この山自体がグレモリーの所有地らしく、人間界にこれだけの土地を所有しているとは悪魔の貴族はすごいなあと感心した。

 

十日間山籠りして特訓するため俺は学校を休んでいる。前世は大学生だったので俺は勉強では問題ないためいいのだが、兵藤一誠は成績がすこぶる悪かったはずだ。十日間も学校を休んで平気なのだろうか?

 

「はあ、はあ、重い・・・。」

 

俺の隣で兵藤一誠が苦しそうな表情を浮かべる。彼はかなりの量の荷物を背負わされている。そんな状態で山を登っているのだから先日まで普通の人間だった彼には苦痛だろう。

 

反対にリアス・グレモリーや姫島朱乃、アーシア・アルジェントはほとんど荷物を持っていない。どうやら兵藤一誠に持たせているようだ。これも特訓の一環らしい。

 

白音ちゃんは自分の背丈ほどもある荷物を汗もかかずに余裕そうに持っていた。さすが戦車。

 

俺?俺は黒歌に荷物をしまっていてもらっている。黒歌は亜空間のようなところにものをしまうことができるためそれを使わせてもらっている。

 

だってリュックを重そうに背負いながら登山するヨン様なんてやだもん!涼しい顔をしていたい!

 

ちなみに黒歌は猫の姿で堂々と俺の横を歩いている。鏡花水月で誤認させているとはいえもう少しコソコソしてもらいたい気持ちもある。

 

 

 

 

 

そんなこんなで山登りを終えた。兵藤一誠は汗だくで顔色もかなり悪そうだ。

 

そして俺たちの前には巨大な豪邸が現れた。

 

別荘?これが?城じゃなくて?

 

どうやらグレモリー家は俺たち人間の価値観に当てはまらないほど裕福なようだ。

 

「で、でっけええええ!」

 

「綺麗ですぅ!」

 

兵藤一誠やアーシアアルジェントも似たような感想を持ったようだ。

 

「ここがグレモリー家が所有している別荘よ。それでは着替えたら修行を開始しましょう。」

 

「ええぇ、もう始めるんですか?すでに俺ヘトヘトなんですよ!?」

 

兵藤一誠が文句を言う。でも疲れているのは彼だけだ。圧倒的マイノリティの意見に誰も耳を貸さない。

 

「それでは私たちは中で着替えてくるわ。のぞいちゃダメよ♪」

 

そういって女性陣は別荘へと入っていった。

 

ちらりと兵藤一誠を見るとにやけた顔をしていた。変な想像でもしているのだろう。

 

そしていつの間にか回復しているようだ。ある意味感心する。

 

 

 

 

 

まず初めに兵藤一誠の実力を測るようで、木場祐斗と兵藤一誠の手合わせが行われた。

 

ちなみに黒歌は今いても仕方がないので好きにしていていいと言ってある。必要な時になったら呼ぶと言ってある。

 

兵藤一誠はあっけなく木場祐斗に負けた。そして次に行こうとしたところで。

 

「このままでは兵藤君だけの特訓になってしまうよ。木場君、僕とも手合わせをしよう。」

 

そういって俺は鏡花水月を出した。

 

「なるほど、僕も全力を出すべきと言うことだね。わかったよ。《魔剣創造(ソード・バース)》!」

 

木場祐斗は手合わせを了承すると神器を発動させ魔剣を作った。

 

「さあ、君のタイミングで来ていいよ。」

 

ちなみに今は眼鏡をつけたままだ。戦闘モードは特訓や手合わせには向かない。

 

「そんな余裕でいいのかなっ!」

 

木場祐斗は騎士の速さを生かして間合いを詰め剣を振る。

 

「攻撃が直線的すぎるよ。」

 

俺は簡単に木場祐斗の剣を受け止めた。

 

結局彼は俺に一太刀も入れることな地面に倒れた。

 

「はあっ、はあっ。なんで僕の攻撃が当たらないんだい?」

 

「君の速度は確かに素晴らしい。だが君はそれに頼りすぎている、攻撃が直線的すぎるんだ。そのせいで君の動きは予想しやすい。」

 

俺は木場祐斗にアドバイスをした。

 

「なるほど、僕は騎士の速度に誇りを持っているけどそれに頼りきってはダメなんだね。」

 

「そうだね、君が色々と考えながら動くだけで戦い方の幅はもっと広がる。今回の十日間はそれを目標にしてみたらどうだい?」

 

「うん、そうすることにするよ。ありがとう藍染君。」

 

そうして俺と木場祐斗の手合わせは終わった。

 

 

 

 

 

その後も部員たちにアドバイスをして回った。

 

リアス・グレモリーにはレーティングゲームの過去映像を見て王に必要なものはなんなのかを再確認してもらうようにした。彼女は甘すぎる節がある、レーティングゲームが悪魔版のチェスであるならば犠牲はつきものだ。そのことを再認識してもらう。

 

姫島朱乃はアーシアアルジェントの魔力制御の教育を行ってもらうことにした。彼女には隠された力があると感じるが彼女はそれを意図的に封じている気がする。ならばこの十日間での強化は不可能と考え教育役として眷属の底上げをしてもらうことにした。

 

アーシア・アルジェントは先ほど述べたように魔力の制御。彼女の神器は非常に強力だが有効範囲が狭すぎる。魔力の制御によってそれが少しでも広がればという算段だ。

 

兵藤一誠には徹底的に体を鍛えてもらうことにした。その理由は彼の魔力は米粒ほどで鍛えようもなかったことと、彼の体が神器に耐えられないからだ。不慣れな格闘術をするよりも一段階上の倍加を行えるようにすることの方がこの十日間では強くなれるだろう。

 

 

 

 

 

最後は白音ちゃんだ。

 

俺は今白音ちゃんと模擬戦をしている。

 

「・・・当たってください!」

 

「ただ力任せに拳を振っても素早い相手には当たらないよ。」

 

彼女は俺に向かって拳を突き出すが当たらない。俺は全てを避けている。彼女も攻撃が直線的すぎる、木場祐斗ほどのスピードもない。

 

「・・・そんなっ!!」

 

「そしてある程度強いものにはその拳も簡単に受け止められてしまう。」

 

そして俺は彼女がふるった拳を片手で受け止めた。もちろん生身では無理なので腕に魔力を集中させているが。

 

「正直に言おう。君はグレモリー眷属の中で兵藤一誠の次に弱い。」

 

「っ!」

 

彼女は身を震わせこちらを睨む。

 

心苦しいが彼女が強くなるためには現実を見る必要がある。そして強くなりたいと強く思う必要がある。

 

「君の中途半端な力ではきっとライザーフェニックスには届かない。」

 

「・・・そんなこと、わかってます!」

 

「ならばなぜ君はもっと強くなろうと思わないんだい?君からは悪魔とは違った気配も感じる、おそらく妖怪か何かだろう?それならばそれに合った戦い方があるはずだ。」

 

そう黒歌の妹である彼女ならば仙術の素質を秘めているはずだ。

 

「・・・そんなこと、言われなくてもわかってます!」

 

「それならばなぜそれを使わないんだい?」

 

「・・・そ、それは。」

 

彼女は俯いて黙ってしまう。やはり黒歌の仙術の暴走を見ていたからか、仙術に対しての恐怖心があるようだ。

 

「今日はここまでにしよう。今日一日ゆっくりと考えてほしい。自分には何があるのか、このままでいいのか、一歩踏み出すべきなのか。明日その答えを聞こう。強制はしない、いやであるならば僕は他の最善の特訓内容を考えよう。そして決心がつき、一歩踏み出す勇気を持てたならば僕は最大のサポートをすると約束しよう。」

 

彼女自身で考える時間が必要だ。彼女に伸び代はあまりない、パワーを上げたり速度を上げることはできるが天井は見えている。神器を持たない彼女が強くなるためにはここで一歩踏み出さなければならない。

 

「・・・わかり、ました。」

 

そう彼女は消えそうなくらい小さな声で返事をした。

 

 

 

 

 

その後は別荘へと戻り、姫島朱乃の作った料理を全員で食べた。

 

確かにすごく美味しかったが俺は黒歌の料理の方が好きだ。十日間黒歌の料理を食べれないと言うのは俺にとってこの特訓で最も過酷なことなのかもしれない。

 

料理を食べ終えると入浴の時間になった。兵藤一誠はリアス・グレモリーに一緒に入るかと誘われひどい顔をしていたが白音ちゃんが断ったことで撃沈した。

 

風呂では兵藤一誠が覗こうと全力を尽くしていたが。

 

「まだ余力があるようだ。ならば明日を楽しみにしているといい。」

 

と言うと大人しくなった。ちなみに風呂では眼鏡を取っているので戦闘モードの迫力だ。

 

そうして風呂を出た俺は割り振られた自分の部屋へと向かう。

 

部員たちは夜にも特訓を行うそうだが悪魔ではない俺には合わないので辞退した。自分の早朝鍛練があるため早く寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

「黒歌、明日はお前を呼ぶかもしれない。心の準備をしておいてくれ。」

 

部屋にはいつの間に帰っていたのか黒歌がいた。そして今俺と黒歌は部屋に1つしかないベッドに揃って横になっていた。

 

「惣右介、もしかして・・・。」

 

「ああ、白音ちゃんに仙術を教えてやってほしい。そしてその前にゆっくり話をするべきだ。」

 

俺はこのタイミングで黒歌と白音ちゃんを仲直りさせてあげたいと考えている。そしてそれが白音ちゃんが強くなるために必要なことであると考える。

 

そのために白音ちゃんには一晩しっかり考えてもらって一歩を踏み出す勇気を持った状態で黒歌に会ってほしい。

 

「で、でも白音は・・・。」

 

「ああ、今日遠回しに聞いてみたけどやっぱり仙術に恐怖心を抱いているようだ。だから俺は彼女に一晩じっくり考えるように言った。明日彼女が一歩踏み出す勇気を持っていたらお前に会わせる。決心がつかないようならば会わせない方がいい。」

 

「わかったにゃ・・・。私もまさかいきなり白音と話すかもしれないって思うと怖いにゃ。でも惣右介は私たちのことを考えて行動してくれてる。だから私も勇気を出すにゃ。」

 

黒歌もやはり嫌われている妹に再開するのは怖いらしい。だが彼女は勇気を持って一歩を踏み出す気でいる。

 

「大丈夫、きっと黒歌なら大丈夫だよ。黒歌が考えていたこと、どれだけ妹を大切に思っているのかを真摯に伝えればきっと白音ちゃんもわかってくれる。」

 

そう言って俺は少し震えている黒歌の頭を撫でる。

 

「ありがと惣右介。惣右介はやっぱり優しいにゃ。」

 

「そんなことはないさ。さてと、明日はまず俺らの早朝鍛練だ。そろそろ寝よう。」

 

真正面から笑顔で言われてなんとも言えない気持ちになった俺は咄嗟に話を逸らした。

 

「そうね、そろそろ寝ないとにゃあ。」

 

「ああ、おやすみ黒歌、明日は頑張ろうな。」

 

「頑張るにゃん。おやすみ惣右介。」

 

そうして俺たちは目を閉じる。

 

明日、頑張れよ、黒歌。




はい!と言うことで特訓初日でした!

次回は大幅な原作改変が予想されます!一体どんな結果になるのか!

評価・感想非常にありがたいです!お待ちしています!

それでは次回をお楽しみに!
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